概要
近畿日本鉄道の汎用特急車両の愛称のひとつ。
車内でビュッフェ営業を行なうための調理コーナー(スナックコーナー)を設けたことから「スナックカー」の名称が与えられた。レザー張りのカウンターがあり、ここで調理した軽食を座席に運ぶサービスを実施していた。
しかしながら営業上の問題のため、のちの増備車はスナックコーナーを製造当初から設置せず、また、スナックコーナーを設置していた車両は更新改造で撤去された。
近畿日本鉄道の特急形車両のうち、汎用型については2015年度以降塗装変更が実施されたが、当時残存していた12200系については塗装変更の対象外とされ、80000系「ひのとり」の投入によって(間接的ながら)置き換えられることになった。
「スナックカー」は特急運用から離脱することになったが、「スナックカー」改造の団体専用車・観光特急車については引き続き残存する。
該当車両
- 12000系:10編成製造。現在は引退済み。
- 12200系:56編成のうち、第21編成以降は「カウンターは1列車につき1ヶ所で十分」との判断からスナックコーナーを製造当初から設置せず。
- 18400系:ミニスナックカーとも呼ばれた。10編成のうち第9・10編成はスナックコーナーを製造当初から設置せず。現在は引退済み。