CV:鳥海浩輔
概要
謎の人物。
転移門を通じて別の世界から、劉備達の星に危機が訪れることを報せる。
目的は不明だが、悟空とは過去に面識があるようだ…
(公式サイトでのキャラクター紹介からの抜粋)
第1話終盤にて、ラクヨウの転移門を通じて劉備ユニコーンガンダム達にメッセージを送った謎の人物。
劉備達は彼のメッセージと、諸葛亮フリーダムガンダムの星詠みの結果から自分達の世界に「漆黒の星」と呼ばれる災いが迫っている事、世界を救う為には五つのオーパーツ・ハロを集めてレジーナワールドのピラミッドを起動させる必要がある事を知り、それぞれ動くのだった。
詳細は不明だが悟空インパルスガンダムは諸葛亮に彼の姿を重ねて懐いており、それがきっかけで劉備や諸葛亮と一緒に旅立った。
謎多き人物
本編第2話で登場した時点では、転移門を通じて劉備達に語りかける際のおぼろげなシルエットしか映し出されておらず、EDクレジット表記でも「三蔵」表記で機体側のモチーフは伏せられており、明確な姿は前期OP及びEDでしか確認できなかった。
にもかかわらず公式サイトのキャラクター紹介ページでは第16話での本編登場・フルネーム公開以前より「三蔵ストライクフリーダムガンダム」と、EDクレジットですら伏せていたはずのモチーフ機体が公表されていた。
やがて第16話でようやく本編に登場し、劇中テロップ・EDクレジット共に「三蔵ストライクフリーダムガンダム」とフルネームが明記された。
同話ラストでは三蔵が「結界に封じられた自らと似た姿の黒い何者かを見上げている」ように見える光景と共に悟空の名を呟いていた。
回想内ではどこかの研究施設で悟空を見守っているかと思えば、黒い姿になって悟空を煽っていたりと不審な点が多く、前述の謎もあって当初「実は三蔵が黒幕なんじゃないか」「三蔵もダークマスクにやられて変貌したのでは」「本物の三蔵は死んでいて誰かが三蔵に成りすましているのか」と考える視聴者も少なくなかったが…
悟空の記憶の中の三蔵
実は第18話にて、2話でのコンタクト時の会話にノイズに偽装した特殊な音声データを紛れ込ませていた事が判明。
その音声データでは
・「諸葛亮がこの音声に気付いてくれる」と信じていた(つまり最初から諸葛亮の存在を知っていた)事
・「自分が諸葛亮達に接触した事を漆黒の星に気づかれてはいけない」事
・「漆黒の星に悟空を奪われてはならない」事
を語っていた。
第19話で語られた悟空の記憶では、かつて別の星で暴れていた悟空を捕獲した研究施設の所長で、悟空と似たような境遇と思われる沙悟浄と猪八戒を彼に引き合わせ、共に過ごさせていた。
三人が仲良くなりそれなりに成長した後に彼らと共に宇宙へ旅に出て、力を求める悟空に「強さは弱きものを守るためにある」と教え導いていた。
しかし自身によく似た黒い人物の企みにより沙悟浄と猪八戒は死亡、自らも船を破壊され負傷し、何とか悟空を逃がそうとしたが、必死の抵抗も空しく悟空を奪われてしまったらしい。
やがて悟空は何らかの力で自身に成りすましたその黒い人物に、自身の教えを歪められ「大切な友達をその手に掛けて強くなれ」と暗示をかけられ、劉備達の世界へ送り込まれる事になった。
ただ19話で明かされた悟空の記憶にはいくつか矛盾している点があり、黒い人物による改変が行われている可能性も高い。
真実
やがて全てのハロが集まった第22話では、黒い人物=窮奇ストライクフリーダムガンダムによって見せられた幻影で心を折られた英雄達に反応して全てのハロが闇に染められた上に、それに影響されて悟空が漆黒に染まった渾然猴王態に変貌、劉備の声も届かず操られた悟空は英雄達に強力な一撃を放つが………それを防いだのは、他ならぬ三蔵本人だった。
驚きを隠せない劉備達に、三蔵は真実を語る。
三蔵と窮奇は劉備達とは別の星の人間で、二人は王(公式サイトによれば星王)の後継者候補として決定の時までそれぞれの役目を果たしていたが、星詠みによって王は三蔵に決定し、窮奇はその補佐として任命される(この時、三蔵自身は自分が王になるとは思わなかった(=窮奇が王になると思っていた)ような表情をしていた)。
星王となった三蔵は以前から続いていた星間戦争を止めるべく停戦のために話し合いなど平和的解決の道を探していたが上手くいかず、やがて彼の星は惑星防衛用ヒューマノイドの開発を始めた。
そのヒューマノイドこそ悟空、そして沙悟浄と猪八戒であった。
三蔵自身は三人を兵器として扱わず我が子のように慈しみ、心を育んでもらいたいと願い、共に旅をして様々な経験をさせて人々を守り導く英雄となって欲しいと思っていた。
だがヒューマノイドである悟空達を兵器でしかないと考えていた窮奇は、司馬懿と結託して悟空らを確保し、悟空に沙悟浄と猪八戒の意識と力を取り込ませた上に「悟空は自分の意思で沙悟浄と猪八戒を殺しその力を取り込んだ」という偽の記憶を与え、劉備達の星に送り込んだ。
三蔵はその罪を問い窮奇を封じ、その後に劉備達に特殊なメッセージを紛れ込ませた映像を送ったようだ。
しばらくは窮奇を封じていたが、18話終盤で悟空が記憶を取り戻した事を知り結界を破った窮奇によって、今度は三蔵が結界に閉じ込められ窮奇に成り代わられてしまう。
やがて21話でハロが全て集まった事で結界から脱出し、クレオパトラキュベレイを回復させすんでのところで劉備達を守った。
三蔵は「このまま悟空が最終形態になってしまえばもう元には戻れない」と語り、その引き金となるのが感情の爆発と漆黒の星との共鳴であると告げ、それぞれがダークマスク軍団の迎撃と因縁の相手との対決に向かう中…三蔵は窮奇との決着に挑む。
やがて悟空によって世界が救われた後は劉備達に悟空と旅をしてくれた事に感謝を述べ、指導者としての使命を果たすべく自分の星へ帰っていった。
戦闘能力
星王の座を窮奇と競い合っただけはあり、防御だけでも漆黒の渾然猴王態となった悟空の攻撃を防ぎ切り、長くは持たないと言いつつも(視聴者側での)10分以上は耐えきるバリアを展開している。
本来持っていた王錫は窮奇に奪われているため、徒手格闘による白兵戦で窮奇に挑んでいる。
また窮奇との戦闘中は窮奇の攻撃を一度も食らっていない(当たってもバリアで防いでいた)。
諸葛亮との関係…?
最終回で自分の星へ帰還する際に諸葛亮に対し、「貴方は本当に立派になりましたね」と明らかに親目線な発言をしている。
その事から、ファンの間では「張角デビルガンダムの生まれ変わりなのではないか?」と囁かれているが、真偽の方は不明。
また諸葛亮も司馬懿との決戦中に三蔵と同じ形のバリアを展開していた事から、少なくとも諸葛亮とは何かしらの深い関係にある可能性が高い。
何より彼と窮奇が仕えていた先代の星王と思われる人物はシルエットしか登場しなかったが、その形が諸葛亮の翼と同じだった事をCGモデルの流用以外の理由を考えると…。
余談
- 本作ではストライクフリーダムモチーフの人物が2人居るが、あちらの方がストライクフリーダムの要素を多く持っている。こちらはストライクフリーダムの象徴とも言える翼が無い為、知らない人にフリーダムがモチーフと言っても信じる位に翼以外のストライクフリーダム及びフリーダムの要素が強い。
- なお、声優を担当した鳥海氏は過去にガンダムシリーズではキャプテン・アッシュ(アセム・アスノ)等を担当している。
関連項目
三蔵法師:モデルとなった人物