データ
公式設定
幽霊のごとく墓場に棲まう完全体のアンデッド型デジモンで、格上相手にも決して退かずに手段を選ばず戦う狂戦士。
勝利への執着が異様に強いのは、敗北したデジモン達の怨念のデータを大量に取り込んだためだと考えられている。それ故自我はほとんどなく、戦っていない時は呆けたように墓地を徘徊しており、ときどき左腕に融合した獣の頭蓋骨と怪しげに会話する所が目撃されている。
頭蓋骨から生えている刀は脆く折れやすいが、折れるたびに何度でも新たに生えてくる特性を持っている。
概要
初登場は「Dimカード-V3- エスピモン&リュウダモン」。
姿形は下半身が鬼火で燃えている骸骨武者といった風貌。
満を持して登場したムシャモンの正統派完全体であり、闘争の果てにムシャモンが肉を失って骨と魂だけになった姿とも解釈できるデザインである。
以前から登場していたザンバモンやタクティモンといった和風武将系デジモンとムシャモンの進化ルートを繋ぐデジモンとしての期待からファンから注目されていた。
左手は鞍骨を着けた馬の上半身の骨格で構成され、構造はオメガモン同様に顔から剣が伸びているタイプであるが、このような構造の刀を持つのはオメガモン:マーシフルモード以来。
名前の由来は亡霊がモチーフである事から「朧気」、または「朧月」であろうか?
必殺技
- 千万ノ太刀(ちよろずのたち)
刀で敵を切り裂く。折れやすい特性を利用して敵を串刺しにする事も可能(ゴーストゲーム第42話より)
- 羅焼門(らしょうもん)
下半身の鬼火で敵を焼き尽くす。火の玉を自律稼働させて敵を追い詰めたり、分散させて戦線を離脱する事も出来る(ゴーストゲーム第42話より)。
名前の由来は「羅生門」から。
- 幽玄(ゆうげん)
首に巻いたスカーフを伸ばして敵を攻撃する。一発食らっただけでも身動き出来なくなるくらい、その威力は絶大。
作品での活躍
デジモンゴーストゲーム
「示せ…。掲げよ、赤備え…。しかと両の手で……!」
「誇り高い覇者を決めん!今宵、証を我が手に!!」
CV:ボルケーノ太田(赤色)、塩屋浩三(青色)、池水通洋(黒色)、増谷康紀(黄色)、中根徹(緑色)
第42話に登場。デジモンアニメシリーズ及び、ギュウキモンに続いて最近発売されたばかりの「Dimカード-V3-」から異例のスピードで初登場を果たした。
各個体ごとに鎧の色が異なり、劇中ではデフォルトの赤色の個体の他、青、黄、黒、緑が登場。設定の割に以外と理性的で俗的な性格をしているが、黄色は言動がやや狂気的。
劇中の世界観でも確認されてから日の浅い新種らしく、アンゴラモンは「詳しくは知られてない謎に満ちたデジモン」と警戒していた。
宙たちが住む所とは遠く離れた町にて、夜道に現れては「示せ、掲げよ!〇〇(色)備え!」と人間を追い掛け、各々が指定する色の物品を掲げなかった人間を攫っては異空間へ放り込んでいた。
その真の目的は期日までの最後の「丑三つ時」の刻までに、狩った人間の数でリーダーを決める事であり、狩られた人間は徐々に自我が失われて紙のようにペラペラになり、リーダーの証であるスカーフの形に練り上げられてしまう。
また、人間を集める事が目的の為にデジモンには眼中になく、障害になると判断すれば「デジモンは数にあらず」と言っては『幽玄』で適当に攻撃を加えていなす。
オボロモンによって襲われた姉を捜す“菅原美織”の依頼を受けて宙達は調査に訪れるが、複数現れる上に戦闘力が高いオボロモンに苦戦。途中彼らのルールに気づくも、結局宙と瑠璃は攫われ、勝者となった赤い個体のスカーフの生贄として他の人間共々変質させられてしまう。
「幽玄の源、王の証!我、如何なる戦いにも勝利せん!」
こうしてリーダーに昇格して力も士気も高まった赤い個体は、皆を元に戻そうと挑んできた一行を一方的に叩きのめすが、宙を毒牙にかけられた怒りが頂点に達したガンマモンがグルスガンマモンへと暗黒進化。
上記所業を「ガキみてぇな鬼ゴッコ」と嘲笑する彼に即口元を押さえられ、『デッドエンドスキュアー』で腹部を貫かれ死亡。「我は、王…。何故、敗レル…?」と自身が敗北した事に納得できないまま消滅し、それと同時にスカーフにされた人間も皆元に戻った。
困惑する他の4体も次々と『ダークパレス』で「色」を奪い食われ、真っ白な姿に変わってしまうが、宙が静止した事で命辛々生き延びた。そして物陰で彼らは、グルスガンマモンを「漆黒の覇王」と形容したのだった…。
結果としては逃げられた形になるが、この一件で力を奪われ、恐怖で心も折れてしまったようなので、今後事件を起こす心配はないと思われる。
進化ルートの一例
関連タグ
スカルグレイモン/スカルサタモン:同じく闘争の果てにデジモン達が進化した骸骨系の完全体。
北条氏康:アニメにおけるオボロモン達のモチーフ元となった「北条五色備」の部隊を従えた戦国武将。