概要
「我が血よ、我が力よ、今、覚醒の時きたれり!!」
「守護鬼神!後鬼!!、轉生降臨!!」
嘗て、ZENKIと同様に役小角に使役されていた式神で守護と創造の力を持つ鬼神とされている
役小角亡き後、後鬼は人間を愛した為、人里に降り、人と契を結んで子孫を残し続けていて、長い年月の中で血筋を通して転生を繰り返してたらしく、千数百年の間、子孫の中を転生し続けたため膨大な知識を得ている。
原作では前世の亡骸は後鬼塚に葬られていたがアニメ版では葬られていなかった。
前世では鬼の角はしっかりと頭に生えていたが現代に覚醒してからは人間から成った為か頭に角は生えていない
現代に覚醒してからの姿は前世とは異なっていて、見た目は青目に青髪ボブカットの美少女の様にも見えるが歴とした男である。
単純な力はZENKIに及ばないものの、身体能力はほぼ互角
鬼神としては好戦的なZENKIとは違い冷静沈着で温厚な性格をしていて、ヴァサラからも頭の良い鬼神として評価されている。
小明のことを「マスター」と呼んでサポートしたり、ZENKIをたしなめることができる数少ない人物の一人で、ボディカラーも前鬼と対照的な蒼である。
五つの力
五大の要素に当てはまるもので前世では全ての力を使えたが障害を遂げた後、1つずつに分括され、それぞれの力が子孫達に受け継がれていた、アニメでは設定が無しになっている。
- 「空」の力
初登場時には「空」の力しかなく、「空」の力しか無い時は「守護天蓋」と「守護閃光」と「守護光盾」と「回復光」が使える、主に攻撃技が無い(元は後鬼丸の父親が持ってた力らしく、息子の後鬼丸がそれを100%受け継いでいた)。後述の他の力を取り戻す度に「空」の力も強化されていく。
- 「地」の力
後鬼丸のお守役である深仙坊が瀕死の状態になった時に、深仙坊から現れた「地」の力を受け継いだ。この力に目覚めた時に漸く「不動龍棍」を使えるようになる。
- 「水」の力
憑依神編で死亡した際、意識の中で母親から「水」の力を与えられ、「氷牙斬」「凍結波」と言った氷結技を使える様になる。アニメでは未登場。
- 「火」の力
未登場な為、内容は不明。
- 「風」の力
未登場な為、内容は不明。
主な技と術
- 「守護天蓋」(しゅごてんがい)
後鬼の得意技でドーム状の結界を作る。
- 「守護天蓋・結界封印」(しゅごてんがい・けっかいふういん)
ドーム状の結界で相手を閉じ込める為の逆利用。
- 「守護閃光」(しゅごせんこう)
自分の体を光らせて目眩ましにしたり相手をふきとばしたりする技、アニメでは結界を破る技に変更されている。
- 「守護光盾」(しゅごこうじゅん)
敵を弾き飛ばす盾型の結界技で片手で張ることが出きる、アニメでは両手で作り出し敵の攻撃を防ぐ壁型の結界技になっている。
- 「回復光」(かいふくこう)
体力の回復や傷の回復や毒の状態異常とかを治癒できる技、アニメでは未使用。
- 「虚空拳」(こくうけん)
自分の身体能力と役寿海の寿拳を応用して使う技、アニメでは未使用。
- 「不動龍棍」(ふどうりゅうこん)
地の力に目覚めた時に使用できるようになった如意棒の様な形をした武器で、大地に手を当て長棒の形に砕いた岩石から出現するようであり、作中では本人にとって最初の攻撃手段としての物となっている、アニメ版では第47話で小明が「地咒」を会得した時に覚醒して使用出来る様になり、如意棒の様に伸ばしたりが可能である。
- 「不動龍棍・天空斬」(ふどうりゅうこん・てんくうざん)
アニメ第51話で使用、不動龍棍を天高く伸ばして巨大な斬撃を作る技。
- 「不動光龍烈覇」(ふどうこうりゅうれっぱ)
原作の犬神編のラストで使用、大地から光の龍を出す技、主に乗り物扱いである。
- 「天地轟雷、鬼神響鳴・金剛輪極覇光」(てんちごうらい、きしんきょうめい・こんごうりんルドラ)
原作の犬神編のラストで使用、超鬼神力全解放の超鬼神ZENKIと同時に放つ響鳴技。
- 「氷牙斬」(ひょうがざん)
水の力に覚醒した時に使用出来る技で、切り裂いた対象物を瞬時に氷漬けにして跡形もなく消し積みできる、アニメでは未登場。
- 「凍結波」(とうけつは)
水の力に覚醒した時に使用でき、強力な冷気で周囲の物を瞬時に凍らせる事が出来る氷結技、アニメでは未登場。
- 「五大招来」(ごだいしょうらい)
ZENKIを光の鬼神に転生させる為の術で、火、水 、地、風、空、と言った5つの魂に変換して陣を作り出す、アニメでは小明の術と同時に通常ZENKIに直接放つ光線術に変更されていて、超鬼神にさせるやり方も原作とは異なっている。
- 「鬼神封陣法・輝青結界光」(きしんふうじんほう・クシャナ)
もしヴァサラが封印から目覚めた時を予想して役小角から伝授された封印技、使用するには人間の姿に戻ってしまうぐらいに自分の全鬼神力を使わなくてはならないと言うリスクが生じる、アニメでは未登場。
原作での後鬼
原作では後鬼の子孫は後鬼衆として大峰山に里を作って暮らしており、その中の後鬼丸と言う少年が邪玄武・蟇がZENKI達を始末する為に後鬼塚のあるところに襲撃をしかけた際に声高々に後鬼に助けを求めた時に魂が目覚め鬼神へと姿を変えた。
前世の後鬼は障害を遂げた後、亡骸は塚に葬られていて魂は子孫を通して人間の血の中に封印されていたらしく血筋の流れにそって転生を繰り返していて後鬼丸自身が転生体そのものであった。
- 覚醒時
最初は後鬼丸と同様にボブカットのヘアスタイルで身長も全く同じで小明よりも幼い十代前半とも言える美少年の姿をしている
この段階では、まだ空の力しか持っていない為、戦力としては防御と回復しかない状態である。
- 「地」の力に覚醒後
深仙坊が邪朱雀・血丸に刀で串刺しにされ瀕死の重症になった時に悔しさの余りに叫びだし、深仙坊に眠っていた地の力が後鬼の元に戻り、両肩の鎧が外れ髪はボブカットからロングヘアに変わり身長も伸びて二十代前半とも思える美青年の姿になり、そして「不動龍棍」が使用可能になり攻撃手段を持つことが出来た。
犬神との決戦後は、人間に戻る事が出来ないためヴァサラ編までは鬼神の姿で過ごしていた
ヴァサラを封印するために自分の全鬼神力を使って「鬼神封陣法・輝青結界光」を使用した為、記憶を残したまま後鬼丸の姿に戻ってしまった。
アニメ版では「不動龍棍」が使用可能時になった後も容姿が初期の頃と全く変わってないため未登場である。
- 「水」の力に覚醒後
憑依神編で風刃の幻糸郎との戦いの中で鬼神に戻る事が出来ず足手まといにしかならないと考えた末に自ら体を貫いて倒れ、その後の生死の中で父親と母親に立ち上がれと告げられ、母から受け継がれた水の力が有る事を覚り、再び後鬼の力が目覚め鬼神に戻る事ができた。
身長はロングヘアの時よりやや低めで髪型はロングヘアがポニーテールになっていて耳には真珠の様な耳飾りしている、全体からみても十代後半と思える美少年の容姿である。
水の力が目覚め事により「氷牙斬」と「凍結波」と言った氷結が使用可能になった事で攻撃力が上がり、空の力と地の力も健在で以前よりも遥かに強化され、幻糸郎の斬撃や落下するビルさえも簡単に防いでしまう程に「守護天蓋」の硬度も高まり、毒士の毒羽根による毒の状態異常も瞬時に完治してしまう程に回復光もレベルアップしていて、超鬼神ZENKIと同じかそれ以上と言っても過言ではない位の戦闘力を持つ鬼神となった。
覚醒後は自分の意思で鬼神に成ったり人間に戻ったりが自由自在に出来る様になり
鬼神になる際には「鬼神変現アカーシャ・オン」と言う呪文を唱えとある特撮ヒーローの変身ポーズの様な格好で行う。
アニメでの後鬼
アニメ版では原作とは異なり、後鬼の子孫は最初の内は後鬼塚のある大峰山に住んで居たのだが時代の流れと共に子孫の大半は別の地域に移り住み大峰山には護人と言われている老人がただ1人住んでいるだけであった。
別の地域に移った子孫の末裔の1人が後藤晶であり、後鬼丸と違って現代っ子であり、鬼神の伝承の事は全く知らない程であった。
アニメでも原作と同様に後鬼は子孫からの血筋を通して転生を繰り返していたらしく、後藤晶がその転生者であり、ZENKI達に破れ去った邪神カルマが羯磨の実に意思を宿しカマキリの様な姿をした怨念カルマとなってZENKI達を圧倒してる中で晶の中から少しだけ後鬼の力が目覚め始めた
後鬼の事を知るために晶は塚の有る大峰山に小明達と共に向かい、後鬼塚の近くで子孫の1人である護人と出会い、後鬼が人と一緒になって子孫を残した話を聞かされた、その直後に黒帝と犬神狼が現れ、塚が破壊され、後鬼の亡骸が埋葬されてなかった事に絶望した護人に「羯磨の実」が憑依し「羯磨獣・伽藍堕(がらんだ~)」になり、犬神からの一撃を受けて人間に戻り、護人が瀕死の重症を負った瞬間に晶から後鬼の力が完全に目覚め、護人から後鬼の魂が一族の血を引く者に転生し続けられてた事を悟った話を聞かされ晶は自分が後鬼の転生者である事を自覚し、前世の記憶も目覚めた晶は後鬼に変身した。
その後、後鬼は小明の呪文と共にZENKIに五大招来の力を与えて超鬼神ZENKIへと変貌させた。
余談
ZENKIとヴァサラの二人と同様に憑依の実を食べられるかどうかは原作にもアニメに語られてない為、詳細は不明(確信させる描写が無いところを考えると、恐らく食する事が出来ないと思われる)。
現実の伝承では後鬼は女性と言う話であるが作中では男性と言う設定になっている
作中の後鬼が女性っぽい見た目にデザインした理由はハッキリとはしていない為に詳細は不明ではあるが、現実での伝承で女性であった事を考えれば、それに応じて女性っぽい男性キャラクターにしたのではないかと考えられる。