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タツミ・ホーリ

たつみほーり

「タツミ・ホーリ」とは、漫画『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』の登場人物。同作の主人公。
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エクリプス……お前は……最速なんだろう! なら…今度は…”間に合わせて”みせろ!


概要編集

オーブ連合首長国の国際災害救助隊「ODR」の一員。オーブ属島のひとつ「サデヨリ島」出身であり、両親共にオーブ国籍ナチュラルの少年。17歳(C.E.72年時点)。

ODRではMVF-X08 エクリプス1号機の専任パイロットを務める。性格はマイペースだが、戦場でも物怖じしないなど肝は据わっている。


どこにでも普通にいるナチュラルの民間人だったが、遺伝子的偶然と機会的偶然が重なった結果「エクリプスの操縦に関してのみ、コーディネイターさえ凌駕する高い適性を持つ」ことが発覚し、ウミト・ミツ・キオウの鶴の一声によりモルゲンレーテ・エアロック社の学生アルバイトの身分からODRにスカウトされた。

その反面、他のモビルスーツ操縦適性は平均を下回るほど劣悪であり、実質操縦可能な機体がエクリプス以外に存在しない。また、あくまでナチュラルなため身体能力は相応に低く、主だった対G対策を施してもエクリプスの高機動戦闘に耐えられるほどの耐久力が無いため同機のボトルネックとなっている。これをウミトは「完全でありながら完璧ではない」「体も鍛え直した方がいいな」と評しており、交戦したジョエル・ジャンメール・ジローからも「その機体の最大の弱点はキミなんだよ」と指摘されている。

加えて、いざというときに敵を殺すことができない甘さがあり、同僚のケン・ノーランド・スセから酷評されている。


ODRの一員とされており本人もそういう認識だが、書類上は「ODRの少年アルバイト」であり正規職員ではない。これは、ODRが何らかの問題を起こした際に民間人である彼が極力巻き込まれないようにするというミヤビ・オト・キオウの配慮によるものである。一方、急遽引き入れた部外者なことからエクリプスを持ち逃げする可能性を警戒されており、同機の専用M.O.Sは再インストールしないと1週間後に自壊して機能しなくなるよう設計されていた。これをミヤビは彼に対する不信用の表れであり不義理だと考えていたが、それを知らされた当人は「保安上当たり前」と気にせず、むしろ「何かあれば国が傾くような大事な機体を一度は預けてくれた」としてその職務に対する責任意識を示している。


来歴編集

本編開始半年前(C.E.72年1~2月頃)までは、10年前に父親を亡くした(後述)とはいえ一般的なナチュラルの民間人かつ学生であり、モルゲンレーテ・エアロック社が実施した作業用機器のモニター募集に来た学生アルバイトだった。しかし、この時エクリプスの操縦者適合試験用シミュレーションのデータがシステムトラブルによって別セクションに漏洩して作業用機器のモニター用計測機器に実装されており、これを偶々使用して最高記録となる神経網適合率98%を叩きだす(次点はケンの80%)。この結果にエクリプス関係者は驚きを隠せず彼自身も得意げだったが、事故とはいえ国の最高機密に触れたため身柄を確保されて経歴や背後関係も調べられ、さらには他のモビルスーツのシミュレーションプログラムも受けさせられる。その後、関係者たちによる会議が開かれ、「遺伝子の組み合わせが偶々エクリプス操縦という一点のみに特化した天然のコーディネイター」という結論が出た直後、ケン以上にエクリプス計画との親和性が高いと判断した同計画の責任者であるウミトによりエクリプスの専属パイロットとして抜擢され、ODRに加入する。この加入時に、沿岸警備隊の父親に憧れていたことから同じく救助を志す者を希望しており、その一通りを履修させてもらっている。


そこから半年間は若干の身勝手や命令無視はしながらもODRの活動には精力的に取り組み、他構成員からも「今日まで十分な働きをしてきたと思う」という評価と同意をもらうまでに至る。

そんな中、不可解な兵器横流し(扇動工作)に対応しようとしたODRごとアンティファクティス(ジョエル)の陰謀に巻き込まれることになる。


性格編集

普通の一般家庭出身なため良くも悪くも庶民の感性と視点をしており、実直で気安いマイペースな性格から子供に好かれやすい。さらに、年齢的にも立場的にも上の人間しかいないODR内はおろか武装集団の前でも物怖じしないほど肝が据わっている(さらに言えば上司のミヤビに対してタメ口を利いており勝手に外出もする)。

一方、最近まで一般人だったことから敵を殺すことに抵抗があり機体性能に頼った不殺戦法を行っている。その危うさは本人も自覚しており、指摘してきたケンに対して「できるところまでやってみてもいいじゃないか?」と返している。それでも過去の経験(後述)から「命を助けることは命懸け」という考えを持っているため「命のやり取り」をする覚悟だけは備わっており、命懸けのモビルスーツ戦闘において恐慌状態に陥るようなことはない。

また、父親が沿岸警備隊という公職だったためか、普段の言動に反して保安等の意識はしっかりしている(実は作中冒頭の救出劇でも自身の所属は誰にもバラしていない)。


操縦技術編集

上述の通り、エクリプス以外のモビルスーツを操縦することはできないが、同機の操縦については自分の体を動かすのと同じレベルにて行うことができ、スラスターバランスのリミッターを外した状態(曰く「酔っぱらった暴れ馬」)でも機体を制御しきれる他、敵機の卓越した挙動を一度見ただけで模倣できる。さらには、相応の空間認識能力が要求されるマルチロックオンシステムを扱い、当代最強のパイロットと評されるキラ・ヤマトのように武装のピンポイント同時破壊さえこなせる。以上のように、エクリプスの操縦についてはウミトの評通り「完全」である。

一方、実戦経験は半年未満、それもミラージュコロイド・ステルスによる奇襲かつ圧倒的格下相手ばかりだったことから戦闘技術は未熟であり、エクリプスの機体性能に助けられている部分も大きい。実際、ハーフコーディネイターの熟練パイロットたちと相対した際は格下の機体相手にもかかわらず苦戦する場面が多々ある。


余談編集

  • 『SEED』本編の主役であるキラ・ヤマトアスラン・ザラとは同い年である。
  • 戦闘回数自体が計5回と少なかったというのはあるが、劇中にて一人も殺していない。
    • 戦闘した機体も、ジン3機、ザクウォーリアジングラディエイターエールカラミティエクリプス2号機ブーストレイダーの計8機のみである。さらに言えば、ザクウォーリアとジングラディエイター、エールカラミティとブーストレイダーはそれぞれ同じパイロットであり、戦闘したパイロットは計6人しかいない。
      • ジョエル(ブーストレイダー)については死亡の遠因となったが、決定打は無理を押したツォーンの発射なため自滅である。
    • 彼に限らず、ODRの面々は劇中にて誰も殺していない。
    • そもそも、ODRは半ば暗部組織とはいえ、強引に引き込んだ学生アルバイトに人殺しの仕事をさせるのは体面的に最悪すぎる。
  • 劇中通して敬語を使ったのは冒頭の武装集団に対してだけである。
    • 娘のミヤビでさえ敬語を使うキオウ家当主のウミトに対してさえ、「おじさん」呼びに加えてタメ口である。
      • 五大氏族の当主(前当主全員がオーブ解放作戦にて自爆している)だと聞かされた際は真っ先に「おじさんはなんで生きてるの?」という無礼すぎる発言までしている。
    • 「さん」付けした相手も『愛の花束』のカヤノ・ククノ(初対面)だけである。
  • ODRに所属しているが学生の身分は残っているらしく、学生ボランティアとして『愛の花束』に同行している。
  • 乗機のエクリプスの基となった機体そのパイロットについてミヤビから聞ける機会があったが、「国家機密」という前置きが付いていたため遠慮している。
  • ナイロビ講和会議の時期的に、誕生日は3月以降である。

関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED_ECLIPSE...登場作品。


オーブ連合首長国...出身。

ODR...所属。


MVF-X08 エクリプス1号機...乗機。


ケン・ノーランド・スセ...同僚にして友人。「ケニー」という愛称で呼ぶ。

ミヤビ・オト・キオウ...上司。




















※ここから先は機動戦士ガンダムSEED ECLIPSEのネタバレになります


「やるよ、僕。 ケンを止めないと」


『ECLIPSE』の10年前(C.E.62年)に、オーブ近郊にあるサデヨリ島で起きた異常気象が発生、難破した船を救うべくサデヨリ島の沿岸警備隊は本島の海軍に支援を要請した。しかし、周辺国の動きを考慮したオーブ政府は海軍の出動を渋り、沿岸警備隊は軍の支援なしで出動したため多くの隊員が殉職した。この殉職した隊員の1人がホーリの父親である。さらに、この事実を政府は隠蔽し、「海軍の出動が間に合わず、沿岸警備隊が独断で動いてしまった。政府と海軍の対応に非は無い」と公表している。

オーブの闇に触れ、サデヨリ島の一件の真相とホーリがその犠牲者であることを知ってしまったケンからは「俺の命は無価値も同然なんだ」「(お前の父親を見殺しにする)この世界に、お前が(その価値ある)命を犠牲にしてまで守る価値など無いはずだ!(意訳)」と叱責される。しかし…


「ケニー諦めるな! 生きられるのに! 死のうなんて思うな! 自分に何もないのがなんだ! 世界に価値がなかったらなんだってんだ!」

「見つけるんだよ!! それは見つかるまで探すんだ!!」


ホーリにとってはオーブや世界への復讐よりも友であるケンを助けたい、彼の特攻を思いとどまらせたいと言う思い一心であり、そのために命を危険を冒すことも厭わないだけである。記事冒頭の台詞も、父親の時は誰も間に合わなかったが、ケンを止めるのには間に合わせてみせろという意味合いである。また、この経験から「命を助けることは命懸け」という考えを持つに至った。


ケンの説得に成功した後は、アンティファクティスのハーフコーディネイターたちをODRの隊員として引き込めないか思案、ケンから「俺達は罪が重すぎる」と無理な事を突き付けられるものの「穏便に終われば今回のことも"無かったことにする"、それなら出来るじゃん」という考えに至る。

もっとも、ホーリの願いが届く前にジョエルがブルーコスモスとして本性を曝け出す。そして、アンティ・ファクティスは毒ガスによってジョエルとヴァレを除いて全員殺害されてしまい、エールカラミティで逃げ出したヴァレの撃墜によって完全に壊滅してしまった。


余談

世界の価値を探して行った先は、キラ・ヤマトと同じく「守りたい世界がある」と思われる。実際、この2人は一般人あがりのパイロットであり、所属組織への貢献ではなく他人の命を守るために戦うという点が共通している。

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