CV(K.I.T.T.):ヴァル・キルマー / 野島昭生
概要
前作で登場したナイト2000と同じく「K.I.T.T.」という超AIが搭載されたスーパーコンピューター・カー。
ただし本作の「K.I.T.T.」は前作の「K.I.T.T.」とは全くの別物であり、正式名称は「Knight Industries Three Thousand」。
原語版では声優もそれぞれ異なっているが、日本語吹替版は前作と同じく野島昭生が担当した。
フォード社の6代目マスタングのチューニングモデル「シェルビーGT500KR」がベースとなっている。フォード設立100周年記念事業の一環として初代マスタングをモチーフにしたデザインが特徴的である。
なお、余談としてGT500KRの「KR」とは、本来は「King of Road」を意味するが、本作出演を機にフォードの役員から「Knight Riderという意味で呼んでくれても良い」という発言がなされ、この6代目限定ではあるが、KRには2つの意味が存在する事となった。
各種機能
ナノマシンシステム
ナイト2000の「分子結合殻」に相当する機能で、車体の色彩変更や変形機構に用いられる他、爆発や衝突、銃撃や砲弾など、ほぼすべての物理的攻撃に対し防御が可能。もし損傷したとしても自己修復機能を持っておりすぐに復元できる等、他車の体当たりにも全く動じないほどの強靭な防御力を与える。
一見するとナイト2000よりも万能に思える機構だが、デリケートな一面もあり、変形中に他の機能を無理に併用したり強い衝撃を受けたりすると、システムダウンを引き起こしてしまう事がある。
システムダウンが起きてしまうと、物理的防御力がただの車同然となり、対「K.A.R.R.」戦では苦戦を強いられてしまう場面もあった。
この事から、システムが正常な時の防御力はナイト2000に勝るものの、自身の稼働状態にそれほど左右されない安定した防御力という点では、ナイト2000の分子結合殻には一歩劣るといえる。
ナイトフラッシャー
フロント部分に装着されており、赤い光が左右に往復しつつ点灯している。
ノーマルクルーズ
ドライバーが運転する通常運転モード。
オートクルーズ
K.I.T.T.が運転する自動運転モード。
ターボブースト
ナイト2000と同じく自在にジャンプする機能。性能は向上しており、車体後部に出現する独立した噴射口をコントロールすることにより、高速走行中に側転する、ドリフト状態からジャンプして頭上の高架道路に飛び移るなどの驚異的な機動を行うことができる。
スキーモード
片輪走行モード。ナイト2000と同じくターボブースト噴射口の片側のみを使用して車体を跳ね上げ、片輪走行を行う。
グラップリングフック
ナイト2000と同じくノーズの先端より、アンカー付きワイヤーを放つ。
武装
ナイト2000にも搭載されていたレーザーの他、ロケットランチャーやガトリング砲といったナイト2000には無かった火砲も装備されている。また麻酔ダーツやフレア弾の発射も可能。さらに車内のステアリングからスタンガンを発射できる等盗難防止機能も完備している。
通信アクセス機能
GPSアクセス機能や高速インターネットアクセス機能も完備しており、最新の情報を収集可能。
ボディスクリーン機能
フロントガラスやボンネットに各種情報を表示させることが可能で、タブレット端末の情報を指でボンネットに向けてフリック操作することで、ボンネットに情報を投影することも可能。
3次元物体コピー機
自動車のキーや衣服など、小型の物体のデータを読み取り、色・形までそっくりそのまま偽造することができる。
K.I.T.T.
ナイト3000に搭載されている超AI。
正式名称「Knight Industries Three Thousand」の頭文字から採られた名称。
前作での初代K.I.T.T.と同じく運転者(マイク・トレーサー)の奉仕、および人命保護を最優先するようにプログラムされている。中央のエアコン吹出口上部に内蔵された、ボイスインジケーターを用いて、人間と会話する事が可能。
物語後半になると初代K.I.T.T.以上にユーモラスで時には悪ノリする場面も見られるようになった。