電車の用途別区分のひとつ。
国鉄→JRにおける「一般形」
一般形電車
国鉄→JRの普通・快速列車に運用する目的で製造された車両は「新性能電車」においては通勤形電車・近郊形電車のいずれかに区分されてきたが、JR東日本がE231系電車において通勤形と近郊形を統合する形で「一般形電車」のカテゴリーを登場させた。ただし、後継のE233系なども含めて「通勤形仕様」と「近郊形仕様」の区別は番台レベルでなされている。
また、JR西日本は321系以降の車両形式区分の第2位(十の位)の数字「0 - 3、5、6」の用途を「普通電車用」のカテゴリーとしているため、321系・521系・225系・227系・323系は事実上「一般形電車」となるが、電車においては列車・路線の実情に合わせて通勤形・近郊形と明確に区分されている。321系以前の車両は国鉄時代の車両形式区分を踏襲していたが、例外的に125系は「一般形電車」としてカテゴライズされている。ただし、125系の場合は非電化区間の電化と一般形気動車の置き換え用であるため、JR東日本の事例とは意味合いが異なる。
JR四国はJR発足後、普通列車用の電車については近郊形しか投入していないため、近郊形が実質的な一般形の区分という状態となっている。JR北海道では、近郊形の721系と通勤形の731系・733系・735系は共通で運用されており、通勤形と近郊形の運用上の区別はされていないため、実質的に一般形電車という状態となっている。JR東海では、315系のみ通勤形、それ以外は近郊形であるが、315系で近郊形電車を置き換えているため、実質的に一般形電車となっている。
私鉄における「一般形」
特定の列車や種別に供しないその他の車両のことであり、大抵は優等列車運用車両・料金徴収車両との対比によるものである。