2022年7月28日付けでプライバシーポリシーを改定しました。

詳細

屍人

しびと

屍人(しびと)とは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が開発及び発売したプレイステーション2用のホラーゲーム「SIREN」シリーズに登場する不死の存在である。
目次[非表示]

屍人(しびと)とは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が開発及び発売したプレイステーション2用のホラーゲーム「SIREN」シリーズに登場する不死の存在である。

概要

作品によってその位置づけは異なるが、いずれも「人が死ぬと屍人になる」「(特殊な方法を使わない限り)何度でも復活する不死の存在」という共通項が見られる。

SIRENにおける屍人

「神」の一部となる過渡期の人間。
人間が赤い水を含んだ状態で死亡した後にサイレン音によって目覚めるか、体内に摂取した赤い水の量が一定を超えると屍人化する。

同じ行動を延々と繰り返す、単純な陽動に引っかかるなど知性の面では人間に劣るが、銃の腕前は異常なまでに正確で、しかも銃弾が無限である、SIRENの「どうあがいても絶望」な難易度の一因となっている。通称ゴルゴ屍人

一定のダメージを与えると動かなくなり無害化するが、時間が経過すれば再び動き出す。たとえ首を切断したり身体をバラバラに解剖しても、常軌を逸した再生能力で治癒してしまう為、「神」の力を使わない限り完全に倒すことは不可能である。

また、人を襲う理由として、屍人から見れば人間の方が化け物に見えており、恐怖により襲ってくる。という説と、屍人には世界が素晴らしいものに見えており、この素晴らしさを分かち合うために人間を襲い、屍人化させようとする、という説がある。
後者ならばものすごいありがた迷惑である。

屍人化には2つの段階があり、まず1回目のサイレンで半屍人と化し、2回目で「海送り」という赤い水の海へ入水する行動を取り、3回目で海から上がる「海還り」を経て完全な屍人となる。以降、海送りと海還りを繰り返し、様々な形態へと変化する。最終的に準備が整った屍人はそのまま赤い水へ溶けていき、神の一部となる。

  • 半屍人
屍人化の最初の段階。まだ辛うじて人型を保っている。体内には血液の代わりに赤い水が満たされており、目からは不要になった血液が絶えず流れている。海送り・海還りを経て、犬屍人、蜘蛛屍人、羽根屍人、頭脳屍人のいずれかに変化(進化?)する。

人間だった時の記憶がうっすらと残っており、独り言を呟いたり食事や家事のまねごとをしたり生前の行動を繰り返す者も多い。扉の開け閉めや鍵の施錠などを行えるほか、武器を持っている個体も多い。

  • 狙撃屍人
半屍人のうち、猟銃を装備し高所に陣取っている個体の通称(オフィシャルな呼称ではない)。

狙撃ポイントとして理想的な場所に陣取っている上に、ゴルゴ13に匹敵するとさえ言われる腕前を誇り、彼等の視界に入ることは即ち死を意味する。銃の精度そのものも非常に高い。
ただし、なまじ良い狙撃ポイントを取っているだけに、視界ジャックによってプレイヤーの『眼』として利用されることもある。

  • 犬屍人
女性だけが変化する形態。常に四つん這いで、頭に角のようなものが生えている。

高速で移動し、前足(手)から攻撃力の高い打撃を繰り出してくる。人間としての自我や知性は完全に失われており、ドアを開けることすら出来ないため、室内に閉じ込めることが可能。
単独で行動することができず、後述する頭脳屍人の指示を得て初めて行動できる。

  • 蜘蛛屍人
男性だけが変化する形態。四つん這いで頭が上を向いているため、一見するとブリッジのような姿勢をしているように見えるが、実は首がねじ曲がっている。さらに頭頂部には蜘蛛の複眼を思わせる目がついており、ここでプレイヤーを視認する。

天井や壁を伝ってプレイヤーの死角から攻撃をしてくる。音に対して非常に敏感であるため、慎重な移動が強いられる。復活も非常に早い。犬屍人同様、ドアを開けることができない。
頭脳屍人がいなければ行動できなくなる点も同様。

  • 羽根屍人
昆虫の顎がついた顔や、甲殻類がそのまま下顎についたような顔をもち、トンボのような4枚2対の羽根を背に持つ屍人。

例外なく拳銃あるいは猟銃を所持しており、空中からプレイヤーを探知して攻撃を仕掛けてくる。空中にいる故に非常に広い視野を持っており、攻撃精度も凄まじく高い強敵。ただし、犬および蜘蛛屍人同様、頭脳屍人がいなければ行動できない。

  • 頭脳屍人
犬、蜘蛛、羽根を総括する屍人。姿は人間のそれに近いが、頭部はナマコやフジツボなどの海洋生物が付着した特徴的な形をしている。そのグロテスクな姿にショックを受けたプレイヤーも多いのか、みんなのトラウマ入りを果たしている。

戦闘には長けておらず、人間を見ると逃げ出してしまう者が多い。頭脳屍人を倒すとその近辺にいる犬、蜘蛛、羽根も行動不能になる。作中では「ブレイン」とルビが振ってあるため、「ブレイン」が公式の読み方であるようだが、いまいち浸透しておらず、そのまま「頭脳屍人」と呼ぶ人が多い。


SIREN2における屍人

人間の死体に「屍霊(しりょう)」がとりついた存在。屍霊は光に弱いため人間の死体をシェルター代わりに利用しており、屍人も屍霊が利用する死体を増やす為に人間を攻撃する。

一定のダメージを与えると屍霊が身体から抜け出し無力化できるが、しばらくすると新しい屍霊が入って復活するためこちらも倒すことは不可能。ただし、前作の屍人ほどの不死性は無い為、(設定上は)爆弾などで肉体を完全破壊して滅する事も可能。

知能は人間より劣るとされるが、中には視界ジャックを駆使して特定の人間を執拗に追跡する個体、車を運転する個体、挙句の果てには屍人同士で恋愛する個体など前作より賢い個体もいる。ごく稀に異様な俊足を誇る個体もいる。

武器を持たない個体の攻撃手段は噛みつき。相変わらず狙撃屍人も登場しており射撃精度も上がっているが、本作では屍人から武器を奪えるようになったので、武器を奪ったうえであえて打撃武器を拾わせる事で弱体化させる事も可能になった。

闇人」とは源を同じくしながらも敵対しており、ゲーム後半では彼らとの生存競争に敗れて登場しなくなってしまう。作中でも屍人と闇人が争う場面があるシナリオや、屍人を操作して闇人と戦うシナリオが存在する。また、ゲーム前半で屍人だった死体がゲーム後半では闇霊にとりつかれて闇人になっているというシチュエーションもある。


SIREN NTにおける屍人

ほぼSIRENの屍人と変わらないが、いくつかの変更点が見られる。
NT屍人の知能は異常に高く、屍人同士で会話も行う。

  • 蜘蛛屍人
男性だけでなく女性も存在するようになった(犬屍人は登場しない)。四肢が捻じれ、胸部が盛り上がりグロテスクさが増した。

犬屍人が登場しないので壁を登るだけではなく、屋根まで登る様になりもの凄い速さで急接近するようになった。

  • 羽根屍人
羽根は背中からではなく、頭頂部と眼球から生えているほか、長い舌を持つ。男性限定でよく見ると後頭部に悲しげな顔が浮き出ている。

銃による攻撃だけでなく、プレイヤーを掴んで空中へ連れてゆくなど攻撃のバリエーションが増えた。改造散弾銃を持たせると脅威性が格段に増すので間違っても持たせてはいけない。

  • 怪力屍人
犬屍人が登場しなくなった代わりに、新規に追加された屍人。コロネのような大きく白い肉体と、不釣り合いなほど細い手足が特徴。海外版での名称は「Maggot(蛆虫) Shibito」。元ネタはの幼虫とのこと。

ゲーム中では中ボスに近い形で登場することが多い。その名の通り恐ろしい怪力であり、捕まると即死する羽目になる。正攻法ではまず倒せないほどの耐久力を誇る(倒せたとしても秒で復活する)。ちなみに扉の開閉も出来る。

  • 頭脳屍人
NTの屍人のモチーフが一貫して「虫」になったため、海産物ではなく虫のような頭部を有する。中にはただの肉塊にしか見えないもの、顔だけが肥大化したものなどより特徴的なものも存在する。


関連タグ

SIREN SIREN:NT
SIREN2
SDK
闇人
ゾンビ

以下の関連イラストには、グロテスクな描写及びネタバレを含む絵があります。閲覧の際はご注意下さい。

関連記事

親記事

SIREN さいれん

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1279747

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました