概要
岩手県で生産される鋳物のうち、岩手県南部鉄器協同組合連合会に加盟している事業者が生産している鉄器を指す。同県の伝統工芸のひとつ。
主に以下の2種類の系統がある。
- 県南部(旧伊達藩支配域)の奥州市で製造される「水沢鋳物」。平安時代に奥州藤原氏によって近江から招聘した職人によって作られ始めた。
- 県北部(南部地方)の盛岡市・花巻市・雫石町で製造される狭義の「南部鉄器」。安土桃山時代以降南部氏によって甲斐や京都から招聘された4人の職人によって作られ始めた。
メイン画像の鉄瓶をはじめとする伝統工芸品としての印象が強いが、伝統の工法を用いつつ現代の生活に合わせて作られた実用的な調理器具も存在する。