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概要編集

JR北海道が従前より団体列車などに使用してきた、「アルファコンチネンタルエクスプレス」の置換え用、及び札幌駅函館駅間を結ぶリゾート列車として計画された編成で1992年に登場。5両編成(デビュー時は3両編成)、最高速度130km/h。5100番台のハイデッカー構造と2階建て車両が踏襲された。

これまでの北海道のリゾート列車はスキーシーズンを意識し、冬場に登場した車両がほとんどだったが、このノースレインボーエクスプレスは夏に登場した。


愛称は公募により決定されたものである。


ニセコエクスプレスクリスタルエクスプレス同様、苗穂工場で新製された車両。機能的にはキハ183系に属し、5200番台を称する。

在来型のキハ183系とも連結可能なシステムになっており、後述する事故による代替車の確保や増結にその機能が発揮された。


先行した3両による暫定編成で、臨時特急「はこだてエクスプレス」(札幌~函館間)として1992年7月18日に運行を開始した。また、青函トンネルを機関車牽引で運行できる対策がなされており、かつてはED79の牽引で本州乗り入れの臨時列車運用に就いていた。


代走ノースレインボーエクスプレス


1997年に踏切事故で片方の先頭車が損傷した際、修復期間中の時に限り、ノースレインボーエクスプレス色に塗装を変更したスラントノーズ顔のキハ183-1が組み込まれた。その状態で本州への乗り入れ運用に使用された実績もある。

その後、景気の後退や経済情勢の悪化に伴い、リゾート列車の勢いは失せ、用途を転換した。1999年時点では、一般団体用に使いやすい特徴を生かし、修学旅行などの大口団体列車に使用されることが多かった。


2000年代からは、季節を通じ種々の臨時列車や臨時特急として現在も道内で幅広く使用されているが、2023年4月30日の団体臨時列車をもって全ての運行を終了した。


引退後1年以上工場内に放置され続けたが翌年解体作業中に火花が車両に引火し炎上する事故が発生し北海道のローカルニュースで報道されたため(更にそのニュースがネット配信で全国に広がり)最後の最後で世間を騒がせることになった。



構造編集

各車両とも、出入口ドアはプラグドアを採用。


客室は展望性を重視して高床式とし、中間には2階建て車両も連結した。

座席はリクライニングシートで、シートピッチは960mmである。なお、座席テーブルは肘掛け部収納型である。また、肘掛けにはオーディオパネル(イヤホンジャック、チャンネルボタン、音量ボタン)を設けており、かつては備え付けのチューブ式のイヤホン(のち廃止)または持参のイヤホンをイヤホンジャックに差し込むと、オーディオパネルを介して定期特急列車のグリーン車で提供していたミュージックサービスが楽しめた。このほか、先に登場したジョイフルトレインには設けられていた座席ごとの液晶モニターは当初から装備しなかった代わりに、客室車端部と天井部には等間隔で17インチ液晶カラーモニターを備えており、運転台備え付けのカメラからの走行風景を放映していたこともあった。


内外装の配色は同一系統の色調で揃えられ、札幌側から函館側にかけてラベンダー・ブルー・ライトグリーン・オレンジ・ピンクというように基調色は各車両ごとに異なる。


関連項目編集

JR北海道 ジョイフルトレイン キハ183系

気動車ディーゼルカー 特急

アルファコンチネンタルエクスプレス

フラノエクスプレス

トマムサホロエクスプレス

ニセコエクスプレス

クリスタルエクスプレストマム・サホロ

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