「折角だ───使ってみるか…！」
『カップオン』
『ゼリー ヴラムシステム！』
概要
ぷるゼリーゴチゾウをヴラスタムギアにセットして変身する仮面ライダーヴラムの派生形態。
第20話にてニエルブからぷるゼリーゴチゾウを授けられたことで登場。キャッチフレーズは「ぷるん」。
変身時にはギア使用者の周囲に上向き（逆台形）のゼリー容器状バリアが展開され、ツートンカラーのチェリーゼリーがバリア内に充填されたのち、容器の蓋が内部からチェーンソーで切り裂かれ変身を行う。
外見
シルエットはプリンカスタムと同様だが「ヴランバディ」をベースとし、頭部・上半身・膝から下の各部にチェリー味のババロア風ゼリーを模した生体組織が付加された外観になっており、特に肩と腕の円形の装甲が目を引く。
スペック
| 身長 | 199.3cm |
|---|---|
| 体重 | 86.4kg |
| パンチ力 | 1.3t |
| キック力 | 1.8t |
| ジャンプ力 | 3.8m（一跳び） |
| 走力 | 7.7秒（100m） |
プリンカスタムと比較するとスペックは落ちているほか、衝撃を攻防に転用する機能もオミットされていることからパワーでは劣る。
反面、音紋の遮蔽や影の抹消といった、後述の透明化能力を支える隠密性に特化した機構となっている。
胸部装甲『ゼリスタムジャケット』は生命維持を司る器官への凄まじい負荷と引き換えに全身の透明化が可能でこの負荷は時間経過とともに指数関数的に増大し、長時間使用した場合、命の保証はない。
腕部装甲『ラーンテクスアーム』は両肩と両前腕の大型シールドで受けた衝撃を包み込むほか、手持ち武器であるヴラムブレイカーも透明化させることが可能。
脚部装甲『ラーンテクスレッグ』は透明化の際には音紋の遮蔽と影まで抹消することで隠密性を高める。
総じて、隠密性を生かして敵に気付かれないように接近し、ヴラムブレイカーの奇襲による一撃必殺を狙うフォームとなっている。
使用アイテム
ぷるゼリーゴチゾウ
ゴチゾウの一種。ニエルブがピーチゼリーを元に新造した、ゼリーのゴチゾウ。
ヴラスタムギアにセットすることでゼリーカスタムに変身する。
通常のゴチゾウやどっプリンゴチゾウと同じく自我を有しており、「ぷるるん･･･」と聞こえるような鳴き声を発している。
従来との違いは変身解除後も消滅せず何度でも使える点である。
名前の由来は「ぷるん」と「ゼリー」を合わせたもの。
玩具版では変身ベルトガヴとは連動するが、ヴァレンバスターは形状の都合で連動不可。ただし識別音声は存在する（どっプリン共々フォームチェンジ扱い）。
DXガヴフォンでの音声は「君もゴチゾウ?何か不思議な力を感じる…」
必殺技
- インビジブルゼリー
『カップ・レディ』
『インビジブル・ゼリー！』
『……ゼリー・オーバー！』
ヴラスタムギアのレバー操作で発動。
発動時、ヴラスタムギアからピンク色の触手のような物体が伸びて変身者の心臓を停止させ、その間だけヴラムを透明化させる。
不可視化による絶大なメリット相応のこの負荷はもちろんグラニュートにも大きい上に、時間経過とともに指数関数的に増大することから、長時間または連続で使用すれば命の保証がない、ハイリスクハイリターンな技である。
- ヴラムスラッシュ
ヴラムブレイカーにぷるゼリーゴチゾウを装填して発動する必殺技。ゴチゾウの力でチェンソー部分にエネルギーを纏わせ、薙ぎ払う。
透明化と併用すれば相手の急所を一撃で切断できるため、強力なエージェントでも一方的に倒すことができる。
- ヴラムシューティング
ヴラムブレイカーにぷるゼリーゴチゾウを装填して発動する必殺技。ゴチゾウの力で幾何学的エネルギーの矢を生成して放つ技だが、ヴァレンによって阻害され不発となった。
余談
- ヴラムの変身者であるラキアはクラゲのグラニュートだが、現実のクラゲには心臓が無い。人間は心臓が体へ血や酸素などをポンプとして動いているが、クラゲは『体そのものがポンプ』。つまり、泳ぐ動作を繰り返して、体全体に養分を運ぶ役割をし、プカプカと傘の上下の開閉で海中の養分を取り込んでいる生態を持つ。
- 我々人間は心臓が停止した場合、約15秒で意識を失う。 グラニュートの場合は何秒かはわからないが少なくとも劇中では約20秒透明化している。
- ラキア役の庄司氏はアフレコの段階ではまだCGが付いてないただエージェントがのたうちまわってるだけの空の画状態だったためイメージが掴めず監督に「どうなってんすかこれ？」と質問したと言う。
関連動画
関連タグ
仮面ライダーベルデ、仮面ライダーディエンド、仮面ライダービースト：同じく透明化の能力を持つ仮面ライダー。とはいえ、この3人はアイテムを使うことでノーリスクで運用可能なため、ますますゼリーカスタムの特異性が目立つ。
