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ドードー鳥

どーどーどり

有名な絶滅動物の一種であり、人間が絶滅に追いやった動物の象徴的な存在である。
目次[非表示]

ポケモンのドードーと区別するためにあえて“鳥”とつけて表記している。

概要

なんともマヌケそうな、それでいて愛嬌も感じさせる奇妙な鳥。名前の意味は「ノロマな奴」。一般的に有名なのはモーリシャスドードーという種。
アフリカ国家・インド洋の島嶼部に生息し、一口で言えば「大型化し飛べなくなったハト」。和名も「愚鳩」(グキュウ)と言う。大きさはシチメンチョウ程もあり、鉤型のと皮膚が露出した顔面、退化した尾と翼を持っていた。
植物食性で主な食料は木の実(時にはカルシウムを得るためにカタツムリを捕食していたとか)だったらしい。小規模の群れで暮らしていたが、ノロマという名前を付けられるわりに人間に対して威嚇をするなど比較的気が強かったと言われている。警戒心は薄かったとされる一方でこういった一面があったという記録はあまり知られていない。

これだけ巨大化しつつも飛行能力を失ったのは、他の陸生の鳥の例にもれず天敵がいなかったためである。というよりその間にドードーは自身の身体を巨大化させて力を蓄え、その大きな身体さえあれば他の生物が天敵として成立しないという安全な生活を手に入れたようである。

とはいえ当時はさして貴重な生物として認識されていなかったようで、後述のように断片的な情報こそあるが、生前の様子を調べるための証言、当時の文献、資料等がかなり少ない。ドードーについて調べようとする学者が多く居たが、ドードーの研究者は何故か研究をまとめる前に早死するというジンクスなようなものまで囁かれていた。

現存種でもっともドードーに近いといわれている鳥はミノバト(ニコバルハト)という種の野生ハトだが、見かけは殆ど似ていない。
 
※ミノバト

ミノバト


 
東南アジアに生息。大きさ40センチくらい(街中のハトよりちょっと大きい程度)。
似てないのは当然で、何せ3000万年も前に分かれた遠縁なためである。

性格

そもそもドードーの資料自体が文献によって異なるため、判然としない。

のろまという名前を付けられるだけあって、「船乗りは道具を使わないでも捕まえられた」と語り継がれたり、人間が近づいてもろくに逃げなかったと言われる程、一般的に警戒心のない生き物と知られている。

一方でドードーは意外と獰猛な鳥として書き残しているものもあり、人間を恐れないどころかくちばしで襲いかかったという記録もある。なので島に入植した人々は、望める限りドードーとは関わりたくなかった(出会いたくなかったともいえる)という話もある。
一方でいつもは温厚だったが、繁殖期には羽で相手を打ったという話もあるので、獰猛だったのは繁殖期のみだったという可能性もある。

あるいはこれらの話を総合して、最初のうちはあまり警戒心のない生き物だったが、人間に捕獲されたり生命を脅かされるにつれて、自衛のために苛烈に反撃することを学んだのかもしれない。
いずれにせよ名前の通りの性格だったのか、あるいは名前とは裏腹に凶暴だったのかは、どちらも文献らしい文献は一応あるため、はっきりとはしない。

種類

  • モーリシャスドードー

インド洋のモーリシャス島に生息していた種類で、世間でドードーと言えば本種を指すほどのドードー科の代表種となっている。
先祖のハトと同じく群れで生息していた。
羽毛はグレー。
1681年に絶滅。

  • レユニオンドードー

レユニオンドードー


モーリシャス島の近隣のレユニオン島に生息していた種類。
羽毛が白いため、「白ドードー」という別名がある。1746年に絶滅。
なお資料を検討した結果「朱鷺の仲間」という説が濃厚になっている。

  • ロドリゲスドードー

ロドリゲスドードー


レユニオンドードーと同じくモーリシャス島の近隣のロドリゲス島に生息していた種類。顔形や生態が上記の2種とは異なり、見た目は首の長い巨大なハトと言った所で、単独生活を送っていた。この事から、ひとり者を意味する「ソリテアー」という別名を持つ。羽毛は茶色。
1791年に絶滅。

絶滅へ

1598年に人間に発見されてから僅か83年で、ドードーは絶滅した。
絶滅の主な原因としては生息環境の破壊と、人間が持ち込んだブタネズミなどの雑食動物、などの肉食動物が卵を食べた為だと言われている。
発見された際、船乗りの憂さ晴らしに狩りという名目の虐殺が行われたとも言われている。当時は動物に対する愛護意識は低く、特に洋上では娯楽も少なかったため陸についた際のストレスは計り知れないものだった。ドードーに限らずこういった野蛮な行為に走ったとされる記録例はあり。そう珍しい話でも不思議な話でもない。
普通に煮ると肉が固くなって脂臭くなるうえ、不味かったらしい。このためあまり食用としては好かれた鳥ではなかった。これは脂肪分が多かったためで、それらを受けて船乗りは肉を保存食にするために塩漬けにしたという。こちらは少しはマシな味になったのかもしれないが、それでも味がよろしくなく、嫌われていたという話も残っている。

また、ドードーは石を飲み込んで食物を消化する手助けとしていたが、その石をナイフの砥ぎ石にする為にも殺されたといわれている。が、その決定的な証拠はない。
先の虐殺話についても列記とした証拠は見つかっておらず、一部の文献で語られているのみ。先の通り当時の風潮から考えると一部の人間がやっていた可能性はあるが、それが絶滅の直接的原因になったとは言い難いだろう。
「ノロマ」「警戒心が薄い」とも言われるだけあって捕獲はしやすかったらしく、当時としても珍しい見た目の鳥だったためか、見世物としてはかなり重宝されていたとも言われる。

結局何が原因かは判然としないが、「人の持ち込んだ外来動物による卵の捕食」「開拓による自然伐採」「見世物・食用としての捕獲」等の理由が重なって数を減らしたというのが有力。1681年にベンジャミン・ハリーというイギリス人の男性が目撃したのを最後に、モーリシャスドードーはこの世から消えた。
その後、近隣のレユニオン島とロドリゲス島に生息していた2種類のドードーも、1世紀ほど遅れながらも後を追うかのように絶滅した。

絶滅した後

オックスフォードのアシュモレアン博物館には当時唯一の剥製が1683年に収蔵されていたが、杜撰な保存環境のせいで損傷がひどかったため1755年に焼却処分され消失、今は比較的状態のよかった断片的な部位を残すのみ。但し、近年モーリシャス島で化石化したドードーの骨が多数見つかり、良質な骨格標本が2体作りだされている。

こぼれ話

モーリシャス島にはドードーが種子の散布者となっていたカルバリア・メジャー(タンバラコク)と言う樹木が嘗て存在し、こちらも危機的な状況を迎えているが、原因はドードー絶滅ではなく、ドードーと同じく外来種による食害が原因という説もある。

また、モーリシャス島には「モーリシャスクイナ(1700年に絶滅)」、ロドリゲス島には「ロドリゲスクイナ(1726年に絶滅)」という2種類のクイナがそれぞれ生息していたが、どちらも飛ぶ事が出来なかった為、ドードーと同じ運命をたどった。

ちなみに「モーリシャスチョウゲンボウ」や「モモイロバト」など飛べる鳥もモーリシャス島には多数いたのだが、軒並み絶滅寸前種に指定されている。前者に至っては一時期4羽まで減少してしまった事もある(現在は保護作戦により数百羽まで回復)。


ドードー鳥の知名度の高さには、著名な児童文学『不思議の国のアリス』に登場していることもある。
作中で登場するドードーは、作者のルイス・キャロルが自身を戯画化した存在(本名C・ドジスンを「ド・ド ドジスン」とよく言っていたため)である。また、ドードーとともに登場するインコ(ロリー)との雛(イーグレット)はアリスの姉妹ロリーナとイーディス、アヒルはキャロルの友人ダックワースがモデルとなっている。

関連タグ

ハト目 鳥類 飛べない鳥 絶滅動物
アフリカ モーリシャス島 レユニオン島 ロドリゲス島

도도새 dodo

不思議の国のアリス

同じく絶滅種の代表と言われる動物

ジャイアントモア ステラーカイギュウ オオウミガラス クアッガ
ニホンオオカミ リョコウバト フクロオオカミタスマニアタイガー

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