スペック
艦籍番号 | LHM-BB03S |
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分類 |
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全長 | 不明 |
武装 |
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概要
【警告】この先、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』本編のネタバレが含まれます。
劇場アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する世界平和監視機構コンパス所属の新造戦艦。デザイン担当は山根公利氏。
前大戦で活躍したミネルバ級惑星強襲揚陸艦の設計思想を受け継ぐ新等級の「スーパーミネルバ級」として大戦後に建造されており、大気圏内外を問わず運用が可能で、ブースターやカタパルト無しで単独での大気圏離脱が可能。
側面には『SCC-1 02』と表記されている(なお、SCC-1 01はアークエンジェルに表記されている)。
艦長はアレクセイ・コノエ、副長はアーサー・トライン。アーサーと同じく元ミネルバクルーの大半はそのままミレニアムクルーとして乗艦している。
通常は宇宙空間にて待機しており、出動要請を受け次第MS小隊を派遣している。
MSカタパルトデッキは艦体上部左右に露出する方式を取っており、発進時に磁力線形成用のバーがカタパルト上に展開され、従来式と同じようにローレンツ力による射出が行える。
また、デッキ内での電源ケーブル無しでのMSへの電力供給を可能にしている模様(発進画面にはケーブルのオンライン状況がミネルバから継続して表示)。この為、VPS装甲搭載機はデッキに出場した時点で装甲を展開している。
機動性は極めて高く、ほぼ戦闘機に近い機動をとっている。アークエンジェルを見習ったのか海への潜航も可能。
武装はほぼミネルバのものを踏襲しつつも、陽電子砲であるタンホイザーは発展前のミネルバよりも応用性に富んでおり一方向のみの発射ではなく、確認できる限り四方向に拡散発射可能。
副次的なものとして擬似的なプラズマ推進であるポジトロニック・インターフェアレンスを起こす事も可能で、劇中ではかつてのアークエンジェルの様に本艦が緊急に大気圏を離脱する際に用いられている。
新規の武装として、分離して有線ガンバレルとなり多数の射角をとる誘導砲塔をCIWSとは別に備えており、高い迎撃能力を持つ。
更に艦首下部にヒートソード系の武装のように熱化したラムによる突撃武装「ゴウテン」を搭載。C.E.において戦艦に近距離用格闘武装を持つのは希少。
ただし、ゴウテンのカバーに当たる装甲に着脱機能はないらしく、使用時にはカバーが熱で溶解してしまい、収納が不可能になってしまうという欠点もあるため、まさに最後の切り札ともいえる武装である。
防御面においてはハインライン曰く「新兵器」とのことなので当初はなかったものであるが、一回きりの秘密兵器としてジェル状の特殊装甲「耐熱耐衝撃結晶装甲」を追加で装備。船体全体を覆うこれはコズミック・イラにおけるオーバーキルレベルな戦略兵器を除いて最強クラスの破壊力を有するヴァナヘイム級の12連装陽電子砲を含む集中砲火にも正面から耐え切るほどのもの。
また、艦長が最大情報処理を行うモードでは艦長と操舵手がミレニアムの最上部のキャノピーからほぼ生身に近い状態で直接戦場を見据えて、指揮管制を行う形態を取る。現実の戦艦における艦橋最上部の露天した防空指揮所に相当する。
キャノピーから戦闘を行う形状と無数の武装を展開し、戦艦とは思えぬ機動力から放つその様は「戦艦サイズの戦闘機型超巨大モビルアーマー」と言った方が適切な代物となっている。
なおミネルバの特徴だったインパルスのフライヤー専用カタパルトは廃止されている。これは前作後半の頃にはインパルス系機体を主力機として使う計画に見直しが入り量産されなくなった為であり、最終決戦ではインパルスSpecⅡはコアスプレンダーではなく最初からインパルスにドッキング済みで通常のMSと同様に出撃している。ただしシルエットフライヤーを格納・発進させる事は可能であり、インパルスとは別個にシルエットフライヤー3機を同時に出撃させている。
劇中での活躍
前半はコンパス旗艦として活動。ファウンデーション王国との合同作戦の際は本艦も地上に降りて活動する。しかし、ファウンデーション王国の策略によってルナマリア・ホークのゲルググメナース以外のMSとパイロットをロスト、核ミサイルの爆発から逃れるため潜航しファウンデーション王国を離脱する。
コンパス活動停止中はオーブ連合首長国に寄港。難を逃れたパイロット達やアークエンジェルクルーによりハイジャック(と言う名の実質指揮権譲渡)され、マリュー・ラミアスがコノエから席を譲られ艦長となり、コノエはマリューに直々に指名され、彼女をアシストするために副長となる。
モルゲンレーテ社から受領したストライクフリーダム弐式・デスティニーSpecⅡ・インパルスSpecⅡ、ターミナルから合流したズゴック、インパルスの各シルエット、そしてフェムテク装甲対策として多数のレールガンを艦載しファウンデーション王国の野望を阻止すべく出航、宇宙へ上がる。
この時、オーブ国防軍も表向きには出航阻止に動いたふりをしていたものの、ファウンデーション王国には見抜かれオーブ首都オロファトがレクイエムの目標にされてしまうが、キラ・ヤマトがあえて自らの生存をファウンデーション王国の所業と共に知らせて挑発し狙いを自らに向けさせる事で、被害を防ぐ事に成功している。
上述の性能にマリューの指揮及び最高峰の操舵技術を持つアーノルド・ノイマンが加わった結果、レクイエムをプガチョフ・コブラで回避する、高性能艦揃いのファウンデーション王国艦隊を単独で突破する等の八面六臂の活躍を見せ、その末に見事アウラ・マハ・ハイバルの乗る旗艦グルヴェイグをゴウテンにより突撃とゼロ距離砲撃で討ち取った。
搭乗員
前半
艦長 | アレクセイ・コノエ |
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副長 | アーサー・トライン |
技術全般責任者 | アルバート・ハインライン |
その他ブリッジ要員 | アビー・ウィンザー |
メカニック | |
MSパイロット |
後半
艦長 | マリュー・ラミアス |
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副長 | アレクセイ・コノエ |
技術全般責任者 | アルバート・ハインライン |
その他ブリッジ要員 |
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メカニック |
|
MSパイロット |
艦載機
前半
- ライジングフリーダム(損失)
- イモータルジャスティス(損失)
- ギャンシュトローム×2(1機中破、1機脱走)
- ゲルググメナース×3(内2機損失)
- プラウドディフェンダー(開発中)
後半
- ストライクフリーダム弐式
- プラウドディフェンダー
- ズゴック/インフィニットジャスティス弐式
- デスティニーSpecⅡ
- インパルスSpecⅡ
- アカツキ
- ゲルググメナース
- ギャンシュトローム
- キャバリアーアイフリッド
余談
後半の展開はかつてのミネルバの後継艦にアークエンジェル及びミネルバクルーが集い、更に撹乱戦術で『戦術バジルール』が実行されており、SEEDシリーズの歴代主役艦の総力を結集したものとなっている。
ガンバレルや白兵戦武装など、かつての艦載機を彷彿とさせる装備も見られる。
アークエンジェルとミネルバの混成部隊となり、そこに極めて優秀な新メンバーが加わった形となる為、ファンからはSEEDシリーズ史上最強のクルーと名高い。そこに本艦の凄まじい戦闘能力が上乗せされているので、とんでもない実績を見せた点からガンダムシリーズ歴代最強の主役艦という声も。
なお、艦首ラム「ゴウテン」の名称の元ネタは恐らく東宝の特撮映画『海底軍艦』に登場する、艦首にドリルを備えた万能戦艦轟天号、ジェル装甲の元ネタは演出やハインラインの台詞から宇宙戦艦ヤマトの空間磁力メッキと思われる。そう言ったこともあり、一部ファンからは「出る作品を間違えている」と称されるほど。監督の福田己津央は過去に『海底軍艦』のリメイクアニメ『新海底軍艦』を監督したことがある。
最大情報処理モードや艦首ラムといった、常識的な艦長、特にコノエのような堅実なタイプはまず使わないような装備を搭載していることから、もしかしたら何らかの事情で保留しただけで当初からマリューやノイマン達アークエンジェル組の搭乗を前提としていた可能性も考えられる。
このような経緯から一部ファンの間では「ノイマン専用超巨大モビルアーマー」とも呼ばれている。
偶然かもしれないが、アークエンジェルを見習ったミネルバ級の後継としてのスーパーミネルバ級という名は、ホワイトベースを見習ったアーガマ級の後継としてのネェル・アーガマ級を彷彿とさせるものとなっている。
情報公開直前までは型式番号から見て取れるように「ミネルバ級3番艦」だったが、デザインにミネルバの面影ないにもかかわらずミネルバ級とするのに抵抗を持った山根氏が3~4つの代案を出し、設定担当の森田繁氏がその中からスーパーミネルバ級を選んだため現行のものとなった。意味合いとしては「ミネルバを超える艦」とのこと。
過去作ではアークエンジェルが大気圏突入時に『融除剤ジェル』という粘液を展開していたのだが、これが声優たちの間でものすごく発音し辛いことで話題であり、非常に恐れられていた。
しかし、このミレニアムは展開するものが『融除シールド』と呼ばれるものに変更になっている為、少しだけ発音し易くなっている。
劇中にて敵旗艦への突貫に用いられたゴウテンだが、本来の用途は「スペースコロニーの破壊」である。メタ的な経緯としては、山根氏が「艦隊戦にて戦艦で体当たりする」という原始的戦法のための装備をデザインすることへの抵抗感が強かったことから、森田氏に機能的理由付けを考えてもらったところ、「プラント内部で対立が起こった際に、急進派が穏健派の(拠点とする)コロニーを破壊するために構築した」設定が生まれたという形である。実際、劇中にてクーデターというおあつらえ向きのシチュエーションが発生している。