概要
日立建機が手掛ける製品車両の一つ。正式名称は「震災工作車」。通称の「ASUTACO(アスタコ)」はスペイン語で「ザリガニ」を指す。
その名の通りザリガニのような腕を持つ双腕作業機とそれを載せて災害現場に運ぶ搬送車両で構成されており、災害現場で活躍するのは双腕作業機である。
2011年にナベカヰと日立建機が共同開発。
開発に携わった日立建機広報戦略室の小俣貴之はガンダム好きで、特徴的な外観や操縦システムからメカ好きの間では「ガンダム建機」との愛称で話題になっており日立建機を代表する製品となっている。
2005年に2本の作業装置を搭載した「双腕作業機ASUTACO」が開発され、2012年には後継機である「ASTACO NEO」が開発された。
主に災害現場でがれきや車を排除したり、災害で開かなくなった工場のシャッターを開けたりする。
現在は災害救助作業向けに改良されたASTACOが東京消防庁および川崎市消防局に1台ずつ配備されている。
日立建機と縁のあった遠藤聖大に進呈された化粧回しにはASTACOがあしらわれている。
仮面ライダードライブ
劇場版である『サプライズ・フューチャー』では仮面ライダー達の敵として登場。
劇中冒頭で赤いASUTACOが登場。仮面ライダーダークドライブの指示の元未来のシフトカー「ネクストシフトカー」の一つであるネクストビルダーに憑依され、自律行動が可能になりネクストハンターの憑依したパトカーやネクストデコトラベラーの憑依したデコトラと一緒にネクストライドロン共々移動していた。この時、ネクストライドロン及びデコトラとパトカーはともかく本来建機であるASUTACOまで高速道路を走行している。
その後は先の2台同様操縦席にロストナンバーの未来型下級ロイミュードを生み出しつつ、ドライブドライバーを奪取しようと発電所でドライバーの改造を試みていたエイジと進ノ介を襲撃。
その後はダークドライブとの戦いの場に待機しており、中央に破砕機を生成し操縦席がせり上がった、文字通りの双腕の異形のモンスターマシンへ変形。ライドクロッサーに乗り込んだ仮面ライダーチェイサーと対決した。
その場にあった廃車を投げつけライドクロッサーを攻撃、見せしめの如く一台破砕機に掛けると次はライドクロッサーからチェイサーを引きずり出し破砕機に掛けて抹殺しようとするが、ドライブ タイプトライドロンの「コウジゲンバー」による10tオモーリをアームに投げつけられ、チェイサーを解放してしまう。
そこへチェイサーがライドブースターをライドクロッサーに合体してブースターライドクロッサーとなり、再び対峙。高機動力を得たクロッサーを捕らえようとするが叶わずブースターのヴォルテックスフローター(下部の大型ファン)に双腕を粉砕され、そのまま最後はその特攻の勢いでチェイサーの放ったシンゴウアックスの必殺のアクロスブレイカーの一撃によって両断されてしまい、ロイミュードとネクストビルダーもろとも爆発四散した。