「君は、○○を知っているかね?」
「豚の餌ぁぁぁ!!」
演:本田博太郎
概要
加賀美新の父であり、息子のことは放任しつつも気にかけている。自分がZECT総監であることは終盤まで息子に隠していた。
35年前に遭遇したネイティブの命に従い、天道総司と日下部ひよりの父親である日下部総一と共にZECTを創設した。ネイティブによって構成されるZECT評議会の傀儡として動いているように見えて、実はネイティブへ反撃する機会を窺い耐え続けていた(最終的にはそのことがバレてしまい、ZECTの総帥の地位から失脚させられる)。
息子との関係は冷え切っていたが、ワームとの戦いを経て徐々に変化が見え、終盤のネイティブとの決戦の直前に、新が父の真意を知ったことで完全に和解を果たした。
ZECT解体後には、警視総監の職に復帰し、警察官として活躍する新を陰から温かく見守っている。
尚、料理にうるさいという一面があり、劇中ではZECTの会食の料理を試食した際には一口食べただけで料理に低い点をつけた。闇キッチンルールでの審査員をした際には勝った方の料理があまりにも美味すぎたため、負けた方の料理の評価を、「豚の餌」と称し、昇天していった(決して負けた方の料理が不味い訳では無い)。
本編では散々胡散臭いところを見せつつも人類のために行動していた善人だったが、パラレル設定である劇場版では、人類の存続はもはや不可能だと考え、地球に更に大量のワームを呼び寄せて全人類に擬態させることでワームにコピーされるという形で人類の存在を残そうとする悪人になっていた(渋谷隕石の被害が本編より遥かに大きく、地球上の海がほとんど消失してあちこちに砂漠が広がるような死の星寸前の状況になっていたという事情もあるが)。
影の主人公
彼は35年前からネイティブの悪意を見抜き、盟友を失いながらも1人で耐え忍び続けた影の主人公のような存在と言える。
彼がネイティブへの敵意を見抜かれないように立ち回っていなければ息子ともども始末され、人類の勝利は絶望的だったかもしれない(新が騙されなければ天道が消耗しなかったとか言ってはいけない)。
余談
本田氏は『仮面ライダーカブト』の約3か月前に公開された『仮面ライダー The first』に秘書官役で出演している。
また、過去に『髑髏戦士ザ・スカルソルジャー復讐の美学』の伯牙天慌や『宇宙刑事シャリバン』の軍師レイダーを演じていた他、後に『キカイダーREBOOT』で本田宗五郎を演じている。
『警視庁・捜査一課長』でも警察の要職を演じているが、こちらは「豚の餌」にも負けず劣らずの珍妙な言動が普段から目立つ役柄となっている。