概要
原作のヴァサラ編に登場してきた鬼神で、通り名は「黒き雷雲の闘神ヴァサラ」、嘗ては役小角に使えてた式神でZENKIと後鬼率いる鬼神軍団の長であり、ZENKIの頭の角を折った張本人でもある。
人間は邪悪な欲望した持たない存在で憑依の実をこの世に産み出し続け軈て世界を滅亡へと導く害悪で邪悪を産み出し続ける邪悪の根源と見なし、小角を裏切り人間達を滅ぼす悪神となり、小角と残った鬼神軍団の力で封印し、封印塚を鬼道家に守らせて呪殺導士が使った悪しき式神と言う偽りの伝承を作って語り続けられていた、鬼道巌と役小鬼の二人は真実を知っており、鬼道家と役家では当主になる者にだけ代々に渡って真実の伝承をトップシークレットとして伝えられていた。
ヴァサラもZENKIと同様に憑依の実を食べる事が出来る事は出来るがヴァサラの場合は人間を滅ぼす意味で憑依獣になった人間を憑依獣ごと喰らう行為を望む、それこそがこの世から邪悪な存在を滅ぼすものと思っていて、ZENKIと後鬼にも協力を依頼するが、ZENKIは他人の下に使えるのは死んでも嫌なものであるため歯向かい、後鬼は人間が好きであるため同意しなかった。
戦闘力は超鬼神のZENKIを上回る程であり、空中を飛ぶ事も可能で、素手での戦闘でも超鬼神のZENKIを消耗させてしまう位に強く、後鬼の不動龍棍の攻撃も有効打ちにならないレベルである
呪術も使う事が出来、憑依の実に取りついた人間を瞬時に憑依獣にさせたり、取り憑いた人間を憑依獣にならない様にして僕にするなど、呪術で憑依の実に細工をしたりも出来る
容姿
・大きいはZENKIよりも大きく3m位ある
・胸のところに目玉があり両肩には前後ろに目玉がある
・バッファローの様な長い角があり変形させる事も可能
・上半身はZENKIや後鬼と違って黄色の部分が無く黒一色であり闘鬼神のZENKIに似たような感じである
主な技
ヴァジュラ
手の平から気攻波の様に放つ事が出来、威力は超鬼神のZENKI以上であり、後鬼の守護天蓋も破ってしまう程である
角の変形
自在に変形させる事が出来、対象物を捉えるのに使う、超鬼神のZENKIの金剛雷靭斧を簡単に受け止め弾き砕いたりもした
餓髏凰吼(がるほうく)
両肩の目玉から放つイナヅマを手に集め作り出す両刃斧で、刃は悪魔の翼の様な形をしている、撃ち飛ばせば不死鳥の様な姿になり、四方500mのものを全て吹き飛ばす程の威力がある
爆雷・陰弩邏(ばくらい・インドラ)
黒いイナズマを球状に圧縮して作るエネルギーフォースでヴァサラの最大の技、後鬼が全鬼神力を使って放つ封印術の「鬼神封陣法・輝青結界光(きしんふうじんほう・クシャナ)」を簡単に破ったり小明の超ヴァジュラを宿した超鬼神のZENKIを押し返したりする程の威力がある
作中での動向と活躍
ヴァサラ編
巌が裏で禁じ手の呪殺を行ってた事を小鬼に知られてしまう事に焦ってた時に鬼道秀一が役家を潰すために鯖折と一緒に封印場所まで行きヴァサラの封印を解いてしまい
巌がもう一度封印しようとしたが時は既に遅く、復活した
「我、ここに魔覚せり」
「フハハハハッ!!!欲深き人間よ!!よくぞ我を封印より解き放ってくれた!!!」
「その礼として、お前らを我が好物の憑依獣にして、そのまま喰らってやろうぞ!!!」
ヴァサラは封印される前に持っていた憑依の実を鯖折と秀一を庇った巌の二人に取り付かせた
鯖折に付けた実には僕になる様に術を施していて封印されていた間に何かあったのか世の状況を聞きだした
憑依獣「岩窟(がんくつ)」になった巌をZENKI達が助け出した後、ZENKIの元に現れ、相変わらず人間を助けては実だけを食べる甘いやり方しかやらないZENKIに憑依獣ごと喰らう事が正しいやり方と告げ、持っていた憑依の実を全て式神町に撒き散らした
共に憑依獣を喰らい続けていこうと部下に迎え入れようとしたが、角を折られた屈辱を覚えていたZENKIに歯向かわれ千数百年前と全く変わってない姿勢に呆れ果て、ZENKIにヴァジュラを放って式神町に向かっていった
撒き散らされた実に取りつかれた式神町の住人の多くが憑依獣になってしまった光景を見たヴァサラは、人間は邪悪な欲望の塊で憑依獣の姿が本性であることに千数百年前と何も変わってない様子を見て滅ぼすべき存在と改めて実感した。
役寿海と栗林を襲おうとした憑依獣を食い止めた後、その憑依獣をそのまま喰らい初め、その後も他の憑依獣達を次々と喰らい続け、数が多い事を理由に喰い納めようと憑依獣になった亜子の両親を喰らおうとした時にZENKIが現れ
そのままZENKIと激闘し、圧倒しながらも仲間に迎え入れようとしたがそれでも歯向かってきた為、上空から「餓髏凰吼(がるほうく)」を放ってZENKIを式神町ごと吹き飛ばした
そしてZENKIを諦め、頭は良い鬼神と評価していた後鬼を部下にする事を考え、後鬼の居る大峰山に向かった。
後鬼の里を襲撃し部下になるように仕向けたが、人間を滅ぼす事に同意せず反対し続けた後鬼を人間と交わった事で前世とは違う人間っぽい姿になって鬼神としての誇りを捨てたと思い、失望しはじめた
ヴァサラの言葉を否定し人間と1つになった事を誇りと告げて不動龍棍を出した後鬼と戦闘になり自分を封じる様なセリフ出し、後鬼が小角から自分の封印方を伝授された事を瞬時に見抜き後鬼を縊り殺そうとした時に小明と小鬼と栗林と寿海が現れ、小明達の力で放ってきたヴァジュラ光弾を弾き返し、そのまま後鬼を絞め殺し「餓髏凰吼(がるほうく)」で首を切断しようとした瞬間に、自ら仮死状態になって隙を付いてきた後鬼が寿海から教わった拳法で反撃され、鬼神らしくない戦い方をする様を見て大いに失望した後鬼を小明達もろとも始末しようとヴァジュラを連発し守護天蓋を破って後鬼の両腕に重傷を負わせ、神酒壮真が現れた瞬間に纏めて葬ろうと「餓髏凰吼(がるほうく)」を放つが、完全に完治したZENKIの金剛雷靭斧に食い止められ、そのままZENKIと再び激闘を始めた。
そして、激闘の中でZENKIによって動きを止められ、その隙に後鬼が全鬼神力を使い、伝授されたヴァサラの封印方「鬼神封陣法・輝青結界光(きしんふうじんほう・クシャナ)」をぶつけられ上空まで飛ばされたが「陰弩邏(インドラ)」で破り難を逃れた
再び「陰弩邏」を放ち全て消し去ろうとしたが小明の超ヴァジュラを宿したZENKIに食い止められ、二発目の「陰弩邏」を放った瞬間、小鬼と栗林と寿海と壮真から与えられた霊力によって小明は護法輪具を砕いてしまう程の超強ヴァジュラをZENKIに宿した事によって「鬼神力超解放」をしたZENKIに二発の「陰弩邏」を破られ、そのまま月まで飛ばされ
「こ、この力は!?前鬼がこんな力を秘めていたと言うのか!?」
「死ね!!ヴァサラ!!!、これがこの世で最強!!!無敵の朱き鬼神、前鬼様の力だ!!!!」※
「ぐおッおおおおお・・・・」
そして月面に五芒星まで描かれ、その五芒星の中心に封印されてしまった。
(「※」が付くセリフはヴァサラのではなくZENKIのセリフである)
憑依神編
「欲望が形を、持ち始めている」
「このままでは人間どもの欲望、邪念が地上を覆いつくす!!!」
「邪悪な欲望を生み続ける人間どもと欲望の塊を早く滅亡させねば・・・・」
「地球は死ぬ!!!」
かなり以前から人間の欲望や邪念が地球を滅亡させる元になる事を危惧していた様で、月面に封印されていながらも地球を見上げ、人間達の欲望や邪念が瘴気雲を作り出している光景を観察していた。
龍魔大帝編
「おのれ!!破壊の化物め!!」
「人間は死してもよいが・・・あの星は・・・あの惑星は滅させぬ!!」
「あんな化物にあの惑星を破壊させてなるものか!!!」
月面から龍魔大帝が地上で暴れてる様子を見ていた時に、嘗て龍魔大帝の心であり龍魔大帝に喰い殺された虚空が精神体だけで最後の力を使って月に向かい、三種の龍神器の剣によって封印を解かれ再復活を果たし、龍魔大帝に噛み砕かれそうになった護法神衣の小明を助けて再登場し、ZENKIと後鬼と小明と改心した毒士と協力し、龍魔大帝の五つの頭を五人で同時攻撃をする為に頭の1つに「陰弩邏」を放ち撃破に成功を果たした。
この時点で原作のストーリーは完全に終了してしまった為、その後のヴァサラの動向に付いては不明。
余談
ヴァサラと言う鬼神は現実の伝承には一切存在していない為、原作だけに存在するオリジナルの鬼神であり、名前の由来は恐らく十二神将の「伐沙羅」と思われる。
ヴァサラが千数百年前にZENKIの角を折ったのは、ZENKIが人間の娘を守ったからと言う理由であり、その経緯が何なのかは作中で語られていなかった為に詳細は不明、予想としては恐らくヴァサラが、とある人間の娘を喰い殺す為に憑依獣にするのをZENKIが阻止してヴァサラに歯向かい、鬼神らしからぬ行為に出た為にヴァサラの機嫌を損ない、報復による制裁として折ったと考えるのが妥当なのかも知れない。
なお、語源と思われる「伐沙羅(ばさら)」はサンスクリット語などの「ヴァジュラ」の漢字表記でもある。