概要
『真・女神転生』に登場する、弱肉強食の世を悪魔と共存することにより生き抜こうとするガイア教の一員で、漢字表記は処刑ライダー。
ICBMによって破壊されてから数十年経った20XX年の東京・新宿周辺の地上部に出現する暴走族で、ショットガンとプロテクターで武装し、オフロードバイクに乗っている。
見た目はポストアポカリプスな世界に馴染みすぎる敵であるが、会話で仲魔にすることもできる。
そこでお遊びとして馬の悪魔堕天使ガミジンや妖精ケルピー、馬上の騎士堕天使べリスと共に仲魔にして騎馬軍団を結成した者もいるというが、スキルは「たいあたり」のみなのであまり役に立つ印象はない。
元ネタはアメリカのホラー映画『The Wraith(生霊)』の邦題で、魔の自動車に乗って復讐にやってきた男、ジェイク・ケイシー(演:チャーリー・シーン)のショットガンで武装した姿にどことなく似ている。
なお悪魔設定の鈴木一也氏制作のPCで発売された『偽典・女神転生』では、種族は”狂人“で日本刀で武装し、カウルがある真っ赤なオンロードバイクに搭乗している。
プレイステーションでリメイクされた際に出版された『キャラクタープロファイル』に掲載されたSSでは、大破壊後に主人公を襲撃するため徒党を組んで襲いかかってくる。しかし主人公達3人に返り討ちに遭う。
リーダーの正体は大破壊前には主人公の親友であった、30年の年月を経て中年となった人物だったというショッキングな展開であった。
なお『ペルソナ3』には、バイク乗りの処刑を得意とする人物が登場している。
参考
※バイク乗りをモチーフにした悪魔
『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』
- 狂人ハイウェイスター:京浜地域を根城にするモヒカンで山刀を持つ暴走集団。数は多いがそれほど強くはない。
- 狂人インテリペリ:バエル城などのダンジョン内、夢の島や爆心地周辺に出現する最強の暴走集団で、悪魔に精神を乗っ取られており、機敏さの高さから放つ直接攻撃回数の多さがパーティーを苦しめる。衝撃魔法ザンマまで使うがそちらがまだ有情に見えるレベルの難敵。名の元ネタはギターの早弾きで有名なHR/HMバンド『インペリテリ』。
『真・女神転生Ⅱ』
- ガイアーズアシュラ:かつて東京を支配しようとした、天魔アスラ王をあやかった般若の面の暴走集団。
- 魔人ヘルズエンジェル:自身を含めた全ての者に向けた怒り・憎悪の化身で、執着した者をスピードの向こう側へ連れ去ろうとする。
『ソウルハッカーズ』
- 屍鬼くびなしライダー
- 怪異スピードデーモン
『パラダイムX』内で「天海バイパスに出現する悪魔を倒して欲しい」と依頼され、バイパスの終点で待ち受けている悪魔。バイク事故死した少年の妄執が悪魔化したもので、デザインモチーフはおそらく漫画『サムライダー』。
『偽典・女神転生』
- 狂人ハイウェイスター
- 狂人インテリペリ
『RONDE~輪舞曲~』
- ロードウォーリア
- マッドライダー
『ペルソナシリーズ』
※支配からの自由と道無き道を行く力強さを求めるペルソナ使いの象徴としてこの姿をとる
※グラフィック担当の副島成記氏自身もバイク乗りであるため、作中「ソエジマ」というバイクメーカーが登場するなど、設定に反映されることが多くなった。