「描いて…みたいです。…僕が考えた漫画を描いてみたい!」
演:徳角浩太郎
概要
飛電インテリジェンスが開発した漫画家アシスタント型ヒューマギア。
15年間も連載されている超人気漫画の作者である石墨超一郎のアシスタントとして使用され、長年働いてラーニングした事で人間を遥かに超えるスピードで漫画を描く事ができる他、ストーリーの発案や買い出しなどのお世話もこなせる(ストーリーの発案に関しては編集者がメインでやっているとの事)。
しかし、シンギュラリティを超えて自我が芽生えた事で、漫画家の仕事を自身らヒューマギアに任せっきりで、ヒューマギアをただの道具としてしか扱わない超一郎の考えに内心嫌気が指しており、無言で立ち上がって抗議しようとしたが口に出す事ができないまま彼の指示で買い出しに行こうとしたところを、プログライズキーを手に入れようとする迅によってゼツメライザーを取り付けられて暴走、ビカリアマギアに変貌してしまう。
なお、超一郎の元にはジーペン以外にも3体のアシスタント型ヒューマギアが存在していたが、1体は超一郎の杜撰な取り扱いで不調に陥り、残り2体もビカリアマギアによってトリロバイトマギアにされて、超一郎は頼みにしていたヒューマギアたちを一気に失うことになってしまった。
ビカリアマギア撃破後は、2代目ジーペンが超一郎に雇われる事となったが、あくまで背景スタッフとしてのアシスタントに留まり以前よりも丁重に扱われている模様。(よく観察すると、第5話の二代目機体の時点で、服装がより整っており、帽子や上着などが与えられている)
その後、第24話では直接の登場はなかったが、ヒューマギアプログライズキーのデータを提供している。
以上のような経緯ゆえかゼツメライザーを装着されても(単に省略されているだけかもしれないが)特に抵抗するそぶりを見せずあっさりハッキングされ、マギア化した後も石墨邸を優先的に襲っていた。表情にこそ出していなかったが、怒りが相当溜まっていたのだろう。
因みに公式サイトによると、利き手は超一郎に合わせて右手に設定されていたが、漫画を描くのに集中しすぎて駆動機関の過熱や摩耗によって人間に例えると腱鞘炎に似た症状が出た初のヒューマギアであるとの事。
一時期はそれに悩まされた事もあったが、時間ごとに利き手を変える事を思いついて症状を改善したらしい。
第31話では
第31話では2代目ジーペンが再登場。今回の件で、まだシンギュラリティを達していない事が判明している。
彼もまたZAIAによるヒューマギアの一斉リコールで機能停止に陥ってしまっており、超一郎によって飛電製作所まで運ばれた。
すぐに或人によって復元され、再び超一郎の所で漫画を描きたいのかと問われるも、通信衛星ゼアの通信が出来無いのでラーニングができず、自分が何をすればいいのかを見失い、外へ出たところヒューマギアを解放しようとする迅/仮面ライダー迅によって連れ去られてしまう。
迅「独りよがりなお前の夢に、僕の友達を巻き込むなよ」
ジーペン「うわぁぁぁーーーーーー…」
迅から「ゼアの命令なんかに従わなくても、自分の意思で生きたいように生きればいい」と諭されるが、ジーペンはまだシンギュラリティにも達していないために聞き入れることはできず、自分のすべきことが分からず路頭に迷っているのをA.I.M.S.の面々に発見されてしまう。
危うく廃棄されてしまうところを、彼らの隊長であった唯阿が発砲に躊躇したことで免れた。
その後、彼を見つけた或人から、超一郎が『ジーペンを一人前の漫画家としてデビューさせたい』という夢を持っていることを伝えられた。
或人「ジーペンは道具じゃない。漫画を描くことに情熱を込める、一人の漫画家なんだ!
お前ならできる! 誰か命令で動くんじゃなくて、お前が考えるんだ!
ヒューマギアだって、"夢を見ていいんだよ"!」
或人にそう諭された事で自分の漫画を描きたいと強く思った事でシンギュラリティに到達。ついに自分自身の夢を確立したのだった。
最終的には超一郎の元に戻り、夢に向かって自分で考えた漫画『DRILL&WEST』を熱心に手がける様子が描写されている。
余談
ヒューマギアという近未来的な存在に反し、Gペンというアナログ的な言葉が名前の由来になっている。
苗字はオーナーの石墨とセットで「石ノ森」と「墨と筆」となる。また、ヒーロー番組のコミカライズで活躍していた森藤よしひろという人物が存在しており、語感が似ているためモデルと考えるファンもいる。
これまで善意で自我に目覚めたヒューマギアがマギア化されたのと異なり、初めて人間に不当に扱われていたヒューマギアが自我に目覚めてマギア化された経緯から、今回ばかりは暴走して主に襲い掛かるジーペンへの同情や滅亡迅雷.netへの共感めいた声も視聴者から見られた。
また、酷使された末に反抗心が芽生えた事を或人達が知らないまま、ただの暴走したヒューマギアとして破壊され、皮肉にもその様が反抗対象となった超一郎の改心・再起へとつながったのは「ヒューマギアはただの道具でしかない」という世界観の無常さを引き立てている。
『DRILL&WEST』のコミックヴィランである虎の獣人の「フレイム」のモチーフはおそらく、フレイミングタイガーと思われる。
関連リンク
ソルド:ある意味「ジーペンの可能性の1つ」とも呼べるヒューマギア。