概要
JR北海道が製作したジョイフルトレインの1つで、北海道リゾート列車第3弾。主にスキー客の需要に備えて1987年に登場。
愛称は北海道勇払郡占冠村の地名「トマム」(アイヌ語で「湿地」を意味する。漢字表記は「苫鵡」)と、北海道上川郡新得町にある佐幌岳(およびその周辺に広がるサホロリゾート)にちなむ。略して「トマサホ」とも呼ばれる。
国鉄時代に製作したフラノエクスプレスと同様、キハ80系・キハ82系を改造した。車体はすべて新製され、5両編成のうち食堂車を除く4両がハイデッカー構造となった(ただし、登場当初・末期は食堂車なしの3両編成で運行)。形式は食堂車が「キシ80」、その他は先頭車が「キハ84」、中間車が「キハ83」を名乗っていた。
その後、1999年に3両編成に短縮され塗装変更の上、「マウントレイク大沼」として運用された。
老朽化のため2002年に運行終了(ラストラン運行時塗装は元に戻された)、一部車両は長らく苗穂工場で留置されたのち2007年除籍。キハ80系・キハ82系の生き残りが減少した(のち保留車として在籍していたJR東海のキハ80系・キハ82系が2009年に除籍となって廃系列となっている)。
余談
1989年にJR四国が行っていた観光キャンペーンの一環でJR各社のジョイフルトレインが大集合するというイベントが行われたのだが、北海道から選ばれたのがこの車両であり、さらに実際にJR四国線内で自力走行なども行っている。
また、途中の経由地となった大阪駅での展示も行われている。
関連項目
JR北海道 ジョイフルトレイン キハ84系・キハ80系・キハ82系 気動車・ディーゼルカー 特急
クリスタルエクスプレストマム・サホロ