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エクリプスガンダム

えくりぷすがんだむ

エクリプスとは、漫画「機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE」に登場するモビルスーツ(MS)。1号機と2号機が存在する(メイン画像は1号機)。
目次 [非表示]

ミヤビ世界でひとりアイツだけが本当に救助隊としてエクリプスに乗っていたのよ

タツミエクリプス……お前は……最速なんだろう! なら…今度は…”間に合わせて”みせろ!


機体データ編集

型式番号MVF-X08
開発モルゲンレーテ・エアロテック社
所属オーブ国際救助隊「ODR
全高22.18m
頭頂高19.8m
重量56.4t
装甲材質フェイズシフト装甲
動力源バッテリー
パイロット

概要編集

オーブ連合首長国モルゲンレーテ・エアロテック社が極秘裏に開発したカスタムモビルスーツ(MS)。所属はオーブ国際救助隊「ODR」、専属パイロットはタツミ・ホーリ


機体名の「エクリプス」とは、「日食」や「月食」など天文現象における「蝕」を意味する英語であり、「オーブのシンボルである太陽が陰る」ことになぞらえて、「もし表沙汰になればオーブを闇に落とすもの」というニュアンスが込められている。

そのため、ヤキン・ドゥーエでの終戦後、戦後の混乱に介入し大規模化する前に「紛争の火種自体をなかったことにする」ことを目的とした一騎当千の機体として開発されたが、その過剰戦力のために書類上は存在しない機体とされた。


戦闘機型MA形態への変形機構を持つ可変機であり、最高速度は音速を超える。これはC.E.72年までのMS・MAにおいて比類ないほどの圧倒的な最速である。一方、MS形態ではエールストライクのようにホバーや短時間の滞空こそ可能だが、第一次連合・プラント大戦末期に登場したハイエンドのように空中を自在に飛行することはできない。

機体そのものの運動性も高い他、ビームライフルビームサーベルというビーム兵器による高い攻撃力とフェイズシフト装甲と両腕部のビームシールドによる高い防御力を併せ持ち、ミラージュコロイド・ステルスによるステルス性能まで有する。さらに、ビームシールドによる実体シールドの廃止や実弾兵装と大型装備の非搭載など、高速飛行のための軽量化が図られており、フリーダムの優秀なフレーム構造を用いることによる機体強度の確保もあって、大型な機体でありながら重量はフェイズシフト装甲採用機では最軽量となっている(主力量産機の中では105ダガーが最も近い重量をしている)。開発当時では試験段階の技術まで貪欲に取り込んだその純粋な機体能力はC.E.72年時の機体としては破格であり、性能検証用だったとはいえザクウォーリア(初期GAT-Xシリーズ以上の性能)を圧倒するほどに高い。

一方、一騎当千の任務内容に対して武装面が貧弱という矛盾点が生じており、この点は多彩な任務に対応するため背部にストライカーパックシステムに対応したコネクタを備えて、バックパックを必要に応じて追加装備可能としたことで対処している。そのためか、ストライカーパックは基本装備ではなく追加オプションの位置付けとなっており、ストライクインパルスとは異なり本体の標準装備もそれらよりは充実している。


特注品なため生産性(量産性)がはじめから無視されており、代替パーツを含めて2機分しか存在しない。この代替パーツは政治的パフォーマンスとしてニュートロンジャマーキャンセラー核エンジンを組み込んだ2号機として組み立てられて保管されていた。そのため、本機が「1号機」と呼ばれるのは話の流れに2号機が登場した際の区別目的に限られ、基本的には「エクリプス」と呼ばれる。

本記事では特筆しない場合1号機に関して記載する。


開発経緯編集

オーブは中立の島国として領空を限られた軍事リソースで守り切る必要性があり、「敵先制攻撃の本土到達前の迎撃」のための航空戦力の増強がC.E.60年代から検討が続けられて来た。それと同時に、「敵国が攻撃姿勢を整えた段階で攻撃を開始する、超長距離、超高速度、超高高度からの敵基地攻撃能力」が強調され、その運用方針には「敵国への核攻撃」の可能性すらも含まれていた。それは、オーブの中立国としての理念を根底から揺るがす思考だったが、「いかなる国とも結ばない」を国是とした方針を守るために研究開発が進められた。上述した「エクリプス」という名前はこれに由来している。

従来はMSではなく戦略爆撃機として計画されたものであり、その存在が明らかになればオーブの基本理念すら失墜するとして最高機密の一つに指定された。それでも、長らく仮想戦略の領域において研究が進められており、C.E.70年以降の動乱とC.E.71年6月15日のオーブ解放作戦により主権を奪われ、実質的に占領下に置かれるという国家的屈辱を味わったことを契機として、本格的な開発が行われた。なお、開発時のオーブは大西洋連邦の占領下にあったため、表沙汰には「救助隊の特殊機体」の名目、かつ五大氏族のキオウ家の管理下のもと、軍部ではなく外務省(こちらもキオウ家担当)の管轄で行うという念の入れようで秘匿されていた。また、元が戦闘機として開発されたものだったため、開発はモルゲンレーテ社ではなく航空機を専門とするモルゲンレーテ・エアロック社の受け持ちとなった。

C.E.72年3月上旬(ユニウス条約締結前)には完成し、同時期にエアロック社の研究所にてパイロットの選定を行った。


同国の量産機であるMVF-M11C ムラサメとは開発元が異なるため技術的な繋がりこそ無いが、可変機の強みを示した先輩的な存在とも言える。


型式番号編集

前半の「MVF」は「主要可変戦闘機(Main Variable Figure)」、後半の「X08」は「試作8号機 (eXperiment 08)」を意味する。

まとめると「主要可変戦闘機 試作8号機」という意味になる。


操縦性編集

多彩な機能を持つ上にOSも専用設計なことから、開発人曰く「とてつもなくクセのある機体」となっている。そのため、専用の操縦者適合試験用シミュレーターが存在しており、これを用いてパイロットの選定を行った。

選定時、偶然シミュレーター(厳密には流出したシミュレーションデータを実装した別用途のシミュレーター)を使うことになったタツミ・ホーリの神経網適合率が98%だったことから、80%のケン・ノーランド・スセを差し置いて専属パイロットとして選抜されるに至った。タツミは「エクリプス操縦という一点のみに特化した天然のコーディネイター」とも評され、自分の身体を動かすのと同じ感覚で本機を操縦できる。


また、MA形態時には音速さえ超えるほどの速度が出ることからパイロットへ多大な負担をかける。この負担に対して身体的には一般ナチュラルであるタツミは対Gスーツと投薬込みでも耐えきることができておらず、本機を唯一自在に動かせる専属パイロットが本機の性能を発揮するに際して最大のボトルネックとなっている。これをウミト・ミツ・キオウは「完全でありながら完璧ではない」、ジョエル・ジャンメール・ジローは「その機体の最大の弱点はキミなんだよ」と評した。


機体構成編集

爆撃機(用途とMA形態の形状的にステルス爆撃機)として開発されていたものをMSに路線変更した機体なため、全体的に尖ったシルエットをしており、既存の機体とは印象が大きく異なる。


モルゲンレーテ社フリーダムを修復・整備した際に採取・解析したデータを基礎としており、同機とはパーツ単位にて高い互換性を有する。劇中では、これを活かしてフリーダム修復用のパーツを流用して修復を行っている。一方、オーブの従来機のそれとは根本的に異なるため互換性も殆どなく、整備性や保守性に難がある。


頭頂高19.8m・全高22.18mと、C.E.72年までに開発されたMSの中では最大級の大きさだが、これは一回り長い脚部と頭部の補助翼によるものであり、胴部(特に腹周り)と腕部は大きさも形状もフリーダムと似ている。


フレーム構造編集

フリーダムが持つ、MSにおける一つの到達点とされたフレーム構造を徹底的に検証、再現したことによりMA・MS形態のどちらにおいても高い耐久力を誇り、可変MSの欠点である近接戦闘時の脆弱性を克服するほどの強靭さを実現した。元々が核動力のパワー(出力)に耐えられるほどの強靭さなため、同じく核動力である2号機の凄まじいパワーにも問題なく耐えられる。

また、その洗練された構造は同年代でも最高クラスの動きを可能としている。


頭部編集

GAT-XシリーズやZGMF-Xシリーズのように、走査性能に優れたツインアイとV字型アンテナを採用している。特にアンテナは3対にもなっている。

また、人体でいう耳部分にインテーク・ダクトを備えており、そこから斜め上方向に大型の補助翼が伸びている。この補助翼の存在により全高が20mを超えている。


胴部編集

フリーダムの時点にて前方に張り出し気味だった胸部はさらに張り出し、鋭利になっている。

フレーム構造を参考にしたフリーダムと同じくコックピットが腹部ではなく胸部に存在しており、同様の昇降形式となっている。


コックピット編集

内装レイアウトはZGMF-Xシリーズと全くの同一規格になっており、マルチロックオンシステムにも対応している。そのため、オーブ製MSのレイアウトとは大きく異なる。

耐衝撃対策が施されており、高威力のリニア砲を撃ち込まれてもパイロットが失神することはない。


肩部編集

可変機構との兼ね合いから肩部と肩関節がフレーム単位にて別々となっており、肩部フレームは変形してMA形態時の主翼となる大型アーマーに覆われている。このアーマーは肩上面を覆っておらず、ハードポイントがフレームごと露出しており、ランチャーストライカーソードストライカーのような肩部のハードポイントを用いる一部ストライカーパックにも対応している。また、アーマーの前後にはMA形態時に主翼とする翼がフレームの露出した肩関節を守るように折り畳まれている。なお、これを損傷するとフレームが無傷だとしてもMA形態に変形できなくなる。


背部編集

可変機構とストライカーパックの兼ね合いから後方に突き出しており、下面にメインスラスター、後面にストライカーパック用のコネクタを備えている。


脚部編集

足先はハイヒールのような形状をしており、長大なアンクルガードにより大部分が覆われている。一見するとアンクルガードが爪先に見えて爪先立ちをしているような印象を受ける。

一般的なMSと比較して脚部が一回り長く、それが19.8mという頭頂高に繋がっている。


特殊機能編集

隠密性を高めるためにミラージュコロイド・ステルスを搭載している。一種の迂回型光学迷彩であり、そのステルス(透明化)能力は「目の前にいても視覚認識できない」ほど高度である。

従来の搭載機は隠密任務に使用する場合が殆どであり、熱探知を避けるためにスラスターの使用を控えていたが、本機の場合はあくまで「機体を見られないこと」を目的としているため透明化中にスラスターを使用することに躊躇が無く、咄嗟の隙を作るため白兵戦にさえ積極的に使用している。一方、エネルギー節約のためか、攻撃を当てる瞬間には解除しており常に透明化していない(もっとも、本機の攻撃手段は純粋なビームのみなため、仮に透明化していても攻撃の瞬間にはビームの光と熱で場所が分かる)。


動力編集

フェイズシフト装甲に各種ビーム兵器、さらにはミラージュコロイド・ステルスと、エネルギー消費の激しいものばかりを搭載しているが、とある理由(後述)により従来機と同じくバッテリー駆動となっている。そのため、継戦能力は低いが、あくまで救助隊であるODRの任務内容的に長期戦をするような事態がまず起こらず、最悪の場合はストライカーパックによる給電も可能なため実運用上は大した問題にならなった。

なお、パワー自体はバッテリー機の域を出ず、核動力である2号機には大きく劣っている。


変形編集

前述した通り、戦闘機型MA形態への変形機構を持つ。さらに、ストライカーパックを接続する関係上、背部を塞がないようにしつつ後方へ向くような可変機構を採用している。


変形手順は以下の通りとなる。

  • 肩部アーマー展開しつつ肩先を前方へ向けて、展開されたアーマー内に腕を折り畳む(この時、肩部と肩関節が分離しているため肩先を前方へ向けても腕全体まで回転することが無い)。さらに、MS形態時は機体後方に位置していた肩部の翼を展開して主翼とする。
  • 長座位の姿勢を取りつつ、胸部装甲を展開して、その中に180度回転させた頭部を収納する。
  • アンクルガードを下方向にスライドさせて爪先を収納し、そのまま足裏同士を合わせて機首とする。
  • 両腰部に懸架しているジンライ(ビームライフル)の補助翼を展開し、マウント用ジョイントを軸に180度回転させる。

MA形態になることにより、超高速飛行能力と長遠距離飛行能力を獲得し、母艦や拠点から大きく離れた国外の敵勢力内の奥深くまでの作戦行動を可能とする。

一方、可変機にしては非常に珍しくMA形態時に使用できる武装が存在しないため、空中戦ではMA形態にて高機動を行い、隙を見てMS形態に変形して攻撃し、攻撃後はMA形態に再変形して離脱するという独特な戦闘スタイルをとることになる。非戦闘時においても、整備時はMS形態、待機・出撃時はMA形態と使い分けている。

また、MA形態時の最高速こそ超音速の最速だが、そこまで加速するには時間を要するため機動性と加速性に優れた一部の機体には加速前に追いつかれる。


OS編集

本機用に専用設計されたものを搭載している。OSの起動画面は、アカツキに採用されたオーブ製OSに類似しており、正式名称は不明だが頭文字をとって「G.U.N.D.A.M」と表示され、ストライクやアカツキにおけるバージョンの部分には「ECLIPSE」とのみ表記されている。

機密保持および悪用防止の一環として自壊プログラムが組み込まれており、1週間ごとにマスタープログラムから再インストールしなければシステムそのものが自己崩壊するようになっている。仮に、システムが自己崩壊すると運動性はよちよち歩きが精々となり、火器管制も機能しなくなるため固定砲台さえこなせなくなる。このマスタープログラムはキオウ家管理の下、ミヤビ・オト・キオウに委ねられている。


その他編集

リモート制御に対応しており、目的地まで移動させる程度であれば外部からでも操作できる。


武装編集

ストライカーパックによる追加武装を加味しても全てビーム兵器であり、同じようにC.E.においてビーム兵器しか搭載してないMSは非常に珍しい。他にはラゴゥケルベロスバクゥハウンド程度で、人型MSでは本機のみである(特にガンダム系はCIWSを搭載しているため)。加えて、C.E.72年以降に開発された機体としては固定火器を内蔵していないという点も非常に珍しい(他にはザクウォーリア系列ルドラ程度)。

また、どの武装も本体と同じ白基調のカラーリングをしており、予備パーツである2号機側のカラーリングや実体剣の攻撃を受けても破壊されなかったことから、フェイズシフト装甲が施されている可能性がある。


72E4式ビームライフル「ジンライ」編集

専用のビームライフル。両腰部に1丁ずつ懸架している。

流線的な形状は既存のビームライフルとは大きく異なり、「長銃身のビーム砲」といった印象を受ける。上面と下面には小型の補助翼が折り畳まれており、MA形態には安定翼としての役割も果たすが、銃口が後方を向くため火器としては使用できない。MS形態時に携行火器として使用する際にはグリップを引き出す。また、銃口も従来のビームライフルような円形ではなく細長い楕円形をしており、発射されるビームはジンの前腕を溶断するほどの幅がある。

ザクウォーリアが振るったジンの重斬刀程度では切断されないほどの耐久性を持つ。


72式ビームサーベル編集

ジンライのグリップおよびストックの一部を兼任している専用のビームサーベル。その構造上、腰に懸架している鞘(ライフル)から抜刀するように使用する。

従来の筒状ビームサーベルより大型となっており刃の向きが存在する。また、ビームの色も桃色ではなく緑色となっている(他に緑色なのはソードカラミティのシュベルトゲベール程度)。


PS-02 ビームシールド編集

両肘裏のハードポイントに装着された、前腕を覆うほど大型なガントレット状の防御兵装。光波シールド(アルミューレ・リュミエール)の一種。

ガントレット前方にある黄色い発生器をポップアップさせて、発生器を先端とする矢じり状のビームシールドを展開する。ビームシールドの展開範囲は狭いながら防御性能は極めて高い。また、アームソードとして発生器の前方へビームを伸ばすこともできる。リーチはビームサーベルより若干短いものの切れ味には大差なく、持ち替えを必要としない取り回しの良さからビームサーベル以上に使用された。このような攻防一体の運用は原型にあたるハイペリオンのアルミューレ・リュミエールに近く、ビームの色も同じ緑色である(後年のビームシールドは殆どが水色)。

ガントレット自体も耐久性に優れており、勢いが乗ったジングラディエイターの抜塞剣による一撃をビームシールドを展開せずとも防げるほどである。


光波シールドは一年前にユーラシア連邦から流出(厳密には供与)したばかりの新しい技術であり、ジョエル・ジャンメール・ジローは「ここまで実用化にこぎつけるとはさすがはメインドインオーブ」と評していた。実際、MS用光波シールドを初実装したハイペリオンの次に実用化されたビームシールド搭載機は本機である(実は「ビームシールド」名義であれば本機がビームシールド初搭載機となる)。


専用ストライカーパック編集

オーブにて開発された本機用の試作ストライカーパック。どれも未完成であり、本来のスペックに達していない。

オーブでは戦場においてフレキシブルな運用を実現するため、ストライカーパックの自律飛行化を進めており、その一部として採用されたものである。型式番号の「EW」は「エレクトリック・ウォーフェア」を意味し、無人機としても活動出来る「広義の意味での電子戦機」を示す。この系譜では、1年後にEW454F オオトリや、オオトリから発展させたオオワシM2X32E フォランテスが開発された。


本機にはMA形態時の攻撃手段が一切存在していないため、ストライカーパックによる追加武装頼りとなっている。


EW452HM マニューバストライカー編集

高機動戦闘用のストライカーパック。

正式な名前も付いてないほど試作段階であり、アンティ・ファクティスに対抗するため急遽持ち出された。正式導入後は「フウジン(ストライカー)」と命名される予定である。


多軸構造の可動アームにより接続された4基のブースターユニットを備えており、MS形態でも空中を自由に飛行可能になるだけでなく、高速飛行状態においての変幻自在な高機動戦闘を可能し、さらにはMA形態に大気圏離脱能力まで付与する。追加武装として各ユニットにはビームキャノンが付属している。なお、ビームキャノンはユニットの可動を用いて射角を取るため、構造的にブースターもビームキャノンと同じ方向に向いてしまい、射撃姿勢を取ると高機動性が失われる。

砲門数が4門増えることからマルチロックオンシステムの真価を発揮できようになる。


無人機として自律飛行も可能だが、コックピットが備え付けられており有人飛行を行うこともできる。また、このコックピット下部にはビーム砲が懸架されており、単機における戦闘能力も考慮されている。


EW453R ライジンストライカー編集

長射程攻撃用のストライカーパック。全長26.31m、重量30.22t。

P204QX ライトニングストライカーのコンセプトを活かし、これに自律飛行機能を付与して再設計した。なお、実戦投入時は自律飛行機能が未完成だったためか、「使用も可能」程度の互換性しかないスカイグラスパーに装着して本機の下へ搬送した。


装備時には本体の頭部にバイザー型の頭部ユニットが接続され、機体左右のコンポジットポッドと連動することでセンサー系を強化する。さらに、スラスターが増えたことで推力が増加し、MA形態の基本性能を底上げにもなっている。スラスターを全開にして瞬間的に推力を高める「オーバードライブ」機構も原型機から引き継いでいるが、使用は短期間に限られ機体とパイロットにかかる負担も大きいため使用の判断は慎重に行われる。

また、本体のバッテリー残量をほぼ全快にするほどの大容量バッテリーパックが搭載されている。


71-XX式曲射型ビーム砲

メイン武装となる大型ビーム砲。カラミティの「シュラーク」のように肩越しに構える。

実体弾による超長距離に特化した武装は高速・高機動を主眼に置いたエクリプスに不要と判断され、大型ビーム砲となった。ビームに変更されたことにより、高性能の大容量バッテリーとミラージュコロイド制御能力を活かして曲射も行える。

ただし、設計スペックには達していない開発中のテスト兵器であり、型式番号も「XX」の仮番号となっている。


バリエーション編集

MVF-X08R2 エクリプス2号機編集

ケン・ノーランド・スセが搭乗する黒いエクリプス。

詳細はエクリプス2号機を参照。

1号機との最大の違いとして、ニュートロンジャマーキャンセラー核エンジンを搭載している。


ZGMF-X10A フリーダム編集

本機の基礎となったザフト製の最新鋭機にして、C.E.71年時点にて最強とされたMSの一機。

エクリプス2号機強奪の際に中破した本機を修復する際にフリーダムの修復用パーツを製造途中に仕様変更して流用しており、修復後の本機と修復後のフリーダムは文字通り血(パーツ)を分けた兄弟的関係にある。


劇中での活躍編集

コロンビア編集

コロンビアの戦災難民の慰問に訪れたオーブのNGO「愛の花束」がその荷物を標的とした武装集団に襲撃されたためエルネストのリモート操作により出撃してミラージュコロイド・ステルスを展開したまま現着、即座にタツミが乗り込んで武装集団のジン3機と交戦を開始する。ステルスにより姿を隠したままジン1機の右腕関節を捩じ切って無力化、それにより存在に気付いた残りの2機から銃撃されたためフェイズシフト装甲を展開して姿を現すと同時にビームサーベルの一閃で内1機の両腕を切断して無力化する。最後の1機が斬りかかってきたため即座にハイジャンプして上を取ってビームライフルで右腕と左ウィングバインダ―を破壊して無力化した。


タツミ「俺たちはなんでもないんだ! 何もなかったことにするのが仕事なんだ


危険の排除が完了した後、MA形態に変形しつつステルスを展開してその場を後にした。この時のみ、ケンがタツミから操縦を代わっている。


シンガポール編集

シンガポールのテログループ「港湾労働者組合」にODR指揮官=オーブ国民のミヤビが捕まったことを口実としてODRの救出行動が可能となったため、ケンの駆るバクゥと共にMA形態で出撃する。港湾労働者組合の拠点に向かう道中、ヴァレンティーナの駆るザクウォーリア(性能検証用)から襲撃されたため、MS形態に変形して対峙、ミヤビの救出はバクゥ(ケン)に任せて交戦を開始する。最初は既存量産機とは比較にならない運動性を持つザクウォーリアの動きに翻弄され、ビームライフルを弾き上げられて空いた胴体にタックルを食らう。それを持ち前のフェイズシフト装甲とフレーム構造をもって無傷で抑え、突撃銃による弾幕を流れるようなホバー移動で掻い潜って肉薄し、ビームシールドで右腕を切断する。直後に反撃として重斬刀の刺突を食らうもダメージにはならず、そのままビームシールドで左腕も切断して完全に無力化した。

無力化されたザクウォーリアが胸部から煙幕を発生させたため逃がすまいと左手を伸ばすが、そこにジョエルの駆るエールカラミティのシュラークによる砲撃が襲い掛かり、左肩アーマーを損傷、ザクウォーリアも目の前で撃墜された。


左肩アーマー(左肩機構部)の損傷によりMA形態への辺気が不可能となったため、代替パーツである2号機を取り寄せることとなった。


ナウル編集

本機の修理のために向かったオーブ外務省所有のナウル島整備ドックがアンティ・ファクティスに襲撃されていると連絡が入り、その救助のために出撃する。なお、この時の本機はドックについてすぐに修理する予定だったため左腕の装備(装甲含む)の大半が外されており、それによる機体バランスを調整するためにバランスリミッタープログラムが起動していたため全体の推力が低下していた。

海上をホバー飛行しながらドックのハッチが視認できるところまで接近したところで、機先を制したヴァレンティーナのジングラディエイターからリニア砲の弾幕を浴び、怯んでしまったところに勢いの乗った抜塞剣の一撃を食らうが、咄嗟にビームシールドのガントレットで防ぐ。推力低下により機動力で上回られてしまって防戦一方となり、リニア砲と抜塞剣の猛攻に晒され続ける(フェイズシフト装甲により機体にはダメージ無し)。


タツミ「おまえが言うような戦場に出たことも人を殺したこともない…でも……命を救うことが命がけだってくらいは知っている!!


現状を打開するためバランスリミッターを外して本来の推力を取り戻してからは機動性で追いつき、攻撃を避けるために宙返りしつつビームシールドを振るい、それ防ごうとした両手の抜塞剣を溶断する。着地した隙を狙われてビークスダガーで左腕を引きちぎられるが、その瞬間にステルスを展開して背後へ回り込み、ビームサーベルで両腕を切断、残ったリニア砲で抵抗してきたため回避しながらビームライフルでそれも破壊して完全に無力化した。


その直後、エールカラミティが砲撃と共に乱入してきたため、それをビームシールドで防ぎつつ対峙、ジョエルがタツミとの交渉を望んだため一時休戦する。タツミとジョエルの交渉が決裂した直後にエールカラミティからアドラーでドックのある島まで殴り飛ばされて開戦する(この時に残っていた左肩も消失)。

殴り飛ばされてダウンしていたところを狙ったアドラーの一撃はビームシールドで防ぎ、即座に距離を取る。しかし、ガトリング砲で追撃さて姿勢を崩し、そこにアドラーで追い打ちを食らう。

ジングラディエイターとの戦闘も合わせてフェイズシフト装甲で攻撃を受け過ぎたことからバッテリー切れ寸前となっていたが、ケンがライジンストライカーを装備したスカイグラスパーで乱入、エールカラミティへ放ったビーム砲を避けるようにして距離を取り直し、スカイグラスパーから切り離されたライジンストライカーを装着、バッテリー残量を回復した。

ライジンストライカーのビーム砲を陽動にしてハイジャンプを行いエールカラミティの後ろを取り、ストライカーの推力で急旋回してその左肩アーマーをビームシールドで切り裂いて破壊する。そこから攻勢になるかと思われたが、アドラーによる機体内部への衝撃ダメージと本機の高機動性がかける負担によりタツミが吐血するほど重篤なダメージを負ってしまう。これにより実質的な機動力が低下してしまったため再度防戦一方となる。ビームガントレットでストライカーの右翼を切断されてバランスが崩れたところをアドラーで殴り飛ばされて転倒し、万事休すとなったところにケンの駆るエクリプス2号機が割って入ってきたため事なきを得た。

しかし、ケンはアンティ・ファクティスに寝返っており、不意打ち気味にビームサーベルで斬りかかられる。それは即座にビームシールドで防御するも、続く猛攻には対応しきれず、ビームシールドで右前腕を切断される。その直後、ケンがタツミの覚悟を図るために隙を晒すも躊躇ってしまったため、ビームシールドで腹部を貫かれて機能停止に追い込まれ、前のめりに地面に倒れ伏した。


大破した本機は駆けつけたオーブ海軍に回収された。


オーブ編集

諸々の事情を聞かされたタツミがそれでもケンを止めることを望んだため、本機はウミトが各方面に掛け合って集めてきたスタッフとパーツを使ってたった数日で完全に修理される。この中には「あっちは今はまだ余裕があるし」という理由でフリーダムを修復するために製造されていたパーツを途中で本機用に仕様変更したものも含まれており、ミヤビからは「なんたる無茶を...」と反応されていた。


ハワイ諸島編集

ナウルでの戦闘から6日後、アンティ・ファクティスの拠点に向けてMA形態で現着、自爆特攻のために出撃した2号機を追いかけ、その途中でマニューバストライカーと接続して追いつく。振り切れないと悟った2号機が攻撃してきたためMA形態による超音速のドッグファイトを繰り広げる。途中から後ろを取られて劣勢になるも一気に急加速、成層圏付近まで急上昇して高度差をつける。


ミヤビ「世界でひとりアイツだけが本当に救助隊としてエクリプスに乗っていたのよ

タツミ「エクリプス……お前は……最速なんだろう! なら…今度は…”間に合わせて”みせろ!


その高度差を活かしてMS形態に変形してマルチロックオンシステムを用いた精密一斉射撃を行い、ビームシールド以外の武装をピンポイントで破壊、動力付近(右脇腹)にも一撃を加えて瞬間的に機能停止まで追い込んだ。

その後は機能停止して落下しかける2号機の右手を掴み、近海にあった岩礁へ共に不時着した。


タツミ「ケニー諦めるな! 生きられるのに! 死のうなんて思うな!

ケン「……だから、そう呼ぶなと言ってるだろ。なんで同じことを言うんだこいつは……俺の負けだ


一段落も束の間、ヴァレンティーナの駆るエールカラミティの救援に向かった2号機をMA形態で追いかけ、2号機を窮地に追いやっていたブーストレイダーに砲撃する形で参戦、2号機と共闘を開始する。シュラークを避けつつカウンター気味にはなったビームライフルが左肩先を掠めるも、以降のビーム砲撃はゲシュマイディッヒ・リージョンにより完封され、近接戦を仕掛けてもアドラーにより殴り飛ばされる。


タツミ「命にホンモノもニセモノもあるか!

ジョエル「あるんだよ だから困る


それでもめげずに上を取ってからビームサーベルの二刀流で斬りかかり、ストライカーの機動性で対空砲火を潜り抜けてアドラーを破壊する。その高機動の負担によりタツミが気絶しかけたため隙が生まれ、そこをミーミルで狙われて頭部の右補助翼を溶断されるも、2号機が身を挺して割って入ったことで事なきを得る。そこからは2号機と共にMA形態で陽動をかけつつ砲撃に対してカウンターを狙い、2号機が囮になった隙に接近して砲撃で左腕を破壊、そのままMS形態に変形して突撃してシュラークとエクツァーンの砲身を切断して砲撃能力を奪う。接近していたことで右腕のクローで拘束され、至近距離からミーミルと接続したツォーンを食らいそうになるが、海中から割って入った2号機がブーストレイダーの右腕を切断したことで解放され、ツォーンの標的も2号機に移ったため難を逃れた。

ツォーンの負荷が決定打となってブーストレイダーが自爆した後、同じく核エンジンが暴走して自爆寸前だった2号機にマニューバストライカーを奪われる。それでも、大気圏外へ飛んでいこうとする2号機をすんでのところで引き留めてコックピットを引っぺがし、ケンを回収する。こうして2号機はリモート制御で大気圏外まで飛んで行って自爆した。

その後は、コックピット内に喧嘩するタツミとケンを収容したまま帰還した。


C.E.73年12月編集

ブレイク・ザ・ワールド事件以降、世界各地を飛び回っていた。

戦災地に浄水装置を届けようとしたところを襲われた愛の花束の危機に駆けつけ、ステルスを展開したままジンハイマニューバ2型の斬機刀を抜刀してそのまま峰で同機の頭部を滅多打ちにして無力化、ステルスを解除して姿を現す。


一段落した後、カガリの拉致を受けてミヤビから戻ってくるように指示されたため、MA形態になって飛び去った。


立体物編集

2021年8月に「MG 1/100 エクリプスガンダム」が発売。

別売のストライカーパック各種に対応している。

外伝機体がいきなりMGという破格の待遇であるが、これは複雑な可変機構の再現と、SEEDの商品展開においてストライカーパックはMGが中心で展開されており、その互換性を活かすためと思われる。


また、シルエットシステムウィザードシステムに対応させられるジョイントパーツがそれぞれ付属する。

一部のサイトで如何にもシルエットシステムとウィザードシステムを作中でも使用するような記述も見られるが、プラモオリジナルのギミックであるとも明記している記述もある。

開発時期の設定を考慮すると、インパルスやザクウォーリアよりも前の開発であるため、現時点ではプラモオリジナルの可能性が高い。(作中で時間経過により登場する可能性は否定できない)


SEED関連の様々な企画が大量告知される中での目玉の一つとしての高速商品化であったが、情報解禁と発売の近さのために、「名称も出典も不明の謎のMGキット」として数ヶ月前に予約されており、時勢柄の事情もあって、情報解禁時にはすでに予約終了している事態となってしまった。そのため、発売直後に再販が発表されている。


「MG 1/100 エクリプスガンダム2号機」は2023年9月発送でプレミアムバンダイより発売。

新規装備としてR2-W1 ビームライフルとR2-W2 実体剣が付属する。


マニューバストライカーは2021年11月発送、ライジンストライカーは2022年11月発送でそれぞれプレミアムバンダイより限定発売された。ライジンストライカーはMS本体とのセット版も発売されている。



余談編集

Ξガンダムとの類似編集

情報解禁時に絶賛公開中であった『閃光のハサウェイ』の主役機であるΞガンダムとは、白口調のカラーリング、特徴的な三角形の肩前面や張り出した胸部、全体的に尖ったシルエット、高機動タイプの主役ガンダムである等、共通点が指摘されている(実際はそこまで似ているわけではないが、ぱっと見ではよく似ていると思う人が多かったようだ)。

ザクウォーリアや、同陣営のムラサメの可変機構等、『SEED』の機体には宇宙世紀の機体をリファインしたようなデザインや構造のものも少なくないため、意識した可能性もあるが、詳細は不明。


フリーダムのデータについて編集

度々、「キラ・ヤマトがオーブにもたらした」と言う話になるが、厳密に言えばキラはフリーダムの修理を依頼したわけでも無く、「モルゲンレーテがフリーダムの持ち主から依頼され修理や整備に必要だったため相応の解析を行った」、と言うのが実態である。ちなみに、この持ち主と呼ばれるのもキラでは無い。話の流れと『Destiny』でフリーダムの封印を解く鍵の所持者から、フリーダムの持ち主と呼ばれているのはラクス・クラインのことだと思われる。


カガリの知らないMS編集

オーブ内でも存在が秘匿されたMSであるため、ビジュアル初公開時に一部のファンからまたカガリの知らないMSが増えてる…」と思われていた。

さらに、本来の用途やフリーダムをベースにしていることが明かされたため「オーブの闇」とも言われるようになった。


核武装について編集

元々は「核兵器を積んだステルス爆撃機」として開発されているが、2号機は核エンジンを積んでることを除けば核攻撃が可能な武装は積まれていない。もっとも、地球連合軍に核ミサイルを運用可能なマルチランチャーというストライカーパックが存在するため、本機用の核ミサイル運用オプションを開発(あるいは連合軍から奪取)すれば解決する話でもある。


MS形態とMA形態の使い分け編集

C.E.の可変機は基本的にその形態を問わず空中を自在に飛行可能であり、MA形態は機動力を向上させる形態止まりだったが、本機の場合はMA形態でなければ飛行できないため、他の機体以上に形態の使い分けが重要となっている。


本編時系列の兼ね合い編集

外伝の高性能主役機にしては珍しく本編時系列でも稼働している。もっとも、ブレイク・ザ・ワールドの事後対応に追われて世界各地を飛び回っており、第2次連合・プラント大戦には参戦できなかったと思われる。


真のエクリプス計画編集

本機は上述した通りODRが秘密裏に作戦を行うべく開発したとされているが、実はそれは本来の目的を隠すための建前である。

そもそもODRで運用されているエクリプス1号機はとある理由で意図的に作られた欠陥機である。劇中で運用されているエクリプス1号機は最新技術を過剰なほど盛り込んだ高性能機にもかかわらず、搭載されている動力が何故かバッテリー駆動という矛盾した機体となっている。さらにその機体の性能上、高い能力と強靭な身体を持つパイロットが必要にもかかわらず、選ばれたのは完璧に近い適合率だったとはいえ軍属ですらないナチュラルの民間人という、普通に考えればまずありない人選であり、その欠点を付かれたことで敗北を喫したこともあった(実は、タツミが現れるまでパイロットが内定していたハーフコーディネイターのケンの方が機体性能を引き出せている)。

このようなあまりにも矛盾した運用方法こそが『真のエクリプス計画』の本体であり、その目的とは地球連合及びザフトに対する一種の抑止力である。


オーブは中立の理念の関係上、連合やザフトのように強力な兵器を持つことは難しかった。しかし、たとえ兵器を有していなくとも、それを開発できる技術・資材・設備がありすぐにでも運用できる状況ならば実質有しているのと同義である。後に判明したエクリプス2号機の仕様を加味すれば、エクリプスの存在理由とはつまり技術的な抑止力である。

なお、事実上の抑止力としながらも、実機として1号機を製造して実際に運用している理由もこれに関連しており、あえて間違った使い方をすることで各陣営にエクリプスを調べさせ、あえて本機の正しい使い方を察しさせることであった。

オーブが国として存在する限りエクリプスは本来の使い方(2号機)はされない。しかし、万が一オーブが滅ぼされ生き残った国民が報復を行えば、エクリプスは恐ろしい殺戮兵器となりかねない。こうした脅威を各国の為政者に植え付け疑心暗鬼に陥らせることで、結果として国家を守る……これが真のエクリプス計画なのである。ODRの存在とはつまりエクリプス計画を隠すための隠れ蓑にして各国をおびき寄せる餌である。

このオーブの理念を踏みにじり人の悪意を押し固めたような冷酷な計画は、カガリはもちろんウズミすら知らせないように極秘裏に進められており、計画者であるウミトの意向により公式記録だけでなくメモの走り書きレベルに至るまで最後には必ず「ウミト・ミツ・キオウ」の名が出てくるように工作しており、万が一計画が露呈した場合は「全ては奸賊ウミト・ミツ・キオウの独断で行ったものである」となるよう仕向けていた。


なお、このエクリプス計画が"言葉通り"なら2号機は「架空の存在で無ければならない」はずだが、何らかの伝手でオーブはニュートロンジャマーキャンセラーのベースマテリアルを入手しており、核動力の実験機かつ政治的パフォーマンスとして実機を製造した。あくまでパフォーマンスなため組み上げた段階で役目を終えており、一号機のパーツ取り用に終始する予定だった。


余談編集

もっとも、知らされていなかったカガリも、数年の後にはエクリプス2号機と比べてもなおもっとずっとやばいものを複数機制作し、更にそのうち一機を"一番うまく使える"コンビに運用させるほど清濁併せ持つ当主に成長している。

72年当時のカガリは清濁併せ持つ器ではなかったであろうが…少なくとも、あえて実体を伴わせずに十分な抑止力を作ろうというこの計画は、オーブの理念と国防の両立を目指した計画であったことは間違いない。

結果的事実として、73年の大戦で、オーブは再び亡国の危機に立たされたわけで、このときに、何らかの強大な抑止力があれば存亡の危機は事前に回避できた可能性もなくはない。


関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE


エクリプス2号機


フリーダム:基礎。コックピットが胸部にあることから腹部を貫かれてもパイロットを生還させたという妙な共通点も持つ。

ムラサメ:開発国が同じもの同士かつ、型式番号にも類似性が見られる。

ストライク:CEにおける、武装換装システム搭載機の代表的MS。

ブリッツ:CEにおける、光学ステルス搭載機の代表的MS。

イージス:CEにおける、可変機の代表的MS。


トールギス ユニオンフラッグカスタム:他シリーズにおける「加速によりパイロットに多大な負担を強いる」機体繋がり。特にフラッグとは可変機という共通点もある。

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