概要
公式設定
「ビッグデスターズ」土神軍団将軍。重力を自在に操る能力を持ち、その能力と大局を見渡せる知謀を持って戦況を思うがままにコントロールする策士である。その計略の見事さは「知謀、湧くが如し」と言われるほどで、定石、奇策を織り交ぜて敵軍を翻弄する。軍団も神獣型のデジモンが大半を占め、軍勢力としても圧倒的な強さである。刺激ある作戦を楽しむため戦場をグラビモンの研究場としている。どれだけ手軽に死者を多く出せるか、悲鳴を数多く聴ける戦術はどれか、敵も味方もあっと驚きながら死んでいく奇策は何か、血を流さず敵が全員死ぬ方法など、熱心に研究し続ける探求心旺盛なデジモンである。戦場では8本の触手で重力を操る「オクタグラビティ」で敵を軽くも重くもでき、戦局によって敵重力をコントロールする。両腕を伸縮拡大させ敵を掴み強烈な重圧「ハイグラビティープレッシャー」をかけて敵を極限までに圧縮する。幻の大技と呼ばれる「グラビティー・バン」はデジタルワールドの重圧を極限までグラビモン自身に与え全エネルギーを一気に大爆発させる。星を半壊するほどの破壊的な威力であるが自分自身も消失してしまうかもしれない禁断の自爆技である。長い年月をかければ再生できるが、再生までどれくらいかかるかはグラビモンにも分からない。
アニメでの活躍
デジモンクロスウォーズ
CV:中原茂
キャニオンランドを支配するデスジェネラルの一人で「土神のグラビモン」と呼ばれる。
デスジェネラルの策略家ポジション。自陣には玉座を構え、いかなる事態においても余裕な態度を崩さない。
城塞は中華風で、宝物庫にはトロイの木馬じみた彫像や刀剣、コインの類が収蔵されている。意外とコレクターなのか?
両肩に四つずつ、計八本の触手を持っておりそれを駆使して戦う。それぞれの触手から重力を操る光線を発射することができ、重力爆弾も使う。必殺技は八本の触手で重力を操る「オクタグラビティ」、両腕で取り囲んだ範囲に超重力を掛ける「ハイグラビティープレッシャー」、自身にエネルギーを与えて大爆発を起こす「グラビティー・バン」の3つ。
配下の総数は第42話を見るに、ヒポグリフォモンが200体、ケルベロモンが300体、ウェンディモンが500体、護衛にアヌビモンが2体確認でき、約1000体以上はいる事が確定している(これにサジタリモン、サンダーバーモン、クロスモン、ケンタルモンを加えると相当な数になると思われる)。キリハはこれを一箇所に固めてギガデストロイヤーをぶちかますなどフレンドリーファイアを顧みない強引な戦法で攻略しようとした。
護衛のアヌビモンをメイルバードラモンとグレイモンに屠られ、生身で突っ込んできたキリハを触手で捉えようとしたが、伏兵として召喚したサイバードラモンによって逆に自分が拘束されてしまい、ジークグレイモンに倒されたかのように見えたが、実はそれはクロスハートを引き付けるための囮であり、ケンタルモンとサジタリモン軍団を展開して敗北に追い込んだだけでなく、捕らえたキリハの心の闇を刺激し、バグラモン直々の推薦だと称してデスジェネラルに加わるよう揺さぶりをかけた。
これによりブルーフレアの内ゲバを煽り、デッカードラモンを失うという大きな痛手を負わせたが、キリハが心の闇を振り切い、最強戦力シャウトモンX7が登場。クロスバーニングロッカーで消し飛ばされた…かのように思えた。
実は身体の中核をなすコアを破壊されない限り何度でも再生できる特性を持っており、コアはグラビモンの意思によって自在に移動させることができ、工藤タイキの腕に植えつけた。
触手から再生した彼は城の中でスパイを行なっていたハイビジョンモニタモンを人質に取り、一騎打ちを申し出る。それだけで終わるヤツではない。クロスハートがグレイテストキュートモンを囮に使っている事も承知済みであり、城の中にはウェンディモンやアヌビモンを配置して迎撃させるという隙のなさを見せた。
何度倒されても余裕の態度を見せ、強制デジクロスでダークネスモードと化し、圧倒的なパワーとスピードでX7を指揮しているキリハごとX7をダウンさせ、タイキを人質にとって再びキリハに揺さぶりを掛けたが、『負け犬の癖に目が死んでいない所が気に食わない』という理由でキリハをオクタグラビティで抹殺しようとした。
そこへタイキが攻撃の中に飛び込んだ為に焦ったグラビモンはコアを脱出させてしまう。そこをダブルフレアバスターで狙われて再生を無力化され、トドメにキリハにコアを握り潰されて倒された。キリハとタイキは攻撃が直撃する寸前にメルヴァモンが助けた為に無事であった。
公式設定によればビッグデスターズ「土神軍団」将軍に属しているとされ、聖獣型デジモンが配下である点や策略家である点はアニメとほぼ同じ。
デジモンアドベンチャー:
「帰りたくても、私の故郷はもう無いんだ」
CV:中原茂
アドベンチャー:にも登場。声優は『クロスウォーズ』と同じだが、打って変わって善良なデジモンとしての登場である。
ミレニアモンにより故郷を滅ぼされた難民デジモンの一人。
(他の難民デジモンはカメモンにスカモンやヌメモン、もんざえモンやハーピモンにスワンモンなど世代も属性も多種多様(流石に究極体は居なかった)。)
予告の文面では皮肉屋と書かれていたがあまりそういう描写はなく悲しげで、故郷に帰りたくても帰れないと諦め切っている。
故郷のクラウド大陸に帰ろうとするが傾斜がきつく進めないでいるエルドラディモンを手伝おうとするタケルに「何故お前は諦めない?」と問う。この時、今作では薄かったタケルの家族についての描写が少しだけ出てきた。
「諦めないんじゃなかったのかーっ!!」
最終的にタケル達がエルドラディモンを故郷へ帰すのを重力を操る能力で手伝ってくれた。
一時的に究極体の力を発揮したホーリーエンジェモンと、グラビモンの重力操作の地からが合わさり、エルドラディモンに光と重力の翼を与えた。
(カードスラッシュ!!白い翼!!でも、クロスアップエルドラディモンでもないがビジュアルはそんなイメージ。)
前話に出てきたオレーグモンはデビュー作でも良い性格のキャラだったので視聴者も予想はできていたが、この話のグラビモンのキャラは視聴者を驚かせることとなった(XWでボスキャラだったことと、同話にレオモンが出ることからレオモンジンクスの回収要員ではないかとも思われたが良い方向で裏切られたであろう)。つまり本作の彼は、レオモンに礼を言われた後、照れくさそうに顔を向けるなど、ある意味アレ的なキャラであった。
デジクロス
グラビモンダークネスモード
配下であるデジモン達を強制デジクロスした姿。
肩にヒポグリフォモン、腰にサジタリモン、太股にケンタルモン、脚にケルベロモンのパーツが合わさり頭部からクロスモンとサンダーバーモンを合わせた翼が生えている。
余談
髪の毛がそう見えることからワカメと呼ぶ人もいる。
地味にタクティモンとキャラが被っている。
タイキの腕にコアを植え付けたシーンは結構グロい。
デジモンアドベンチャー:では、ドラコモンやハーピモンなどクロスウォーズシリーズに登場したデジモンがモブに目立った。
なお、人間が直接トドメを刺したデジモンは非常に珍しく、3期に登場したベリアルヴァンデモンがこれに続いた(トドメを刺したのは誰あろうあの人である)。
関連タグ
エテモン・ナノモン・ガーベモン:同様に平成のデジモンアニメで悪役として登場したが、令和のデジモンアニメでは善玉として登場したデジモン。
ジュレイモン:同じく内ゲバを煽ったデジモンだが、逆にテイマーの成長を促してしまった。