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K.A.R.R.

かーる

私はKnight Automated Roving Robot、カールと呼んでくれればよい。 …未来の車の原型、プロトタイプだ。
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概要編集

CV:ピーター・カレン(初登場時・シーズン1第8話)、ポール・フリーズ(再登場時・シーズン3第5話)、日本語吹替:麦人

ナイトライダー』に登場した車。正式名称は「Knight Automated Roving Robot」。

「ナイト製自動走行ロボット」。その頭文字から「K.A.R.R.」と呼称。

ウィルトン・ナイトの開発したドリームカーの1号機で、K.I.T.T.の兄。


解説編集

元はK.I.T.T.のプロトタイプとして開発された超AIおよびボディであり、K.I.T.T.が完成する半年前に先んじて完成していた(なお、開発自体はナイト2000製作メンバーの一人であるボニー・バーストゥがナイト財団に入る前の事であり、彼女自身はK.A.R.R.の製作には関わっていない)。

が、K.I.T.T.が人命保護優先のプログラミングをされているのに対し、こちらは「自己保存」を最優先としている。

プロトタイプ故に、自己の保存を実行することで、各種データを確実に得る事を想定していた。しかしこの自己保存プログラムにより、利己的かつ、人命軽視志向が生じてしまった。


しかし、プログラムの欠陥が判明したのと時を同じくしてウィルトンが病魔に侵され、さらに自身の事業のゴタゴタなどの事情が重なった事で、早急に自身の後継者の選定と新たなドリームカー(後のK.I.T.T.)の開発を優先しなければならなくなり、そのまま開発は一時中断。車体はナイト財団の工業博物館の3番ラボに保管されていた(その後、K.A.R.R.の存在は財団関係者からも忘れ去られ、当のデボンですら「とっくの昔に解体されたとばかり思っていた」と本編中で語っていた)。

その後、ナイト財団のお宝目当てに入り込んだ二人の泥棒、トニーとレブにより偶然再起動され、二人を乗せて脱走する。

当初は、再起動してくれた恩もあり二人の犯罪に協力するが、マイケルとK.I.T.T.と対決し、チキンレースを仕掛けられる。が、自己保存のプログラムから寸前でハンドルを切り、そのまま崖下へと墜落した。


のちのエピソードでは、砂浜に埋まっていたのを、事情を知らない一般市民により掘り起こされて再起動。再び弟と対決する事になる。


性格編集

自らに課された自己保存プログラムを最優先させる事で、野生の動物に近い行動を取るようになっている。また、自身の行動で事故が発生したり人命に関わる問題が発生しても、「私には関係ない」と一蹴している。

超AIゆえに、K.I.T.T.同様に合理的な思考を有するが、思慮に欠けており、自己保存を優先させたために「傲岸不遜」な性格を有するようになった。

また、開発されてから機能停止されるまでの期間が短い事から、精神年齢も低く、善悪の判断力や社会常識を有していない。そのため、自身の行動が悪事であっても、疑問を抱く事はない。

言うなれば子供に近く、デボン曰く「実弾の入った銃で遊んでいる子供のようなもので、いつ撃つかは時間の問題」とのこと。

自らにとって不快または邪魔な存在に対しては、破壊行為も厭わない。


その口調は、利己的な性格を反映してか、かなり冷たく慇懃無礼なもの。自身を優秀な存在と捉えており、それゆえにプライドも高い。自身の判断基準で劣った存在と見なしたものには、明らかに見下した態度を取っている。

また、弟であるK.I.T.T.に対しては特にその傾向が強く、K.I.T.T.を「亜流のコピー」「オリジナルに似せて造った失敗作」と言い放つ。


なお、このプライドの高さゆえか、K.I.T.T.に対しては不快感とともに嫉妬らしき感情も有し、K.I.T.T.とはまた別のベクトルでの人間臭さを表している。


機能編集

ボディはナイト2000同様に、ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム(※)で、分子結合殻やターボ・ブースト、追跡モード他、初期のナイト2000と同じ装置を搭載している。車体の機能および性能もほぼ互角であり、違いはK.I.T.T.は利他的、K.A.R.R.は利己的である程度。そのため、正面からぶつかり合ったら両方とも破壊されるという予測が立てられていた。


(※)外見上は全く同じ車なので、K.A.R.R.が泥棒に従い犯罪行為に加担して逃走した時、マイケルがK.I.T.T.で追跡しようとしたが、事情を知らない警官に誤解され、止められてしまった事があった。


後に再登場した際には、車体を黒とシルバーのツートンカラーに、さらにレーザーを搭載し、マイケルとK.I.T.T.に再挑戦する。

なお、レーザーは本来K.A.R.R.への攻撃のため、ボニーがナイト2000に搭載する予定だったもの。トレーラーに押しかけたK.A.R.R.が、ボニーを脅迫して無理やり搭載させていた。


ボイスインジケーターは、初期のK.I.T.T.はランプだったのに対し、K.A.R.R.は縦三列のそれになっている。色は黄色。

また、スキャナーの作動音もK.I.T.T.のそれよりも低い。スキャナーの発光色は、初登場時はK.I.T.T.同様に赤色。

再登場時のスキャナーは、更に低い作動音になり、発光色は黄色とオレンジの中間色(アンバー)に変更されている。

また、ライセンスプレートは初登場時には無かったが、再登場時には「KARR」のプレートが取り付けられている。

※なお、再登場時のエピソード前半では、ライセンスプレート及び車体カラーは初登場時のそれと同じである。スキャナー発光色のみ、最初からアンバー。


顛末編集

当初、自分を解放した泥棒二人、トニーとレブに対し、感謝の意を示して従っていた。

しかし、自己保存優先プログラムから「ハンバーガー店のスピーカーを、敵と判断し攻撃」するなど、社会常識に欠けた行動を取るように。

彼等の要求に従い、金品強盗を繰り返していた。だが、機能停止状態からいきなり起動し動き回っていたために、内部機能のいくつかが故障。

自身のメンテナンスのために、泥棒たちにボニー・バーストゥを誘拐させ(レブは、窃盗はするものの他人は巻き込みたくない小心者だったため乗り気ではなかったが、大金を手にした事で強欲さが増していたトニーによって、レブが寝ている間に誘拐してきていた)、彼女に自身を修理させている。その際にも、ボニーが修理に見せかけて機能停止させようとしたら、致死量の電流をわざと流し「二度とおかしな真似はするな。今度やれば、お前を破壊する」と脅かしていた。


やがて、前述のスタンスの違いからレブがトニーに愛想をつかして仲間割れを起こし、口論の末にレブを負傷させたトニーは宝石や貴金属の展示会にK.A.R.R.で乗り付け、大量の宝石および貴金属を強奪。しかし警察に囲まれたため、K.A.R.R.は自身の逃走の可能性を高めるために宝石を排除、更にそれを止めようと脅かしたトニーまでもイジェクトシートで排除し、逃走する。

そしてK.A.R.R.は、ボニーを救出して追ってきたマイケルとK.I.T.T.と遂に直接対決する事に。

マイケル達は、本エピソード序盤でK.I.T.T.に搭載されたレーザー(シーズン2の強敵である大型トレーラー、ゴライアスとの戦いで搭載された物の改良型)を用いて、弱点であるフロントスキャナーを狙撃するものの(取り付けただけで照準などが未調整だったので、その場で調整出来るボニーが車内から直接狙撃した)、K.A.R.R.の機動性に翻弄され、狙いを外した末にレーザーは弾切れとなる。

しかし、そこで一計を案じたマイケルによってチキンレースを仕掛けられ、自己保存のプログラム故に自らが直前でハンドルを切ってしまい、そのまま崖下に墜落、爆発炎上してしまった。


まさに、K.I.T.T.とK.A.R.R.の基本プログラムの違いを利用したマイケルの作戦勝ちであった。

(シーズン1第8話「ナイトライダー6(後半)・激闘!善と悪2台のナイト2000)


のちのエピソードでも、海岸でトレジャーハンティングしていた男女のカップル(ジョン、マンディ)に発見され、復活(内部のコードが外れて機能停止していただけで、完全破壊には至っていなかった)。

いつの間にか他者との駆け引きを身に付けており、自分の性能を見せつけた後に、ジョンを言葉巧みに説得し、自身のために動かした。

「上司のペースメーカーを狂わせる」「マンディを車内に閉じ込め、温度を徐々に高くして高熱に晒す(当初は真空状態にして、破裂させようともしていた)」といった行為で、ジョンを脅迫。自身の思い通りに人間を動かしていた。

破損していたアルファ回路のために、トレーラーを強襲しボニーを脅迫。その際に出力を倍にしたレーザーも取り付けさせた。

再びマイケルとK.I.T.T.と対決するが、レーザー反射板により自身が放ったレーザーをスキャナーに直撃させられ、最後にターボブーストによるジャンプからの体当たりを喰らい、空中で爆発。完全に破壊された。

しかしK.A.R.R.の超AIはまだ機能しており、完全に機能停止したわけではない事を臭わせていた。

(シーズン3第5話「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!)


なお、2000年代に製作された「ナイトライダーNEXT」に登場したK.A.R.R.は、正式名称が「Knight Auto-cybernetic Roving Robotic exoskeleton」へと変更され、車両からロボット形態へと変形する機能を持つ。こちらでもCVは原語版:ピーター・カレン、日本語吹替:麦人となっている。


関係者編集

  • トニーとレブ

シーズン1第8話に登場した、二人組のコソ泥。

ナイト財団の倉庫に眠る、お宝を手に入れようと入り込んだ際にK.A.R.R.を発見。そのまま乗り込んで逃走し、以後にK.A.R.R.から「助けてくれた礼」として協力させ、金品強盗を繰り返す。

二人とも、典型的なコソ泥であり小悪党。大それた犯罪をする程の技術や頭の良さや度胸は無く、ケチな犯罪ばかりを繰り返してきたらしい。

しかしK.A.R.R.により、金品強盗がうまく行き、今まで手に出来なかった程の大金を手に入れる。ここからトニーは気が大きくなり、更に大きな犯罪に手を染めようとする。

レブの方は気も小さく、殺人や誘拐、拉致監禁といった事には抵抗があり、それまではそういった犯罪はしないように努めていた。しかしトニーが、ナイト財団からボニーを誘拐してきたために愛想をつかし、対立。そのままトニーに殴られ昏倒する。

ここから隠れ家が見つかり、ボニーはマイケルとK.I.T.T.に救出されるが、トニーは整備を終えたK.A.R.R.とともに逃走。宝石展を強襲し、大量の宝石や貴金属を強奪する。

しかし逃走時、K.A.R.R.が自身の逃走する確率を高めるために、盗んだ宝石と貴金属を捨てた事から、銃を突き付けて脅してしまう。

結果、トニーはイジェクトシートから車外へ排除され、警察に捕まるのだった。

なお、トニーはハンバーガーが好物らしく、劇中でK.A.R.R.に乗りつつドライブスルーで購入しようとしたり、ボニーが修理している後ろで行儀悪く食べたりしていた。


  • ジョンとマンディ

シーズン3第5話に登場した、男女のカップル。

ジョンはボート会社に勤めており、オーナーのエディの下で働いている。

海岸の砂中に埋まっていたK.A.R.R.を発見。掘り起こし、内部の外れていたコードをジョンが接続する事で再起動させる。

K.A.R.R.の性能を目の当たりにしたのちに、「(時給4ドルでボートの修理をしている現状を)空しいとは思わないか?人生を変えてみたくはないか?」とK.A.R.R.から言われ、知らぬ間に操られてしまう。

エディの体内のペースメーカーをK.A.R.R.が誤作動させたため、そこから会社はジョンへ譲渡。しかしK.A.R.R.はジョンの声色を用いてマンディを誘き出して車内に閉じ込めて、ジョンを脅迫。結果、マイケルとK.I.T.T.を誘き出すために利用されてしまう。

なお、K.A.R.R.の後半のツートンカラーの車体色は、脚本によるとジョンの手によるものらしい。


余談編集

放送当時に出版された小説版(「ナイトライダー2 目の赤い殺人車」)では、劇中におけるK.A.R.R.の威圧的かつ慇懃無礼な口調が、丁寧な口調になっている。


1987年にケイブンシャから発売されたゲームブック「ナイトライダー・無人兵器ゴリアテの挑戦」では、残骸が回収され、無人の戦車およびヘリを操作する巨大武装トレーラー「ゴリアテ」のメインコンピューターとして組み込まれ、再登場する。

※ただし本作は、商業作品ではあるが、いわゆる二次創作に近いもので、日本オリジナルの存在である事に注意。

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