サージェントヴェルデバスターガンダム
さーじぇんとゔぇるでばすたーがんだむ
人物紹介
警察特殊部隊の隊長。
冷静沈着に事態に対処し、日々キャプテンシティの平和を守っている。
特殊部隊の隊長にのみ使用を許された武装があり、凶悪犯の対応時に装備することがある。
知識が豊富で面倒見も良く、街で出会った趙雲を何かと気にかけている。
長年とある怪盗を追っているのだが、あと一歩のところで逃げられてしまっている。
(以上、『SDガンダムワールド ヒーローズ』公式サイトにおけるサージェントヴェルデバスターガンダムのキャラクター紹介ページより)
ネオワールド・キャプテンシティで治安維持活動に従事する警察特殊部隊の隊長。
通常の警察などでは対処が困難な有事が発生した場合部下たちを率いて出動、事態の沈静化に尽力する。
趙雲とは1話で街中を暴れまわった悟空を巡る事件で知り合った仲で、何かと気にかけている。
英単語を口にする際はネイティブ寄りの発音(「レヴォーファーイブ(レベルファイブ)」「私のデイター(データ)によれば」)になるのが特徴的で、『輝羅鋼物語』ではこのような発音をしたと思われるセリフが英単語やローマ字で表記されている(「データ」が「DATA」等)。
第5話において自身を狙ってきた暴走族の素性について述べる際や第9話で劉備たちの発言を振り返る際にはバイザーのスリットが点滅している。こうしてから「私のデータによると」と述べることが多い。
だが彼のこの発言の中には彼自身の推測が含まれていたり記憶を探っているような状況だったりすることもあり実際どのような作用が働いているかは不明。
趙雲にアルセーヌの情報を提供した際はバイザーの左下を操作すると共に下端のスリットからアルセーヌの容姿と説明について描かれた映像データを投影していたりと、バイザー部が何らかの解析デバイスとなっているとも取れる描写もある。
『輝羅鋼物語』では記憶のことをデータや記憶領域、同様から平静に戻る様子が乱れたパルスメーターを平常値に戻すと書かれているなど彼に関する地の文が独特の表現になっている。
本作の中では珍しくリアルタイプのガンダム的な足裏バーニアで移動ができるなど全体的にやや機械的な能力が目立つキャラになっている。
そうした要素や冷静さに対して感情そのものは割と豊か。
職務外ならバーでジョッキを煽りビリヤードを嗜み、悪意がない趙雲に対して多少の融通は行っている。
一方で、ネオワールドの危機と見なしたものには頑固な態度を中々崩さず、宿敵のアルセーヌガンダムX絡みだと時には平静さを失っているような描写も見られた。
趙雲や悟空からはおっちゃん呼びされており、最終決戦に共に駆けつけたアルセーヌの発言からしても組織の隊長らしく大人側であることはたしかなようだ。
第5話でハロを探しに趙雲がネオワールドを再訪した際は趙雲の語る星の危機や危機を回避する力となるオーパーツたるハロの話には懐疑的な姿勢を示し街に大きな被害をもたらした悟空を「悪い奴じゃない」と考察する趙雲に苦言を呈しながらも、その手の宝について詳しい人物としてアルセーヌの存在を教えた。
また、職務に忠実で生真面目な性格なのか趙雲が何かやらかした際には該当する罪状を読み上げる反面、第5話において再訪した趙雲を危険運転(スピード違反・騒音運転)の罪状で即座に逮捕しながらも速やかに釈放できるよう取り計らいバーで自らを尋ねてきた趙雲の話に耳を傾けたり、逆恨みで襲いかかってきた暴走族を迎え撃った際趙雲も加勢した結果、バーを荒らしてしまったことについては罪状を読み上げつつも協力に感謝の意を述べアルセーヌの情報を提供していたりと、決して融通の利かないだけの石頭でもない。
原典のヴェルデバスター同様、マスクを外すとガンダム特有のデュアルアイモールドがしっかりと残されているのがSDW HEROESのプラモデルで確認できる。
ヴェルデバスター隊員
CV:中村源太
警察特殊部隊の隊員。サージェントの元、日々街の平和を守っている。シティ警察では対応が困難な事件が発生した際は、彼ら特殊部隊が出動する。基本の装いは共通だが、機動部隊、空中部隊と所属が分かれており、事件や現場に応じて異なる装備を使用する。 (以上、『SDガンダムワールド ヒーローズ』公式サイトにおけるヴェルデバスター隊員のキャラクター紹介ページより)
サージェントヴェルデバスターの部下にあたるキャラ。
サージェントの金色の部分が青に置き換わっている。頭部は簡略化され特徴的なレリーフも小型化されスリットも一つ減っている。
またプラモではサージェントヴェルデバスターはクリアレッド、ヴェルデバスター隊員はクリアブルーのランナーが使われている構成上、クリアパーツを交換するだけで膝部分のシール補完が不要になる。
なお、基本的な警察の業務はポリス(ギ・エリアの部隊兵と同じリーオー顔)が行っている。
部隊員やポリスだけでなく車両やヘリもサージェントの指揮下のようだ。
第9話~第11話におけるネオワールド編では、第1話で取り逃がした悟空、そして悟空と共に趙雲を探しに来た劉備・諸葛亮を逮捕した事がきっかけで劉備達と関わる事になる。
咄嗟の演技で悟空との無関係を訴えた劉備と諸葛亮を一旦は釈放するものの、二人の背中にこっそり発信機を仕込んでいた(恐らく二人の演技自体は見抜いており、釈放後に二人がどう動くかを窺っていたものと思われる。劉備の発信機は博物館潜入時に壊されたが、諸葛亮の発信機は気づかれなかった)。
そして囲まれた状況で劉備達がアルセーヌに助けられた事から、劉備達もまたアルセーヌの一味だと認識しつけ狙う。
ドタバタの末にハロとサイコガンダムMk-Ⅱを奪取される(しかもハロは趙雲がうっかりで壊した)ものの、諸葛亮につけておいた発信機の反応からアルセーヌの隠れ家を特定、遂にアルセーヌ以外を再逮捕に追い込みアルセーヌを追い詰めるが…
アルセーヌ「なぁアンタ、夜空をゆっくり眺めたのはどのくらい前だい?」
「なんだと?」
アルセーヌ「見なよ…月はそこにある…!」
アルセーヌ「さあ…ショータイムだ!お家へ帰る時間だぜ、ベイビー達!!」
そのアルセーヌの言葉と同時に月が輝き、サイコMk-Ⅱを含めたアルセーヌの盗品がバラバラに散っていく。
アルセーヌ曰く、博物館に収蔵されていたお宝の多くはかつて様々な場所から盗まれたり、不法に売られたりしたものばかりであり、それらを本来の場所に返す為に泥棒…もといトレジャーハントしていたとの事。
ヴェルデバスターは容赦なく逮捕し「出まかせを言うな怪盗X!」と批判するが、警官からの報告でアルセーヌが盗んだものが実際に各地で盗難に遭ったものだと発覚、更にバラバラだったハロが本来の姿に戻った事、そしてネオワールドのハロの言い伝え「ハロは『正しき心』と共にあらん」から、アルセーヌの行動が正しかったと判明する。
やがて通信越しに事情を聞いていたコマンド署長がアルセーヌの指名手配を撤回したと聞き、手錠を外した際に「初めから真実を告げてくれればよかったのではないか?」と聞くも、アルセーヌは「それじゃロマンがないだろ?」と軽く誤魔化す。
そんなアルセーヌを見てヴェルデバスターはアルセーヌを『正しき心』の持ち主と認めアルセーヌ及び劉備達と和解、同時に世界の危機が迫っている事も真実だと知り劉備達にハロを託したのだった。
「キャプテンシティの治安を守るのが我らの使命。しかし、必要とあらば呼んでくれ!我らは世界中、どこへでも駆けつける!」
ちなみに博物館で追い詰めたと思った矢先に隊員達がアルセーヌのトラップに引っかかった際にはダークマスクのような紫色のオーラを放っていた為に「信長同様にダークマスクを被ってしまうのでは?」と思われたが、後にアルセーヌと清々しく和解した事からこのシーンは単に怒りに震えていただけと判明し杞憂に終わった。
その後しばらくは音沙汰がなかったが、窮奇との最終決戦にアルセーヌ・趙雲と共に駆け付け、ダークマスク兵との激闘を繰り広げた。
ちなみにこの時趙雲からちゃっかり「ヴェルさん」とあだ名で呼ばれている。
3話にてキャプテンシティで朧武将と対峙。動揺し攻撃を受けかけるものの詳細は不明だがあるセーヌに助けられそのまま連携して倒した。
その経験から朧武将は見るものが最も心を動かされる外見に変化する存在であることを見抜いて信長ガンダムエピオンに情報を提供している。
なお、彼の場合はサイコロガンダムと巨大な猿(悟空だと思われるがイラストでは彼が直接対峙した本編1話の剛猿形態の方ではなく漆黒の星が起動したときの黒いものになっている)。
悟空から警察のおっちゃんと呼ばれた時は「OTCHANではない」と否定している。
- EXT-マグナムLB
専用に設計・製造されたハンドガン。 スイッチにより実体弾⇔エネルギー弾への切り替えが可能。
- ジャスティスロック
犯人を拘束する為の大型手錠。フロントアーマーに装着可能。
- 高機動バーニア
移動用噴射機構。アーマーに内蔵されており、高所への移動する手段として用いられる。
- トリニティバイク
専用にカスタマイズされたトリニティバイク。主に移動時に使用される。
サージェントヴェルデバスターガンダム フルパッケージ
サージェントヴェルデバスターの最強装備。 肩から伸びるアームにはそれぞれ機関銃と大型クロー、そして両肩には二門からなるレールガンを備え付けている。 火力があまりにも強すぎる為、完全装備で出動するには署長の許可が必要である。
(以上、『SDガンダムワールド ヒーローズ』公式サイトにおけるサージェントヴェルデバスターガンダムのキャラクター紹介ページより)
危険度がレベル5になったコードネーム「ノーティーライオン」(悟空)を捕獲ではなく仕留めるために使用。
作中ではフルパッケージとは呼ばれずサージェントは「バスターモード起動」と呼んで装備した。
大型のレールガンから放つ必殺技「ジャスティスレールガン」は大猿悟空を一撃で戦闘不能にする程の高い火力を秘めている。
見るからに重装備だが飛行は可能。
後期OPでは専用のトリニティバイクにも乗っている。
本編後の趙雲はこちらの形態に影響を受けた様子。
サージェント(sergeant)と言う言葉は人名の他「軍曹」「(警察の)巡査部長」などの意味もある。
ヴェルデバスターの役職からしてこれらの意味合いから付けられた名前の可能性が高いが、地球における歴史上の人物や物語のキャラクターと同名の名をもつ者たちが主要人物として活躍する『三国創傑伝』『ヒーローズ』においては多少特殊な命名となっている。一方で外伝的な立ち位置にある作品においては『ナイトストライクガンダム』や『隠密ガンダムエアリアル』など個人名でなく立場や役職を名前に冠しているキャラクターもいるのでサージェントの場合もこちら寄りの名前と考えることもできる。
「ヴェルデ」とはイタリア語で緑を意味する(原典の由来もヴァリアブルフェイズシフト装甲のカラーリングが緑色な事から来ている)言葉だが、このキャラはというとかなり多彩な色が散りばめられているにもかかわらず本体に全く緑は使われていない。原典からそのまま拾ってきたからとはいえ、ここまで名前ガン無視のデザインも中々豪快なものである。
また「バスター」の方も巨大砲門を複数持つオリジナルに対し射撃武装はピストル一挺のみと名前に反しているように見えるが、「バスター(Buster)」には逮捕という意味もあるので、異なる解釈ならむしろ役柄にこれ以上ないほどハマっているネーミングになっている。
派手な色割りに対し背中に背負いもののないすっきりしたデザインで、両肩に巨大砲門を背負ったオリジナルとは対照的であるが、オプションのパワーローダーパーツを身に着けた「サージェントヴェルデバスターガンダム フルパッケージ」では巨大砲門が復活しており、配色に機体名通りの緑も追加されたオリジナルに近付いた姿になる。
また趙雲との絡みが多い彼だが、
- 当人達のモデルとなったモビルスーツのパイロットの声優(の代役)が同じ
- 先代もまた同じ初出のガンダム作品に出演している
という共通項がある。
更に2024年8月の「ホビーネクストフェイズ」にてなんと趙雲の演者の開発系譜に連なるパイロットが同じ機体のキャラクターが彼と同じくネオワールドの警察組織に所属する人物として登場する事が発表された。
しかもそのキャラクターは奇しくもキャプテンの名を冠しており…?
- 『SDガンダムワールド ヒーローズ』公式サイトにおけるサージェントヴェルダバスターガンダムのキャラクター紹介ページ
- SDW HEROES サージェントヴェルデバスターガンダム|バンダイ ホビーサイト
- SDW HEROES サージェントヴェルデバスターガンダムDXセット|バンダイ ホビーサイト
- 『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「サージェントヴェルデバスターガンダム」の紹介ツイート
- 『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる宮内利尚氏のキャラクター設定イラスト公開ツイート(アルセーヌガンダムX、サージェントヴェルデバスターガンダム、サージェントヴェルデバスターガンダムフルパッケージ、ヴェルデバスター隊員)
- 『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる宮内利尚氏のキャラクター設定イラスト公開ツイート(サージェントヴェルデバスターガンダムの背面部及び装備について)
- 宮内利尚氏のTwitterアカウントにおけるサージェントヴェルデバスターガンダムのデザイン設定ツイート
『SDガンダムワールド ヒーローズ』キャラクター紹介PV「キャプテンシティ」編