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イズモ級宇宙戦艦

オーブ連合首長国の国策企業「モルゲンレーテ社」が建造した戦艦。分類は宇宙戦艦

アークエンジェル級強襲機動特装艦の原型と為った艦船の1つであり、各所にその意匠が散見出来る。

艦体は3つのパーツ「本体パーツ」「艦首パーツ」「ブースターパーツ」に分離・再構築が可能。

各パーツをマスドライバーで打ち上げてから宇宙で艦体を組み立てる方法を取る。

細長い為一見脆そうな見た目だが、戦艦で有る為に火力自体は非常に高くビーム兵器をふんだんに搭載している。

モビルスーツ搭載数は約10機程度。格納庫はMS用に大規模な改修を施されている。

また、MSの組み立てを内部で行える程、整備性が高い。

MSが開発される前の時期に建造されているので、当初はモビルアーマーの運用を前提としていたが、紛争介入に際し、MSの有用性を鑑みて急遽改修が決定された経緯を持つ。

本体パーツ

イズモ級のメインブリッジ、CIC、MS搭載用の格納庫を持つ心臓部。

元はオーブ本国とヘリオポリス間で運用されていた大気圏往還船で在ったが、情勢から宇宙戦艦へと改修された。

改修後もこの本体パーツのみを輸送船として運用する事が可能。

また、その運用からか大気圏への再突入も可能である。

艦首パーツ

本体パーツの先端を挟む様に装着される。主砲のゴットフリートMK.71、MS発艦用のリニアカタパルトを有する。

ブースターパーツ

本体パーツを左右から挟む様に装着される。特装

砲のローエングリン、航行用の大型ノズルを有する。

共通のデータ

分類イズモ級宇宙戦艦
全長290m
建造モルゲンレーテ社

オプション

フェアリング

イズモ級の大気圏離脱用フェアリングカバー。本体パーツに施し、マスドライバーで打ち上げる際の空気抵抗の軽減や衝撃を抑える為に使用される。

オーブ脱出時にはクサナギが装備している。

一応、ブースターパーツとは干渉しない形状を持つ関係で、後述のプラズマブースターと併用して装備する事は出来る。

プラズマブースター

イズモ級の大気圏離脱用ブースターユニット。ブースターパーツに追加可能で、ローエングリンの発射によって発生した前面の真空状態と磁場(ポジトロニック・インターファライアンス)を利用し、艦体表面にプラズマをブーストさせ一つの誘導体に見立てて推進させる。

要するに、陽電子砲で大気を対消滅させて気圧を下げつつ残存大気をプラズマ化&電荷をマイナス化する事より、その中を電磁誘導によって空気抵抗を無視して加速する為のユニットで在る(なお、当初は設定担当の森田による「反物質のコクーンで正物質のコクーンを妨げる事により空気抵抗を無視する」という意味不明な説明で在り、後にこの艦のデザインを担当した山根公利によって上記の説明が行われた)。

なお、当のイズモ級に装備される機会は無く、オーブ脱出時に2番艦クサナギはマスドライバーで打ち上げられ、クサナギ用のプラズマブースターがアークエンジェルへ装備される事に成る。

これはアークエンジェルの船体がマスドライバーに乗らない程の巨躯であり、大気圏離脱のプラズマブースターが必要だった為である。

武装

近接防御火器システム75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
艦橋後方ミサイル発射管対空防御ミサイル「ヘルダート」
主砲225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」
特装砲陽電子破城砲「ローエングリン」

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」

イズモ級のCIWS(バルカン砲)。対艦ミサイルに対して自動で起動し、弾幕を形成して迎撃を行う。手動に切り替えて発砲する事も出来る。

合計12基(艦首パーツ上部2×2、同下部2×2、艦橋下2×2)が搭載されている。

オーブ・地球連合では普及品と成っており、MSにも採用された。ジンディンの装甲を貫通出来る程度の威力はある。

対空防御ミサイル「ヘルダート」

艦橋の後方に装備されている極短射程の艦対空ミサイル発射管。近接艦対空ミサイルの一種。

ニュートロンジャマーが拡散した世界である為に電磁波の反復による照準に信頼性が無い為、レーザー光を目標に照射して誘導する方式を採る。

225mm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMK.71」

イズモ級の主砲と為る2連装ビーム砲。

ラミネート装甲やアンチビーム爆雷等の対ビーム対策を行っていない艦で在れば一撃で貫通する程の威力を持つ。

地球連合ではアガメムノン級やアークエンジェル級の主砲として採用されている。

イズモ級での可動域に関しては、横方向にのみ180度回転するものの縦の稼働は若干出来る程度しかない。

宇宙での運用を重点においているイズモ級では、艦首パーツの上下にそれぞれ配置された事で、艦下への対応が可能と為っている。非使用時は収納される。

陽電子破城砲「ローエングリン」

イズモ級のブースターパーツに内蔵されている、同艦の武装で最も強力な陽電子砲。

1門だけでも射線上のあらゆる物体を消し飛ばす威力なのだが、本艦に至ってはブースターパーツに片側上下1門ずつの計4門も搭載されており、複数同時発射が可能という凄まじいバ火力っぷりである。

本艦を参考にしたアークエンジェル級においては、特装砲の火力が過剰と判断されたのか、2門に減らされている。

クサナギ(2番艦)

イズモ級宇宙戦艦・2番艦。艦体色は青みがかった白地に青いライン。

オーブ国防軍が保有し、艦長は名目上はカガリ・ユラ・アスハだが、ヤキンドゥーエ攻防戦などでは当人がパイロットとして前線で戦っていた為、実質的にレドニル・キサカが指揮を執っていた。

アークエンジェルエターナルと共に独立部隊の一翼を担い、二度の戦乱を戦い抜いた。

本艦でストライクルージュが組み立てられている。

艦のデータ

分類イズモ級宇宙戦艦・2番艦
所属オーブ国防軍→三隻同盟→オーブ国防軍・第2宇宙艦隊

搭乗員

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

メインブリッジ(艦橋)

ポジション氏名階級
艦長ソガ一佐

CIC(Combat Information Center=戦闘指揮所)

副長アマギ一尉

パイロット

MSパイロットタキト・ハヤ・オシダリ

艦載機

機動戦士ガンダムSEED

MBF-M1 M1アストレイ

MBF-M1 M1アストレイ(ジャン・キャリー専用機)

MBF-M1A M1Aアストレイ

MBF-02 ストライクルージュ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

MBF-M1 M1アストレイ

MBF-M1A M1Aアストレイ

MVF-M11C ムラサメ

MVF-M12A オオツキガタ

同作ではレッドタイガーの母艦として艦体色が赤色のクサナギが登場する。

イズモ級宇宙戦艦・1番艦で、ネームシップでもある。艦体色は黒地に黄色いライン。

此方はアメノミハシラ拠点とするサハク姉弟が使用する。

詳細はイズモを参照。

同型艦

『SEED DESTINY』では上記2種以外のイズモ級として「スサノヲ」と「ツクヨミ」も登場している。共通して白地に灰色のライン。

オーブ国防軍の戦力としてメサイア攻防戦に投入された。

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