CV
概要
原作漫画
犬神軍団の首領。普段は敬語で典雅な振る舞いだが、反面激昂しやすくすぐに地が出る。終盤では全く敬語を使わなくなっていた。
世界を破壊する魔神獣を生み出すため、憑依の実を集めていた邪術師。犬神四天王と称する4人の配下を伴って前鬼たちの前に立ち塞がった。完全鬼神だった当時の前鬼の拳を指一本で受け止める(自己申告で10%未満も出していない)など、個人としての戦闘力も高い。
光の鬼神(超鬼神)として転生した前鬼に顔を殴られたことを根に持ち、最終決戦では魔神獣(の繭)の力で魔神犬神狼となり前鬼と後鬼を圧倒するが、金剛輪ルドラの前に敗れ消滅した。直後に魔神獣も犬神の名を叫びながら役小鬼達7人の呪術者による封結界陣で消え去った。
初期設定の段階では犬神四天王の1人・邪白虎の鬼門の弟で、双子の妹が役小明達の仲間となる予定だった。
動機も「人間の悪意や欲望を吸収して邪悪になる体質に生まれてしまった兄をこれ以上悪に堕とさない為に、呪術師による管理社会を作って悪意や欲望を抑える」と言うもので、純粋たる悪意や私利私欲が行動理由と言う訳ではなかった。
だが、編集部からの「前鬼が犬神を倒した時の爽快感が無くなる」との圧力で原作の様な悪役になってしまった事をストーリー担当の谷菊秀氏は単行本化の際に残念がっていた。
アニメ版
アニメ版では設定も結末も大きく変わり、黄泉の王・閻凱の息子で黄泉の王子を名乗っている。
魔神形態も羯磨の実を自身に取り込んでの変身に変更されており、超鬼神前鬼との一騎打ちで互角に戦った。
当初は黄泉の国の王子として黒帝を魔神獣に進化させる為に羯磨の実を集めていたが、父の親衛隊将軍である影虎に謀反の濡れ衣を着せられてしまう。
小明達には「黄泉の国から来た化け物」と嫌悪されていたが、犬神の黒帝に対する優しい態度や卑劣な人質作戦を醜悪と嫌悪する真っ当な一面を実見していた小明の親友・南雲さやかは羯磨の実の宿主として利用された直後にも拘らず、犬神の脱走を手伝い、看護まで始めてしまう。
王子として崇められこそすれ、初めて自身に対して一個人として正面から向き合ってくれたさやかに犬神も情が移ってしまい、彼女が殺されそうになった際には血相を変える程になってしまう。
更に、彼の母である葉月まで現れて、息子を説得に掛った為に、原作と違って改心してしまう。
最終話直前、さやかの盾になって一時死亡していた際の母親との会話からすると、その時点で王子の名と力を他人に利用されて生きる人生にはうんざりしていた模様。
最後は、ルドラを使って死に瀕した前鬼を救った後、自身に想いを寄せる南雲さやかに見守られながら立ち去って行った。(因みに別れ際に母の形見の勾玉4つのうち3つをさやかに託している)
第4クールは彼が改心に至る経緯が丁寧に描写されており、ある意味、ストーリー原作の谷菊秀氏の初期構想に近付いた結末と言える。
Pixivに投稿されている絵の中にはさやかとのカップリングが多い。
関連タグ
ダークヒーロー:アニメ版では正に当てはまる