概要
1967年に2両編成10本が近畿車輛で製造された。車内に軽食の調理・販売が出来るスナックコーナーを設けていた事からスナックカーの愛称が与えられた。
その後の増備は改良型の12200系へと移行したために数の面では目立たない存在となってしまったが、後続の30000系ビスタカーや21000系アーバンライナーは12000系で確立された基本システムの仕様を踏襲しており、近鉄特急のデファクトスタンダードを確立した功労者である。
なおスナックコーナーは名阪ノンストップ特急でのみ営業していたが、名阪間の直通利用客が新幹線に流れて2両編成でもガラガラが当たり前の状況ではスナックコーナーの売り上げは悲惨そのものであり、昭和40年代末までにスナックコーナーの営業は終了。以後車内販売基地として使用された。
1969年と1971年に事故廃車が発生した他は平成の世まで現役を貫いたが、1999年から2000年にかけて全車が老朽化を理由に廃車された。