機体データ
概要
ヘリオポリスより強奪したイージスのデータを元に、ザフトが開発した核動力搭載型モビルスーツ。
厳密には「独自開発の本体」と「イージスをもとにしたMS型ユニット」の合体機体という特殊な構造を持つ。
ZGMF-Xシリーズにおける他の核機動Gとは開発経路が異なり、この機体の前身となったのはプラントのヴェルヌ局とウェルズ局スタッフが中心となって開発したアームドモジュール「ミーティア」となる。ミーティアではMS本体と同装備を連動させる事で運用される換装装備の一種であったが*、リジェネレイトではこの構想を推し進め、最初から本体と装備モジュールを一体化させた構成を採る。
その為に本体と兵装の前後関係が逆転し、核エンジンやコクピット等の基幹部分はバックパックの「コア・ユニット」に集約された。そしてMS部は一定の独立巡行が可能なオプションとなった。このMS部の予備パーツを複数分用意する事で(コアユニットが損壊しない限りは)機体がダメージを受けたとしても、それを交換する事で戦線復帰する事が可能としている。機体名のリジェネレイト=再生もこれに起因する所にある。イージスを参考にした可変機構も導入され、モビルスーツ形態、高速巡航形態、モビルスーツ部を下半身、コア・ユニットを上半身とした強襲形態の三種類へ変形する。
また、コア・ユニットは可変プラグを備えており、外部接続用コネクターを有する機体であればドッキングする事が可能となっている。僚機であれば核エンジンからの電力供給を行うサポートモジュールとしての運用が可能であるが、敵機であるなら接続先のコントロールを掌握する事も可能としている。
その仕様から、同時期かつ同じ基地に配備されたテスタメントとの連携も想定されていたとされる。
極めて特殊な機体構造のため、厳密にはリジェネレイトはバックパックのコア・ユニット部分及びその運営システムの名称にあたる。
しかし、あくまで動力そのものと言えるコア・ユニットだけでは機能せず専用ボディとセットで運用される点や、逆にコア・ユニット無しのイージス型ユニット部分は名前も動力も無く機能しない点もあり、基本的にはこの組み合わせの合体形態を指してリジェネレイトと呼ばれる。
このため他の機体にドッキングした場合、リジェネレイトの名称ではなく「(装備した機体名)+11」として呼称されている(11は機体番号の11Aから)。
武装
MA-X200 ビームソード
両手足のブレード部に装備。ミーティアに搭載されたものと同モデル。
なお、一部のゲーム作品ではビームサーベルと記載されていたり、ソードの形状が異なっている等、描写が変わる事が多い。恐らくミーティアの巨大ビームソードを振り回す巨大MSと言う描写が、表現しにくいのだと思われる。
ロングビームライフル
MS形態においては手持ち、強襲形態ではシールド部分のアームに接続される。
MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲
MS形態における口頭部、MA巡行形態における機首部に装備される。これもザフト機ではメジャーなCIWS。
ビーム砲
両手足のブレード部、後頭部と股間部に装備。手足の部分は事実上、ビームソードとの兼用となる。
特殊装備
ミラージュコロイド・ステルス
SEEDシリーズお馴染みの光学迷彩。ブリッツとかに付いているアレである。
本機は、核エンジンによる莫大な電力によってほぼ無制限に使用できる。
ライトクラフト・プロパルジョン
リジェネレイトに搭載された推進システム。外部からレーザー(リジェネレイトの場合はX線レーザー)を照射されることで機体後端にある推進剤ブロックに積まれた燃料を燃焼され、その際の膨張力から急速な作用反作用を生むライトクラフト効果を利用したもの※。
爆発的に加速推進しても、ガンダムお得意のAMBAC(=四肢の可動を用いた姿勢制御)によって方向転換も可能になっている。
※1 元々、SEEDシリーズではザフトが外宇宙航行用にソーラーセイルを開発研究していた設定が存在しており、その加速装置としてジェネシスが作られた。当初は宇宙船にソーラーセイルを取り付けてジェネシス側のレーザーによって光圧推進させるプランが立てられていたようだが、ジェネシスは原爆の起爆ユニットとγ線の放射装置を取り付られ最終兵器に転用されている。
この外部から粒子線を照射して対象に何らかの効果をもたらす技術は、後にデュートリオンビーム送電システムに発展したらしい。
劇中の活躍
テスタメント、プロヴィデンスと同時にロールアウトしジェネシスαへと配備され、同施設の防衛隊長アッシュ・グレイの搭乗機として、ラクス・クライン抹殺の為に運用された。
しかし、ジェネシスαに於いてロウ・ギュールのアストレイ パワードレッド、叢雲劾のアストレイブルーフレームセカンドLと交戦するも、ブルーフレームによって予備パーツを破壊された上でレッドフレームの必殺パンチ「赤い一撃(レッドフレイム)」の直撃を食らったことで内部メカに致命傷を受け行動不能になり連合の勢力圏まで吹き飛ばされた。
その後、コア・ユニットは連合軍特務情報局に回収され、戦後鹵獲したプロトセイバーのパワーアップユニットとして使用された(コアだけでも一般的なMSとほぼ同サイズ)。
本機のコア・ユニットを中心に予備パーツを供給し戦場で被弾した機体を再構成するシステムは、後のインパルスのコアスプレンダーを中心とした機体換装システム「インパルスシステム」にも影響を与えている他、ライトクラフト・プロパルジョンはデュートリオンビーム送電システムの発想の原点になる等、戦後のザフト製モビルスーツ開発に於いて、様々な影響を与えた機体であると言える。
また、規格を無視した強制合体システムの発想とデータは、アストレイアウトフレームのマルチパックへと受け継がれる等、その影響は思いの外大きい。
外部作品での活躍
スーパーロボット大戦シリーズ
スーパーロボット大戦Wの月・地球ルートの第45話に敵として登場。PS装甲やミラージュコロイドに加え、コアユニットのパーツ補充を再現してかHP回復(小)の特殊能力が付与されている。
また、原作漫画で初めてMA形態でビームライフルを発射した際の描写が紛らわしかった(クローを展開した強襲モードだった上にビームライフルの銃口が機体より奥で、ちょうど見開きの真ん中部分に位置するレイアウトになったために、漫画が白黒だったことも相まってスキュラを発射しているものと誤解されやすい描写になっていた)ためか、「スキュラ」が武装として追加されている。
ヤキン・ドゥーエでの決戦にも登場するが、同マップにて本機をロウで倒す事によってパワードレッドに隠し武器「赤い一撃」が追加される。
……なに? 合体攻撃があるから充分? そもそも反対側の分岐ルートに進むから覚えられない? 何の事かな。
Gジェネレーションシリーズ
Gジェネレーションポータブル及び、GジェネレーションCROSSRAYSに登場。
前者の場合、上記の可変機構に加え、コア・ユニットも実装されている。
後者の場合、強襲形態及びコア・ユニットのユニットデータが存在しない(但し、強襲形態はMS形態の武装としては存在する)代わりに、本来はデストロイガンダムに匹敵する全長なのにLサイズユニット扱いにより、部隊編成に困らないのを強みとする。
関連項目
ハルクバスター:似たような換装システムを持つロボット。
アンパンマン:ある意味間違ってはいない。