概要
『機動戦士ガンダムSEED』と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の間に位置する、後に「空白の二年」と呼ばれることになるC.E.72年の「オーブ国際救助隊(ODR)」の活躍を描く物語。
『機動戦士ガンダムSEED MSV NEW PROJECT』の一環として連載される。本作ではアニメ劇中で触れられなかったオーブ五大氏族のキオウ家や後のオーブ軍の主力である可変MSムラサメとのミッシングリンクとしての一面もある。
物語全体を通して語られるテーマに「なかったこと」があり、各勢力における、さまざま事情により揉み消された事象が取り上げられるのが特徴。
また、今まであまり物語に関わらなかったハーフコーディネイターや、地球の国家の一つである赤道連合、存在だけは言及されていた???(ネタバレ注意)に所属するコーディネイターについても掘り下げが行われている。
単行本は全4巻。
登場人物
ODR
- タツミ・ホーリ
- ケン・ノーランド・スセ
- ミヤビ・オト・キオウ
- エルネスト・スドー
オーブ連合首長国
- ウミト・ミツ・キオウ
NGOスタッフ
- カヤノ・ククノ
アンティ・ファクティス
テロリスト
- シェイマス・ボニー
メカニック
ODR
アンティ・ファクティス
テロリスト
アンティ・ファクティスから提供された物も含む。
用語解説
- ODR
公的な正式名称は「オーブ外務省外郭団体国際協力機構管轄団体組織国際災害救助隊」。
「オーブ国民が海外にて生命・財産の危機に晒された際、これを保護する」ことを目的としている。
表向きは大した活動を行っていないように偽装しているが、実際にはMSをはじめとした戦力で秘密裏に武力介入を行い、トラブルの火消しをして「何もなかった」ことにするのが本来の役割である。
一応他国での活動許可は事前に根回しをしているが、「戦闘行為を行う」「MSを持ち込む」などの要点はボカしているため、対外的に組織の実態は秘匿されたままになっている。
余談
- 揺れる表記
バンダイの販売サイトや特設ページではエクリプスガンダムの型式番号が「MVF-X08」で、オーブ国際救助隊は「ODR(オーダー)」とされているが、ガンダムエース9月号に掲載された漫画『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』の資料ではエクリプスガンダムの型式番号が「MVF-P08」とされ、劇中での台詞からオーブ国際救助隊は「ODR(オード)」と名乗っている(それらは単行本化の際に修正され一部のセリフも変更された)。
関連タグ
機動戦士ガンダムSEED MSV 機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY…TVシリーズの合間に起きた「なかったこと」にされた事件を取り扱う点、敵組織の目的がある人物と酷似しているなど、設定面で本作のオマージュと取れる部分が見受けられる。