グゥド・ヴェイア
ぐぅどうぇいあ
元ザフト軍の赤服であったが、戦いが嫌になり軍から脱走し、その後、コロニー・リティリアの宇宙船化計画に力を貸す。パトリック・ザラはヴェイアを抹殺するために傭兵のイライジャ・キールを送り込むが、イライジャとは友情関係を築くことになる。しかし、地球連合軍艦隊によるコロニー・リティリアへの侵攻に対して迎撃に出た際、ヴェイアの中の凶暴な人格が目を覚まし、イライジャと交戦になる。終始イライジャを圧倒していたが、地球連合軍の依頼で艦隊に同行していた叢雲劾によって倒された。
ヴェイアはコロニー・メンデルで研究されていた地球連合軍の戦闘用コーディネイターであり、2重人格者となった原因は心理コントロールの失敗によるものである。ザフト軍に所属していた頃は英雄と呼ばれたほどのパイロットで、専用にカスタマイズされた赤色のヴェイア専用ジンに搭乗していた。その戦闘力は異常なまでに高く、初陣では友軍が全滅したにもかかわらず単機で戦闘を続け敵部隊を壊滅させる戦果をあげた。その後も1年の間、ヴェイアは1度も負けず、逆に彼を敵に回した部隊は常に全滅の憂き目にあっている。
ヴェイアはザフト軍にいた頃、壊れてノイズしか流れないヘッドホンを片時も離さなかったが、それは凶暴な人格が穏やかな人格を押さえつけるためのものであり、同様にラクス・クラインの歌声は穏やかな人格が凶暴な人格を押さえつけることが出来た。
コロニー・リティリア内で凶暴な人格が現れなかったのは、ラクスの歌を録音したものを流し続けていたからであり、善人格のヴェイアに出会ったジャンク屋の山吹樹里はヘッドホンからラクスの歌が常時流れるように修理を施しているが、上手く機能はしていなかった(このことは樹里自身も気にかけていたのだが、ロウ・ギュールが「壊れた時にまた修理してやればいい」と言ったためそのまま渡されることになった)。
ヘッドホンはイライジャとの戦闘中に一時的に機能を回復し、ヴェイアの善人格を呼び覚ますが、それはまさしく束の間の出来事であり、イライジャの救援に訪れた劾がヴェイアを倒したのはまさしくその隙を突いてのことだった。
地球連合軍で開発された戦闘用コーディネイターのソキウスシリーズの容姿がヴェイアと瓜二つであるのは、ヴェイアが能力的に優れていたためソキウス達のモデルに選ばれたからである。
その後…
イライジャは、彼との友誼を忘れないために自らのジンの修理にヴェイアの機体のパーツを使用している。
『VS ASTRAY』にて、カーボンヒューマンとして再登場。
ヴァンセイバーのパイロット。オリジナルにあった二重人格は見せていない。イライジャをライブラリアンに誘い、断られて交戦する。内心はライブラリアンに協力するつもりは無く、ヴァンセイバーにある程度のダメージを受け、機体を降りた後に、イライジャのザクファントムを奪ってライブラリアンを脱走する。その後、自分をベースとしたソキウス達と接触し、協力を要請した。