ムシャモン
むしゃもん
世代 | 成熟期 |
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タイプ | 魔人型 |
属性 | ウイルス |
必殺技 | 切り捨て御免 |
得意技 | 白鳥丸 |
所属 | ナイトメアソルジャーズ、アンノウン |
初登場 | デジタルモンスター Ver.WonderSwan(1999年) |
『デジタルモンスター Ver.WonderSwan』にてパタモンかクネモンの進化系として初登場。
落ち武者のような姿をした魔人型の成熟期デジモンで、右足が人間の足、左足が3本爪とモンスターらしい特徴を備える。
元は海外のサムライゲームのデータであったが、コンピュータウイルスに取り憑かれてムシャモンの姿に変異した。
落ち武者のような見た目は決して弱さの象徴などではなく、数々のデジモンとの戦いを潜り抜けて来た証であり、相応に戦闘力も高く、ムシャモン軍団を取り仕切る将軍がかのザンバモンであると言われている。
妖刀「白鳥丸(しらとりまる)」は斬った相手の生命力を奪う呪いを付与することが出来(デジモンストーリーサンバースト&ムーンライトでは「ドレインスラッシュ」と表記)、千体のデジモンを切り捨てれば切り捨てるほどに切れ味を増すという。レオモンをライバル視しており、獅子王丸と白鳥丸がぶつかり合うような対決を望んでいるようだ。
また、なぜか数珠を携えているが、何に使うのかは不明。
第33話「今日のミヤコは京の都」で登場。
デジタルワールドから現実世界に迷い込んだデジモンとして京都の街で暴れるが、同じく和風モチーフのシュリモンの活躍でデジタルワールドに送り返された。
CV:松山鷹志
第11話「新宿大ガード 1分30秒の対決!」で登場。
情報省ネット管理局の攻撃を受けて人間に対して憎悪を持つようになり、新宿大ガードにリアライズ。子供を叩き斬ろうとした所にテリアモンが乱入、ガルゴモンのガトリングアームを白鳥丸で前段捌き切るなど高い戦闘力を見せるが、『切り捨て御免』を放とうと空中に飛び上がった隙に懐に潜り込まれ、ダムダムアッパーの直撃で消滅した。データの残骸はガルゴモンにロードされた。
なお、かつて別個体が牧野留姫のパートナーになろうとリアライズを試みた事がある(第6話より)。
- デジモンストーリー・サンバースト/ムーンライト
両方のバージョンで登場。サブクエストの「ループぬまのウワサ!?」にてループぬまに出没するデジモンとしてウワサになっており、主人公は刀を返す途中でムシャモンだと勘違いしたコウガモン(ムーンライトではイガモン)に勝負を挑まれる事になる。
CV:長嶝高士
第23話「シノビゾーン、お笑い忍者バトル!」で登場。
シノビゾーンを占拠したバグラ軍の隊長を務めている。
武者らしく時代劇を好んでおり、黒いシュリモンを始め、ガイオウモンやカブキモンなど部下の人選にもそれが表れている。
優れた剣術でゼンジロウを圧倒したが、ネネの加勢でデジクロスを遂げたハイビジョンモニタモンの雷電閃で刀に雷を落とされて怯んだ所にシャウトモンX5のメテオバスターアタックで部下諸共消し炭にされた。
第56話「三日月の金狼」にて、かつてクーレスガルルモンが戦っていた軍勢として登場した。
「斬れ…斬れ…斬れ…斬れ…」
「人間を斬らば、我が刃は輝きを増す…。研ぎ澄ませるは、刀としての本懐…」
CV:江原正士
第31話「辻斬リ」で登場。
様々なデジモン達に辻斬り事件を起こさせていた妖刀の正体。
デジタルワールドからゲートを潜った際に不具合で白鳥丸と融合してしまい、肉体を復元させる為に白鳥丸を握った他のデジモンを操って人間やデジモンを斬らせ、生命力を奪っていた。
一度白鳥丸を握ると自身の意志で手放せなくなり、ムシャモンは依代のデジモンすら糧として生命力を奪いながら転々と行動していて、ある時は毛むくじゃらの不気味な目つきの者だったり、またある時は石のような姿や丸っこい姿とデジモンごとに見た姿がバラバラで正体が一貫していなかった。
また無差別に斬り続けた事で、ハヌモンの武器の骨を打ち砕き、切れ味が自慢のレッパモンの尻尾に刃こぼれさせるほど切れ味が高まり、更なる強者になるべく白鳥丸を強化しようと辻斬りを続けていた。
ゴブリモン、ハヌモンと依代を変えて辻斬りを行い、ハヌモンを制止したアンゴラモンを新たな依代にして乗っ取ろうとする。アンゴラモンは必死に抗うが徐々に生命力を吸われてとうとう操られてしまい、彼が以前話していた「深草寺」に居場所を絞った瑠璃達に切り掛からせる。
カウスガンマモンとテスラジェリーモンとの戦闘に入るが、彼らとアンゴラモンの生命力の一部を取り込んだ事で肉体が再構築され復活を果たした。
「ようやく取り戻したぞ……我が足!我が腕!我が妖刀『白鳥丸』の頼もしさよっ!!」
特に自身の予想よりも早く肉体を復元させたガンマモンの力に驚き、ガンマモンを完全に糧にしようとするも、多くの人々を傷つけた上に瑠璃を斬らせようとした事に怒りを震わすジンバーアンゴラモンとの戦いに突入。妖刀の使い手とだけあり持ち前の剣術でジンバーアンゴラモンを圧倒するが、突如ズバモンが乱入し、武器に変形しジンバーアンゴラモンの手に渡ったことで一騎打ちとなる。
結果はムシャモンの敗北。折られた白鳥丸の刀身は消滅し、吸収した人間達(と描写はないが恐らくデジモン達)も無事解放された。
愛刀を失くし、心が折れ負けを求めた彼の元にはブラックテイルモンが現れ、そのまま連れていかれた為、デジタルワールドに帰されたと思われる。
以前のアニメ作品と比べるとデザインが公式イラスト寄りになっており、兜の金色の飾りの造形が細かく毛先がギザギザしており、目にハイライトが入っている。
オチムシャモン
漫画版『クロスウォーズ』に登場する亜種で、ムシャモンとの違いは折れた矢が刺さっている点。
スノーゾーンに登場し、タクティモンを御大将と仰ぐムシャモン部隊から逸れてそのままクロスハート入り。
ドルルモンの知り合いであり、負けて落ち延びる悲壮感が好きという変な奴(クロスハートに入ったのもバグラ軍にいては負け戦を堪能できないという酷すぎるな理由からである)。
登場時期が初期であったために決まった成長期は持っておらず、カードゲームではゴブリモン(Bo-866)、プロットモン(Bo-299)、ギルモン、レナモン(Bo-10t)、『デジモンアドベンチャー02 タッグテイマーズ』ではトイアグモンと進化前はバラバラであった。
『デジモンワールド3』で剣士風のコテモンが新登場するとカードゲームでも進化前に採用されるようになった(Bo-866)。ただし、『デジワー3』ではムシャモンはNPC専用デジモンとなっていた。
最終的にはザンバモンに進化するが、特有の完全体が存在しない為にカードゲームではデジモンアドベンチャーのワープ進化のように1世代飛ばして進化する事が出来る(Bo-927)。
令和版『デジモンカードゲーム』ではギルモンからのルートが復活し、『クロスウォーズ』に登場したタクティモンを究極体に据える事が可能になった。このように鎧武者系デジモンのベースに位置付けられている事がわかる。
完全体にはヴァジラモン(『デジモンストーリーサンバースト/ムーンライト』で採用)やアシュラモン(カードゲームで採用)が収まる事が多く、かたや牛がモチーフの中国武者、かたや阿修羅とイマイチ統一感に欠ける進化系ばかりであったものの、「バイタルブレス」の「dimカード リュウダモン」では完全体枠に落ち武者風のオボロモンが登場し、ようやく纏まった進化ルートが出来上がった(ただし、そちらでの成長期はリュウダモンやズバモンとなっている)。
他にも単体進化ではヴァンデモン(Bo-214)、デジタマモン(Dα-227)、ファントモン(デジタルモンスター Ver.WSC)、マミーモン(Dα-317)、ヒシャリュウモン、デュラモン(共にバイタルブレス)、ジョグレス進化ではサンドヤンマモンかヤンマモンとのジョグレスでオオクワモン(デジモンストーリーサンバースト/ムーンライト)、ソウルモンとのジョグレスでスカルサタモン(Bo-190)に進化する事もあった。
このように武者系統一が構築できるようになるまで実に23年もの月日を要したのであった。
『デジモンストーリーサンバースト/ムーンライト』ではピコデビモン(あるいはシャーマモンとコテモンのジョグレス)、『デジモンストーリーロストエボリューション』ではドラクモンが進化前となっており、後者では完全体がスカルバルキモン、究極体がエンシェントスフィンクモンになっている(一応、ルート分岐でザンバモンにも進化できる)。
『デジモンストーリー超クロスウォーズ』ではワルシードラモン、ケルベロモン、グレイモンとの合成でガイオウモン、ガワッパモン、ペックモンとの合成でカラテンモンを作り出す事も出来た。