解説
川原正敏による漫画作品。1998年、「月刊少年マガジン」(講談社)で3月号より連載開始、2010年8月号で終了。
作者の商船高専時代の経験を活かした海洋冒険物語となっている。
文明が一度滅亡し、近世レベルまで技術が回復した約2500年後の未来が舞台で、「海の一族」のファン・ガンマ・ビゼンが主人公。
主な登場人物
ファン・ガンマ・ビゼン
本作の主人公。影船八番艦の艦長。本来は海王直属である筈の影船を自由に動かし、幻とも言われる伝説のニホントウを持つ謎の男。「怠け者・稀代のペテン師」を自称し、基本は怠けて何事もふわふわとはぐらかすが、仲間を思う心は篤く、多くの者が惹き付けられる不思議な魅力を持った男。
その操艦技術は歴代海の一族の中でも比肩する者は居ないとされている。風や地形を的確に読む事で相手の艦を座礁・減速させ行動を奪う等して1対多数の海上戦闘でも味方の被害を最小限に抑えている。
作中用語
イベルグエン
「闇の魔人衆」とも呼ばれる集団。驚異的な能力、技を持ち、更に古の道具(=科学の道具)を扱う。
影船
「海の一族」の守護神とも呼ばれる海王直属の軍艦で船体はおろか、帆までが黒く塗装されている事からこう呼ばれる。