概要
公式設定
「ビッグデスターズ」金賊軍団将軍。
財宝に目がなく、水棲型や海獣型デジモンと共に暴虐・略奪の限りを尽くす。
奪った財宝は全て彼の食料となり、食べるほど鎧の強度が増す。
ビックデスターズ一の怪力を誇り、「デュアルトマホーク」と呼ばれる戦斧を軽々と振り回す。
また、デュアルトマホークは両腕、両肩のどちらにも収納されており、乱れ切り「バイキングビュッフェ」や投擲技「デュアルトマホークブーメラン」に使用される(色はそれぞれ魔神の色に対応している)。
「エイジオブディスカバリー」は右肩に宿る魔人ヨルムンガンドの力で敵をヨトゥンヘイムと呼ばれる場所へ追放してしまう技、左肩に宿る魔人スルトが繰り出す「ドリームズカムトゥルー」は相手の願いを叶える振りをして願いを叶えず、申し出を断った相手を攻撃し続ける(アニメではキリハのオレーグモンを倒す望みに反応し、クロスハートを沖に投げ飛ばした)。
アニメでの活躍
デジモンクロスウォーズ
CV:塩屋浩三(スルト・ヨルムンガルド→岸尾だいすけ、櫻井孝宏)
金ピカの大海原が広がるゴールドランドを治めているデスジェネラルの一人で「金賊のオレーグモン」と呼ばれる。元はゴールドゾーンというゾーンの領主であった。
悪人ではあるがバグラ軍幹部としては珍しく仲間思いの性格で(仲間は宝という言葉も間違いなく本音)、金賊団という海賊団を指揮しており、他のデスジェネラルと違って部下からの信頼も厚い(彼らにはぐるぐる目が描かれておらず、直属の部下に関しては洗脳を行っていないらしい)。タイキたちの能力と仲間を大事にする性分を見抜いてスカウトしたり、敵の戦略に賞賛を送ったりとその度量の深さが窺える。
しかし、近隣の村を容赦無く襲撃したり、デジモン達への洗脳も辞さない残酷な性格でもある。
「ガッポガッポ ビバ オレーグナ!!」という掛け声があり、この掛け声を聞いたデジモン達を洗脳する能力があり、それでシャウトモンらを操ってタイキたちを苦戦させた(彼らがゴールドランドに来た時にはコロナモン、スパーダモン、ルナモンを洗脳していた)。洗脳された一部のデジモンは性格が変わってしまうようで、キュートモンはガラが悪くなり、スパロウモンはネネの髪型に対する愚痴をこぼしていた。洗脳されると共通して目がぐるぐる目になり、上述のセリフを連呼する。ギャグ展開とあまり縁がないベルゼブモンも例外ではない。
しかし、偶然にもシャウトモンのマイクがツノに当たった事でからくりが露呈。そのカラクリとは四本のツノで特殊音階を増幅し、周囲のデジモンのデータを書き換えるというとんでもないものであり、バリバステモンの活躍で洗脳を解除された(再度洗脳された際にはシャウトモンのシャウトをバリスタモンが増幅する形で解除した)。
また、バリスタモンにはこの洗脳が全く効かず、一行はマシーン型だから音波の効果が薄いと勘違いしていたが、メカ要素の強い(キリハ談)サイバードラモンがあっさり洗脳されていた為にそれは間違いであった。それもそのはず、バリスタモンは彼が製作したデジモン、ダークボリューモンが正体だからであった。
オメガシャウトモンのハードロックダマシーとビートスラッシュを真正面から受け止めるほどに単体での戦闘力も高く、両肩と一体化している宝箱のような箱から暗い性格で敬語で話す青い「スルト」と陽気でテリーマン口調で喋る赤い「ヨルムンガンド」という魔神を召喚することも出来る。その上、ただ力押しというわけではなく、タイキ達をあと一歩の所まで追い詰めるなど頭もキレる。それでいてデスジェネラルの中では(仲間を大切にする性分もあって)強制デジクロスを一切使用していないのである(ただし、洗脳されたシャウトモンがドルルキャノンを使用しているので、描写がハブられた可能性がなくもないが)。
ちなみに海獣型で海賊だが泳げないという致命的な弱点がある(某海賊漫画でも泳げない海賊は珍しくないのでこの点はあまりツッコむべきではないのだろう。)。この弱点はスルトとヨルムンガンドが空中へ引き揚げるという方法でカバーされている。
バリスタモンを再洗脳してダークボリューモンに仕立て上げ、ネネを人質に取ったが、ブルーフレアが戦場を撹乱しつつ、ネネらを救出。更にシャウトモンがダークボリューモンとデジクロスしてシャウトモンX2となった事でバリスタモンが正気に戻り、シャウトモンX4Sと交戦する。
最期は自分の破壊音波をダークボリューモン時に録音していたバリスタモンに倍返しされて魔神共々倒された。
死に際にタイキの強さを賞賛し、仲間の素晴らしさを説いて消滅した。
残された海賊船はスパーダモンが利用する事に。この海賊船には海中にある次の王国へのゲートへ潜航する能力がある。
バグラモンとの決戦前に復活した際、デスジェネラルの信頼のなさに見切りをつけ、裏切ってタイキたちの味方をした。
プリズンランドからタイキ達と共に帰還し、「リヴァイブサーキット」を破壊。
グランドジェネラモンに押されているシャウトモンX7を助太刀し、勝利に貢献するが、リヴァイブサーキットを破壊する直前に受けた傷がもとで倒れ、消滅。
ダークネスバグラモンとの最終決戦の際に、タイキがコードクラウンに選ばれたことでデッカードラモン・ベルゼブモン・アポロモン・グレイドモンと共に復活しタイキ達を助けた。
デジモンアドベンチャー:
CV:塩屋浩三
令和版無印にも登場。
公式設定通り水棲生物タイプのデジモン(ガワッパモンやハンギョモン)を引き連れて海賊をしていたが、それは元々彼等の住んでいた島や周辺の海が突如汚染され、食糧がなくなり住めなくなったためと、仲間思いな性格はクロスウォーズと変わらず。なおそれもあってか当人は「将軍」呼びを希望していたが、仲間達からは「お頭」や「ボス」、「親方」に「頭領」、「親分」や「船長」、「大将」などと思い思いに呼ばれていた。
食糧や新天地を求めるも見つからないまま各地を彷徨う中河に迷い込み、偶々遭遇したブリンプモンを襲い、同じくバイキングモチーフのヴァイクモンと対決した(対決時は正々堂々としており、最終的にはデュアルトマホークを破壊され敗北するも和解)。
偶発的に捕らえたトノサマゲコモンを晒す様子にバンチョーマメモンが「人質など汚い手は嫌うはず」と疑問を抱いたり、そもそも終始食糧だけを要求し続けたりと「実は良いやつ」感が最初から見え隠れしていた。
進化ルートの例
余談
なぜか海獣型となっている。
しかし、成長期であるコエモンが動物型なので先祖返りしたと言えなくもない。
クロスウォーズでスルトとヨルムンガルドを演じたのは岸尾だいすけ氏と櫻井孝宏氏で、どちらもデジモンシリーズに何度も登場している。
塩屋氏は「アドベンチャー:」ですでにトノサマゲコモンを担当していたが、登場回ではエコーの有無込みで両者を演じわけている。また、自身が「将軍」と呼ばれたり丈に対して「将軍」という称賛を送ったのもクロスウォーズのジェネラルやデスジェネラルを思い出させる(今話にはドンドコモン、次話にはグラビモンが登場するのもクロスウォーズを意識していると思われる)。
ついでに言えば丈を演じた草尾氏はオレーグモンと関係性があるバリスタモンや蒼沼キリハも演じていたので、その件も影響しているかもしれない。
クロスウォーズのデスジェネラル(ビッグデスターズ)で謀反し仲間に加わったデジモンは全員ワクチン種だった。(デスジェネラルに限らなければドルルモン(ウイルス種)やバアルモン(フリー種)も。)
なお、クロスウォーズのオレーグモンは二度蘇ったデジモンである。
なお、バイタルブレスのデジモンフロンティアコラボで、チャックモンのDimに収録予定とのこと。
関連記事
ゴッドドラモン・ヴァイクモン(モチーフや技、仲間思いの性格などに共通点がある)
ブリザーモン(同じく二丁のトマホークが武器)
フックモン・キャプテンフックモン(海賊デジモン仲間(世代や属性的にも進化前かもしれない)