概要
ヴェイガン、強いては火星圏を苦しめる磁気嵐とそれにより拡散する不治の死病。マーズバースディ計画失敗の原因でもある。
事の発端はテラフォーミングで散布された土壌改良用ナノマシンの動作異常で、これにより火星の地表面にナノマシンの残骸が有害な超極小粒子として堆積してしまった。超極小微粒子はフェムトやアト等ナノサイズよりも小さい為、磁気フィルターやプラズマフィルターを通しても完全には除去は出来ない。それが磁気嵐により軌道上や開拓民用コロニーのあるラグランジュ点まで拡散・汚染し、第一次開拓団の20パーセント超を死に至らしめる大惨事を引き起こした。
人体に吸収されると排出されず、一定量蓄積されると呼吸器と循環器の障害という悪影響を及ぼし、やがては死亡させてしまう。根本的治療法は存在しておらず、コールドスリープと体内の超極小粒子をキレートにして排出する薬で進行を抑えると言う気休め程度の対処療法しか存在しない。
戦後のAG201年に磁気嵐抑制システムであるイヴァースシステムが完成。超極小粒子の星外拡散が起きなくなり、同年に最後の患者が死去した事でマーズレイ撲滅が宣言された。
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マーズレイの犠牲者