概要
1975年公開の映画「ジョーズ」の影響を受けて制作された動物パニック映画の一つで、日本では「マリン・サイエンス(海洋科学)」もしくは「Scientific・Panic・Adventure・Cinemaの頭文字を取った“スパック(SPAC)・ロマン”というカテゴリーの映画」との触れ込みで公開された。シャチを「本能で行動する獰猛な野生動物」ではなく「高い知能を持ち、家族愛から復讐する」と設定するなど、他の動物パニック映画とは趣が異なる。
日本では同時上映の『カプリコン・1』と共に東宝東和創立50周年記念作品として上映された。
あらすじ
カナダ・ニューファンドランドの漁師ノーランは、水族館へ売るためにオスのシャチを捕獲しようとするが、隣にいたメスのシャチに銛を誤射してしまい、身籠っていた子供諸共死なせてしまう。
妻子を亡くしたオスのシャチは、その復讐心からノーランの仲間や港の設備などを襲う。自身も妻子を交通事故で亡くした経験を持ち、シャチへの同情を禁じ得ないノーランだが、復讐による被害は漁村全体にも及び、苦悩しながらも避けることの出来ない対決のため氷海へ船を走らせる…。
キャスト
ノーラン | リチャード・ハリス |
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レイチェル | シャーロット・ランプリング |
ウミラク | ウィル・サンプソン |
アニー | ボー・デレク |
ケン | ロバート・キャラダイン |
ノバック | キーナン・ウィン |
ポール | ピーター・ホーテン |
スウェイン | スコット・ウォーカー |
スタッフ
監督 | マイケル・アンダーソン |
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制作総指揮 | ディノ・デ・ラウレンティス |
制作 | ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ |
脚本 | ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、セルジオ・ドナティ、ロバート・タウン |
撮影 | テッド・ムーア |
音楽 | エンニオ・モリコーネ |
関連タグ
ジョーズ:海洋生物を題材とした動物パニック映画の先駆。
フリー・ウィリー:身寄りのない少年とシャチの交流を描いた。
キングコング(1976):本作の製作総指揮とキングコング(1976)の製作を担当した人が同じ(ディノ・デ・ラウレンティス)。