タツミ・ホーリ
たつみほーり
オーブ連合首長国の秘密部隊「ODR」の一員。ナチュラルで17歳の青年だが、MVF-X08 エクリプス1号機の専任パイロットを務める。
性格はマイペースだが、戦場でも物怖じしないなど肝は据わっている。
どこにでも普通にいるナチュラルの民間人だったが、偶然が重なった結果「エクリプスの操縦に関してのみ、コーディネイター以上の高い適性を持つ」ことが発覚し、ウミト・ミツ・キオウの鶴の一声により単なる学生アルバイトの身分からODRにスカウトされた。
その反面、他のモビルスーツ操縦適性は平均を下回るほど劣悪で、実質操縦可能な機体がエクリプス以外に存在しない。また、身体はあくまでナチュラルであるので、身体能力も低い。
加えて、いざというときに敵を殺すことができない甘さがあり、同僚のケン・ノーランド・スセからも酷評されている。
※ここから先は機動戦士ガンダムSEED ECLIPSEのネタバレになります
「やるよ、僕。 ケンを止めないと」
『ECLIPSE』の10年前(C.E.62)に、オーブ近郊にあるサデヨリ島で起きた異常気象が発生、難破した船を救うべくサデヨリ島の沿岸警備隊は本島の海軍に支援を要請した。しかし、周辺国の動きを考慮したオーブの政府は海軍の出動を渋り、沿岸警備隊は軍の支援なしで出動し多くの隊員が殉職した。この殉職した隊員の1人がホーリの父親である。さらに、この事実を政府は隠蔽し「海軍の出動が間に合わず、沿岸警備隊が独断で動いてしまった。政府と海軍の対応に非は無い」と公表している。
オーブの闇に触れ、サデヨリ島の一件の真相とホーリがその犠牲者である事を知ってしまったケンからは「(お前の父親を見殺しにする)この世界に、お前が命を犠牲にしてまで守る価値など無いはずだ!(意訳)」と叱責される。しかし…
「ケニー諦めるな! 生きられるのに! 死のうなんて思うな! 自分に何もないのがなんだ! 世界に価値がなかったらなんだってんだ!」
「見つけるんだよ!! それは見つかるまで探すんだ!!」
ホーリにとってはオーブや世界への復讐よりも友であるケンを助けたい、彼の特攻を思いとどまらせたいと言う思い一心であり、そのために命を危険を冒すことも厭わないだけである。
ケンの説得に成功した後は、アンティ・ファクティスのハーフコーディネイターたちをODRの隊員として引き込めないか思案、ケンから「俺達は罪が重すぎる」と無理な事を突き付けられるものの「穏便に終われば今回のことも"無かったことにする"、それなら出来るじゃん」と考えに至る。
もっとも、ホーリの願いが届く前にジョエルがブルーコスモスとして本性を曝け出す。そして、アンティ・ファクティスは毒ガスによってジョエルとヴァレを除いて全員殺害されてしまい、エールカラミティで逃げ出したヴァレの撃墜によって完全に壊滅してしまった。
余談
世界の価値を探して行った先は、キラ・ヤマトと同じく「守りたい世界がある」だろうか。