概要
ドラゴンを狩るための機動兵器パラメイルの原型となった機動兵器。
神の兵器とも呼ばれ、皇家の伝承歌「永遠語り」を歌うことで竜巻状の破壊光線を放つことが出来たりするなど、明らかにパラメイルより古い機体群でありながら一線を画す存在である。
種類
- EM-CBX001 ヒステリカ (Hysterica)
「調律者」を自称する変な髪形のナルシストの操る機体。固有マーキングは紫色の幾何学紋様。
本機のみ頭部形状が某ロボットの系譜。ボディの形状や光線の発射口の数も他機体と違っている。
- EM-CBX002 クレオパトラ (Cleopatra)
メイルライダーは嫉妬深いあの娘。固有マーキングは水色の直線。
- EM-CBX003 レイジア (Raziya)
メイルライダーは母性溢れるあのお方。固有マーキングはオレンジのX字。
- EM-CBX004 テオドーラ (Theodra)
メイルライダーは毒舌なあの娘。固有マーキングは緑のスペード。
- EM-CBX005 ビクトリア (Victoria)
メイルライダーはモブから昇格したあの娘(一号)。固有マーキングはピンクのV字。
- EM-CBX006 エイレーネ (Eirene)
メイルライダーはモブから昇格したあの娘(二号)。固有マーキングは黄色の直線。
- EM-CBX007 ビルキス 《ザ・プリミティブ》 (Bilkis <<The Primitive>>)
古の民に強奪される前の本来の姿のヴィルキス。
他のラグナメイル同様の黒いボディカラーに赤いラインでY字のような固有マーキングが描かれていた。
- AW-CBX007(AG) ヴィルキス (Vilkiss)
古の民によって強奪された"Bilkis"が、変態ストーカー男からの解放と訣別という願いの下に"Vilkiss"へとリネームされた現在の姿。カラーリングも一新され、アレに似た配色となった。
余談だが、ヒステリカを除く各機のペットネームは、世界各国の史実や伝承の女王や王女などの王族関係の女性の名前から取られている。
データ
機体 | ヒステリカ | 2〜6号機 | ヴィルキス |
---|---|---|---|
全高 | 7.8m | 7.8m | 7.8m |
頭頂高 | 7.5m | 7.3m | 7.3m |
重量 | ??? | 4300kg | 4300kg |
推力 | ??? | 145kN | 158kN |
ネタバレ
ここから先は本編に関するネタバレになりますので、ご注意ください。
その正体は、エンブリヲによって500年以上前の平行世界で造られた機動兵器。その世界の文明を滅ぼしたことがあり、正に「神の兵器」の名に違わぬ絶対兵器であった。上述の7機の存在が確認されている。
五百数十年前に「真なる地球」で統合経済連合と汎大陸同盟機構による第七次世界大戦が勃発したとき、膠着状態を打破するために連合によって投入され、次元共鳴兵器「ディスコード・フェイザー」を使用する。
しかしその威力で全文明を破壊し尽してしまい、発射によって引き起こされたドラグニウム反応炉の暴走で環境を激変させてしまった。この事件こそが、エンブリヲがアンジュたちの住む地球を平行世界に創造した理由であり、残った人間がドラゴンに姿を変えざるを得なかった原因でもある。
それ以降は第一次リベルタスにおいてアレクトラの操縦するヴィルキスが反乱勢力として出撃したこと以外にラグナメイルの目立った活躍はなかった。
しかし第11話にてアンジュが乗ったヴィルキスが遂に真の能力を発揮すると、第13話ではエンブリヲの駆るヒステリカがディスコード・フェイザーを撃った。そして第14話以降のいずれかの時点で、エンブリヲの所有していた五機が親衛隊"ダイヤモンドローズ騎士団"の専用機として引き渡され、多数のラグナメイルが戦場を飛び交うこととなる。
全機に共通する点は、永遠語りの歌で起動する次元共鳴兵器「ディスコード・フェイザー(収斂時空砲)」の発射口が両肩に内蔵されていること。
基本的にラグナメイル同士の性能差は殆どないが、インターフェイスに関して各ライダーに適した調整が施され、更にライダーの適正に合わせて通信・索敵機能や砲撃能力を強化したり、長距離戦闘や近距離戦闘などに適した調整が施されたりする。
また機体の色は(製造された当初のヴィルキスも含めて)基本的に黒地であり見分けが付きにくいため、様々な色のラインマーキングが施されている。数名のメイルライダーがパーソナルカラーを採用しているのが確認できることから、ペイントは任意に変更可能なものと推測される。
ほぼ全機が共通のフォルムをしているが、ヒステリカのようにシルエットが全く違ったり、ヴィルキスのように形態を変えたりする機体も存在する。
アルゼナルのパラメイルはラグナメイルを模倣して作られているが基本性能には歴然たる差がある。無論ディスコード・フェイザーなど搭載していない。
平行世界の民が所有する龍神器は「旧世界のあらゆる技術」が投入されたことになっており、その中には当然ラグナメイルの技術も含まれる。だがコックピットがきちんと存在していたり、推力面で2~6号機を少しだけ上回っていたりするなど、只のデッドコピーに留まらず独自の発展を遂げてきたことが覗える。
最終話ではパイロットの想いに呼応して、カラーが変化する。
関連項目
クロスアンジュ天使と竜の輪舞 ヴィルキス ヒステリカ 終末大戦 リベルタス ダイヤモンドローズ騎士団
アンジュ ジル エンブリヲ サリア エルシャ クリス ターニャ イルマ ヒルダ : パイロット達
ゲッターロボ : スーパーロボット大戦V内での設定では、広義的にはこの機体群に属する。