以下、解説にR-18要素を含みます。
他のNTRの用法はNTRへ
概要
のことを指しており、pixivではいずれかの内容を含む作品にタグ付けされている。内容の特性上R-18比率が高くなっているが、近年では一般向けに提供される直接的な描写の無い作品も増加してきている。
もともとは「寝取られ」の方のみを指す略語・隠語として使われ始めた表記であるが、「寝取り」とも読めるためそちらにも適用されるようになった。また、後述するように、厳密には寝取られ・寝取りとは言えない内容であっても援用される事例も出てきており、結果的に幅広いシチュを内包したジャンルとなっている。
なお、黎明期から現在に至るまで、圧倒的に男性向け作品を中心に発展してきた経緯があるため、本項での解説も特記無き限りは全てそれを前提としたものとしている。
狭義の寝取られ・寝取りは、客観的なシチュエーションこそ「彼氏やそれに準ずる相手がいる女性が第三者と性的関係を持つ」、というもので同じである。
しかし、主観が寝取られる彼氏側か寝取る間男側かで需要が全く異なるため、本来は明確に寝取られタグと寝取りタグに分けるべきタグである。
だが、例えば「ドMホイホイ」タグと「ドSホイホイ」タグを見てもらえばわかるように、エロ絵とは基本的にシチュに関わらず女性キャラを中心に描くものであるため、どちらにしても絵面はほぼ共通のものに仕上がる。
故に寝取られと見るか寝取りと見るかは閲覧者の主観によると言え、結果的にどちらとしても通用するこの表記が最も適当なものとして広まったと考えられる。
ところで、NTRには「離婚した妻が自分の父親に寝取られていて再婚する」といったシチュがまま見られるが、民法735条(直系姻族間の婚姻の禁止)によって現実の日本ではこうした婚姻届が受理されることはない。
エロ絵の中でも特に生々しい描写が多いため誤解されがちであるが、他の多くのジャンル同様、NTRでもリアリティや再現性といったものはそこまで考慮されていない。考えるな、感じろというやつである。
NTRの範疇
片思いの相手が他人と関係する状況も、広義の寝取られとして扱われNTRに含まれる。これについては「彼女または片想いの娘が犯られてしまうゲーム」という2ch長寿スレもあり、最初期からNTRジャンルの範疇に入れられている。「男主人公のエロ作品のヒロインなら、主人公とだけセックスするはず」というプレイヤーの前提を覆すという点で、プレイヤー主観としては狭義の寝取られと大差ないと言えるからであろうか。
pixivのNTRタグもそのように扱われているが、「片思いなら(狭義の)寝取られではない」として、この点につき片思いNTR・無自覚NTR・NTR未満・BSS / WSS(僕 / 私が・先に・スキだったのに)などの細分化をする向きもある。
また、ヒロインが元カノや家族(母親や姉・妹など)であったり、あるいは恋愛感情に至らない程度の好意を持っている相手であっても、読み手が主観として寝取られのような感情を受けるのであれば広義の寝取られとされ、NTRジャンルに含まれることが多い。
さらに寝取らせ(彼女に第三者と故意に性行為に及んでもらいそれを眺める嗜好)についても、NTRの一種として扱われることが多い。
このように、NTRとして扱われるジャンルは幅広い。「読み手がNTRと感じたらNTR」という甚だしく再帰的な定義がされることもあり、界隈では線引きを図ること自体を不毛な行為と捉える傾向が強い。
ただし、こうした態度は特殊嗜好でありながら棲み分けを放棄するということと同義であり、NTRに興味の無い・意図していない層との間で軋轢が起きやすくなっている側面も否めない(例)。
AV女優の架乃ゆらは「NTR」と銘打った作品(内容は寝取られ・寝取り双方がある)に出演する事が多く(その類の作品のオムニバスベスト作品もリリースされている)「NTRの女王」の異名を持つ。
紛らわしいもの
『刀剣乱舞』界隈でも「NTR」表記が用いられる場合があるが、そこでの意味合いは大半が「乗っ取り(Nottori)」であって、NTRとは似て非なるものである。
これは「本丸乗っ取り」という別の特殊嗜好に基づいた二次創作で、『刀剣乱舞』自体が男性キャラクターばかりが出てくる女性向け作品ということも相まって、両者が検索上混ざりあうことは好ましくないとされている。
使用例は少ないが、運営元(NiTRoplus)を指すこともある。
実のところ、NTRには学校がギャングに乗っ取られて云々といった荒唐無稽な導入も稀によくあるのだが、それはそれ、これはこれである。『刀剣乱舞』創作者は今一度タグやキャプションの見直しを検討されたし。
アダルトビデオでは「NTR」を冠した作品が多数リリースされているが、「彼氏や夫がいる女性を強姦する」だけの作品も含める事がある。