概要
感情が迸った結果ただの涙では足りず、ついには通常の人体ではありえない現象が起きる。
その一つがこの血の涙である。
…そんな訳もなく、実際には上記の悲しみや怒り、悔しい時などを誇張した漫画的表現である。
これを素で行えるのはワラキアの夜(本人の血ではないが)とサバクツノトカゲ(そもそも人ではなく爬虫類)のみである。(下記を参照。)
もっとも、眼病や外傷で出ることはあるため、全くないというわけではない。
ちなみに「悪魔城ドラキュラ」シリーズのBGMの一つに『Bloody Tears(血の涙)』という曲があり、この曲が流れるステージの一部で絵画や石像が血涙を流す演出が施されている(初出はファミコンディスクシステム「ドラキュラII 呪いの封印」)。
『Bloody Tears』に関してはドラキュラシリーズでも人気が高く、beatmaniaIIDXでアレンジバージョンが後に収録された。DDRでもプレイする事が可能であり、MVには悪魔城ドラキュラのムービーが使用されているのも特徴の一つである。
韓国ドラマの『武人時代』では、数多くの登場人物達がよく血の涙を流している。
実は
本当に血の涙を流す…どころか血の涙を発射するトカゲがいる。
それはアメリカ西部・南部~メキシコの砂漠に生息するサバクツノトカゲ。
天敵に見つかると地面に擬態・死んだふり・膨らむといった行動で食べられないように身を守る。
それでも退散しない相手には最終手段として、全血液量の1/3に相当する血涙を発射する。この血涙には天敵(特にコヨーテやオオカミといったイヌ科動物)が嫌がる化学成分が含まれている。ちなみに射程は1m。
- コヨーテに血涙を発射するサバクツノトカゲ