CV:鈴木崚汰
概要
本作の主人公。年齢は17歳。
幼少期に両親から虐待された挙句に捨てられ、叔父(父親の弟)夫婦に育てられる。
荻十学園に通っていた時は「空気モブ」として生活していた。
クラスごと異世界に召喚された際、勇者ランクが「E」級と認定され、女神ヴィシスに役立たずとみなされ“廃棄”された末に廃棄遺跡に飛ばされたが、そのスキルを駆使して遺跡内の魔物を次々に倒し、莫大な経験値に加え自身と同じく廃棄された者達の貴重な遺物を獲得して生き延びた。その後、セラス・アシュレインらと出会い、行動を共にする。
廃棄遺跡から脱出した後、しばらく「ハティ・スコル」という偽名を用いていたが、その後「蠅王ベルゼギア」を名乗るようになる。
そして、自身を勝手に召喚した挙句に廃棄しようとした女神ヴィシスや廃棄される自信を嘲笑い裏切った挙句に見殺しにしたクラスメイト達(唯一自身を救おうとした十河綾香を除く)を見返し、そして復讐するために動き出す。
人物像
実の両親はどちらもひどい人間で、灯河を虐待するばかりだったという。(それ故、叔父夫婦を始めとした親族達からは絶縁されてた模様。)暴力に怯え、両親の顔色をうかがい続ける日々の中で、幼い灯河には「殺す、でなければ殺される」という根源的な意識が根付いた。
だが、その両親はある日突然蒸発し、灯河は叔父夫婦に引取られた。叔父夫婦は立派な人で灯河にまともな教育を注ぎ、そこで灯河は人間の「正」の側面を知った。
ここで灯河は、残虐な幼少期を経ながらも叔父夫婦に深く感謝し、「この人たちは正しい、この人たちに迷惑をかけてはならない」と考え、学校その他の表の世界では無害なモブを演じるようになった。
本編の三森灯河の「敵と判断した相手は惨たらしく殺しても何の感慨も沸かない」「許せないと思った相手は断固許さず報いをくれる」「正しいと判断した相手には篤く情をかけ、恩を忘れない」というきわめて極端な二面性は、こうした経緯による。
他にも何かあるらしく、とびきりの美女であるセラスが側にいても指一本出す様子がないほどに性欲・性意識がフリーズしている。当人も自覚している。
能力
転移の際にもたらされたスキルは、他者に状態異常を与えるもの。
この世界における状態異常は「そもそも耐性で簡単に無効化される」「持続時間が短い」など問題点が多い「ハズレ」とされているが、灯河の使うそれは「効かなかった事がない」「永続でこそないがかなりの長時間作用」「重ねがけ可能」「任意解除可能」などそれまでの常識を無視したもので、捉えた相手はまさしく活殺自在。結果としてある種の即死技となっている。
ルール:対象を視認し、掌を指し示し、スキル名を発声する事で発動する。射程約20メートル。
視界に入る全対象に同時がけが可能(スキルレベル2)。
また前段落の経緯により、灯河は他者の「敵意」「悪意」「暴力」「偽り」などの気配に異常なまでに鋭く、修羅場にあっても度胸があり、また演技力に長けている。
よって、本編の戦闘は「いかにスキル(特にパラライズ)の射程まで距離を詰めるか」という心理戦がメインとなる。
- 【パラライズ】
相手を麻痺させる能力。麻痺状態で無理に動こうとすると、ダメージが発生することになる。灯河が最初から取得してたスキルで作中で一番多く使用している。
- 【ポイズン】
相手を毒状態にする能力。【パラライズ】同様、最初から取得してたスキルで【パラライズ】と組み合わせ、敵の命を削るなどの大きな効果を発揮する。
- 【スリープ】
相手を眠らせる能力。【パラライズ】に重ねがけをすることで、対象の行動を一切不能にする。また敵に使用するだけでなく、セラスら仲間達が仮眠などを取る際にも使用する。
- 【バーサク】
相手に暴力衝動を付与する能力。敵を暴走させて仲間割れを起こさせるために使用。また戦闘の際、多人数はもちろん、【パラライズ】との組み合わせでも大きな効果を発揮する。更に相手の身体の細胞なども暴力衝動させることで、内部から出血させ、死に至らしめる事も可能。
- 【ダーク】
相手の視覚を奪う能力。
「3文字」という短さもあり、【状態異常スキル】の中で最速の発動速度を誇る。
- 【フリーズ】
相手を凍結させる能力。物体(死者)にも使用することができ、灯河は殺した敵の遺体を凍らせ、跡形もなく粉々にして、証拠隠滅などに使用した。
関連タグ
この先ネタバレ
実は灯河の本当の勇者ランクは「E」級ではなく、「EXTRA」級(規格外)であった。