概要
ミニオンズ(原題:MINIONS)とはユニバーサル・ピクチャーズ製作の『怪盗グルー』シリーズで主人公の部下として登場し人気を博した、バナナが好きな謎の生物”ミニオン”たちが主人公のスピンオフ作品。
正体不明のキャラクター”ミニオン”たちの秘密や、グルーとの出会いなどが本作で明らかになる。
作中では、1968年という時代設定を踏まえた場面が随所に挿入されている。
ちなみに、主人公の3人のミニオンのモデルは怪盗グルー本編に登場する3姉妹である。
(マーゴ→ケビン、イディス→スチュアート、アグネス→ボブ)
続編「Minions: The Rise of Gru(原題)」は2021年7月に公開予定で、日本では「ミニオンズフィーバー」という邦題で2021年7月に公開された。
また映画公開当時には、ミニオンズを題材としたアプリゲームが「ミニオンズパラダイス」が配信されていて、映画でおなじみのミニオンたちが登場するほか、映画中に登場した悪党たちもゲストキャラクターとして登場していた。
興行収入は11億5900万ドルでシリーズでは最高の興行収入を誇り、それまでの最大のヒット作だった第3作「怪盗グルーのミニオン大脱走」を越えた。さらにはピクサーの「トイ・ストーリー4」も抑えている。任天堂と共同製作の「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」公開まで、イルミネーション最大のヒット作となっていた。
ストーリー
謎の黄色い生物“ミニオン”が誕生したのは、人類が誕生するよりもずっと前のことだった。
彼らの生きがいは、最強最悪のボスに仕えること。
ティラノサウルスや原始人、ドラキュラ、ナポレオンといったその時代その時代の最強のものに仕えてきたミニオンたちだが、毎度失敗して長続きしない。
ついに仕えるボスがいなくなり、すっかりやる気をなくしたミニオンたち。
そこで、使命感が強い兄貴肌のケビン、音楽とバナナに目が無いスチュアート、そして臆病で甘えん坊なボブが新たな最強のボスを探す旅に出ることに。
こうしてケビン、スチュアート、ボブの3人は初めてのニューヨークへとやって来る。折しも、オーランドでは“大悪党大会”が開かれようとしていた。
彼らはそこで理想的なボス候補、世界にその名を轟かす偉大な女悪党スカーレット・オーバーキルと出会うのだったが…。
登場人物
ケビン
三人の中では一番身長が高く、細長の顔に目は二つ、頭頂から飛び出た髪が特徴のミニオン。
生きる目的を見失いかけている仲間達のために、新たなボスを探しに旅に出る。
人の失敗に対してよくモノマネでからかうが、弱虫のボブをよく気にかけ、仲間を身を挺して守るなど面倒見が良く、リーダーシップと使命感に溢れている。
スチュワート
声:ピエール・コフィン / 青山穣
目は一つで、少ない髪の毛を真ん中で分けている。
気分屋で気取り屋なお調子者。ボス探しにはあまり興味がなく、周りに乗せられるまま旅のメンバーになった。
ウクレレが好きでロックスターになることを夢見ている。バナナに目がない。
「月泥棒」「ミニオン危機一発」にも登場しシリーズ3作全てに登場する唯一のミニオン。
ボブ
声:ピエール・コフィン / 佐藤せつじ
ミニオンの中でも一番体が小さく、目は二つのオッドアイ。
自分から旅に出ることを志願する。仲間達との一時の別れを誰よりも名残惜しんでいた寂しがり屋。
テディベアにティムと名付け大事にしていたり、自分より小さい生き物にプチと名付け可愛がったりと、無邪気で純粋。異常な石頭で、金庫をぶつけると金庫の方に穴が開いてしまうレベル。
スカーレット・オーバーキル
悪党界に彗星の如く現れたカリスマ女怪盗。スカート部分が兵器に変形する特殊な赤いドレスを常に身にまとっている。
幼い頃からお姫様になることを夢見ており、エリザベス女王の王冠とイギリス君主の立場に非常に執着している。大悪党大会にて、ミニオンズの3人を自らの右腕として迎え入れる。
ハーブ・オーバーキル
スカーレットの夫で発明家。普段はキザな態度だが、アイデアが閃くと突然はしゃぎだすなど実は陽気な性格で、自らの仕込みネタをバラさずにはいられない正直さも持つ。
スカーレットのことは心から愛しており、彼女が女王になることを何より願っている。
エリザベス女王
声: ジェニファー・ソーンダース / 雨蘭咲木子
イギリス君主。スカーレットは彼女の大ファン。
見た目は上品で穏やかだが、実はパワフルな女性。
ウォルター・ネルソン 声:マイケル・キートン / 設楽統(バナナマン)
ウォルターJr.・ネルソン 声: マイケル・ビーティ/日村勇紀(バナナマン)
ビンキー・ネルソン
ミニオンたちをヒッチハイクで乗せてくれた家族。
一見普通の家族だが、実は強盗一家で、ミニオンたちと大悪党大会を目指す。
全員悪党のわりには親切で友好的な性格をしており、ミニオンたちにも気兼ねなく接してくれる。
末っ子のビンキーはまだおしゃぶりを咥えた赤ちゃんで、一家の銀行襲撃時はペットの猫やミニオンズと車内で留守番をさせられていた。
少年時代のグルー。
ミニオンの歴代ボス
- 古代魚(両生類?)
単細胞生物時代最後のボス。陸に上がった直後ティラノサウルスに踏み潰された。
- ティラノサウルス
ミニオン達が陸に上がってから初めてのボス。
二人のミニオンが岩の下敷きになっていたバナナをもいだ途端その岩が転がってしまい、その先にいたティラノサウルスが岩に乗り上げ火山地帯に到達。更に一人のミニオンのミスによって溶岩に転落して死亡。
- 原始人
人類最初のボス。猿から餌を奪うも、その後クマと遭遇。棍棒で戦おうとするも、ミニオン達に手作りの武器を使うよう促されるも、それがハエ叩きだったため、全く歯が立たず美味しくいただかれてしまった。なお、そのクマはミニオンのボスにはならなかった。
- ファラオ
文明人最初のボス。ミニオン達がピラミッドを建設したものの、設計図が逆さまだったせいで、ピラミッドが倒れてきて民共々下敷きになってしまった。このピラミッドは後にベクターが盗んだものなのか不明。
- ドラキュラ伯爵
唯一魔物のボス。357歳の誕生日を祝おうとしたものの、その時は朝もしくは昼でカーテンを開けてしまったせいで日の光を浴びて灰になってしまった。
- ナポレオン
ミニオンに砲撃を命じるも、一人が大砲の先端に立ってしまったせいで吹っ飛ばしてしまった。その後ミニオン達はボスを探すのを一時的に諦めてしまった。
- イエティ
ケビン達が新たなボスを探している間に氷の洞窟に残ったミニオン達のボス。ミニオン達が歌と躍りで彼らを楽しませようとするも、その際にラッパの音が大きすぎたせいで一匹の頭の上に氷の塊が落下。残った数匹がミニオン達を敵と認識して洞窟から追い出した。
カットされたシーンには王様(?)と海賊もいた。
ナレーター
声:ジェフリー・ラッシュ/ 真田広之
有史以前から続くミニオンズの歴史と生態を解説してくれる。
余談だが、真田広之は米オリジナル版でも悪党“どうも・ザ・スモウ”の声として出演してる。