概要
「オマエノ望ミ、叶エテヤロウ」
人の世に災いをもたらす呪術の実として語られており、あらゆる敵が利用したりもする為、作中では注目のアイテムである。
見た目はクルミの様な形をした金色の果実で大きさもクルミと大体同じであり更に言語を喋ったりもする、人間の欲望や邪心に反応すると目が開き触手を出して人間に憑依し、憑依した人間に欲望を叶えさせるような特殊能力を与えて、しばらく自由にさせ、そして取り付いた人間から欲望や邪心を吸い尽くしたら実が孵化して取り付かれた人間は「憑依獣」という怪物に変異してしまう。
孵化して憑依獣になる前なら祓い師の力で祓い取る事が出来るが、孵化した後だとヴァジュラの力でなければ憑依された人間を救いだす事が出来ない、ヴァジュラの様に破邪の力を持たない力だと憑依獣になった人間は100%死亡する
更に言えば、憑依獣になった人間は欲望の虜になればなるほど実に支配され易い上に死亡する確率が高く、仮に死亡しなくても体の何処かが負傷したり精神崩壊したりと色々とデメリットが生じる、欲望が邪で暴力的であれば尚更である。不浄ではない欲望であればデメリットが生じ難く気を失う程度で済む事がある。
ZENKIにとっては1つ食すれば体力も回復させ傷も癒してくれたり一気に空腹が満たされる為、好物である。
邪術師の中には憑依の実を邪術の手段として運用する者も居る。
- 自ら憑依の実を食べ、呪力で自我・意思を保ちつつ、身体能力を強化する。
- 制御出来る実の個数に上限があり、それを超過する数を食べると自我を失い、憑依獣になってしまう。
- 憑依獣を自らの戦力・配下とする。
- アモンは「式鬼」と呼称している。
- 異形衆の毒士・阿主虎は邪術「蠱毒の法」で憑依獣同士を殺し合いさせ、生き残った者に対戦相手の憑依の実を結集し、戦闘能力を倍増させた。彼らは人間時代の記憶や自我を取り戻し、「憑依獣士」と呼ばれる。
- 化物に憑依の実を複数食べさせ、進化・覚醒させる。
憑依神
東京の人間の欲望で出来た瘴気雲から出現した「生命を持つ欲望のかたまり」に憑依の実が憑くと心臓と化し、人間の数倍の知性と憑依獣の数百倍の力を持つ「憑依神」となる。
長らく影高野は出現を阻止し続けてきたが、犬神四天王の1人・邪玄武の蟇に皆殺しにされた為、阻止できる者達が居なくなり、憑依神誕生に至った。
その強さは鬼神軍団のリーダー・ヴァサラと同等かそれ以上で、肉体もダイヤモンド以上の硬度で前鬼の金剛雷陣斧も通じない。言い換えれば憑依の実1個で魔神獣を越える強さを持つ、コストパフォーマンスに優れた厄災である。
憑依の実で出来た心臓は憑依神の能力を司る急所でもあり、それを破壊されると使えなくなる。
作中では風刃の幻糸郎、鏡乱の雲骸が憑依神となった。
羯磨の実
羯磨の実(かるまのみ)とは、テレビアニメ第27話以降から登場してきたアニメオリジナルの実。進化した憑依の実ともいえる。
ZENKI達によって葬られた邪神カルマの怨念によって生み出された新たな世代の憑依の実で人間に取り付いて力を与えて欲望を吸い付くしたら怪物になる点や姿形は全く同じだが、変異した怪物は「羯磨獣(かるまじゅう)」呼ばれ特徴的なのは体の何処かにカルマの顔の様なものが出ているとろこであり、その強さは憑依獣にカルマの力をプラスさせた様なものでとても強く、通常ZENKIの金剛角による攻撃は勿論のこと金剛斧の攻撃でさえ容易に有効打にならない程である。
厄介な事に、理性で欲望を自律出来る人間にも憑りつく事が多く、即座に事件になる頻度は低いものの、理知的な人物に憑りついた状態で孵化すると強大化する傾向が強い。
ZENKIが超鬼神になる事によって漸く倒せる様になる。後鬼の不動龍棍でも倒す事が出来る(アニメ第49話のみ)。
アニメ版の黒帝はこれを108個食べると魔神獣と化す。その為アニメ後期は羯磨の実の争奪戦で、羯磨獣を前鬼が倒した直後にそのまま前鬼が食べるか、犬神狼と黒帝による横取りのどちらかになる。原作とは違って108個食べて魔神獣と化した。
関連タグ
特級呪物:他作品に登場するアイテムの呼び名ではあるが、憑依の実が正に当てはまる。
四魂の玉:他作品に登場するアイテムで、「作中でも重要な存在」「手にした者の欲望を叶える」「欲望を取り込んで成長する」等の、いくつか共通点がある。