概要
E231系をベースに連接台車を採用している、京葉線向けの車両。
現在は14両1編成のみの製造である。2007年3月から休日限定で運行されていたが、量産先行車であるため、一時期まったく運行されていない期間があった。
主制御機は近年の車両では一般的なVVVFインバータ制御(IGBT素子)であるが、動力台車は車軸を直接駆動する方式(DDM:Direct Drive Motor)であり、一般的な台車と違いモーター出力を歯車で減速しないため運転時のモーター回転数が低い。
そのため、始動トルクを大きくとる必要があり、鉄道車両では異例の極数10極タイプの永久磁石同期電動機(PMSM)を採用している。(通常は4極または6極)
登場当時の京葉線は201系と205系がまだまだ現役であったため、E231系以降の世代ということでどうしても浮いてしまっていたのだが、京葉線初となるものもあった。その後E233系5000番台が投入されますます立場が危うい状況であった。
京葉線でE331系が初のもの
DDMも含めたこれ等の独自の新機構が災いし故障が相次いだ為、まともに走れない時期があった。休車化した主因と言われる。
なので、上記の様な止むを得ない理由の有るE331系をニートレインと呼ぶのは、ニートと言う言葉の本来の意味とは異なるので正確では無いのだが…
そして・・・
2014年3月25日、満身創痍のE331系は北長野へ廃車回送が行われた。様々な不具合に悩まされた7年間、運用離脱期間5年という永い時を経て、鉄路から姿を消した・・・。