概要
この物語は『アルカナシティ』で巻き起こる事件を解決する『ゴスロリ少女探偵団』が織りなす、謎の少年とアルカナカード、そして世界を統治する力を持つ『慈愛の石版』と『支配の石版』の謎をめぐり、謎の超巨大企業『リバース社』との戦いを描いた、朝にやっていても違和感がないドタバタ変身少女物である。
ぶっちゃけ「朝アニメのノリで深夜アニメを作ったら、受けるんじゃないかな?」
みたいなノリで作っちゃったアニメである。(監督談)
その為ギャグが目立ち、漢字やカタカナにまで読みがなが付いていたりする。
しかし蓋を開けてみれば、真面目にバカもシリアスもやってのける登場人物(特に敵側)や、いきなり主人公が人を殺して(消滅させて)発狂してしまったり、
いきなり実写OP(PV)を『本放送』で放送してしまったり等の『超展開』を連発し、
主演声優陣の熱演も相まって、とんでもないカオスアニメと化してしまった、恐るべきアニメである。
また完全に余談だが、クルツ社長を筆頭に某カードゲームアニメ(およびゲーム)に声優として参加した(または後にする)人が非常に多く、(両作品の脇役含め)参加していない人を探すほうが難しい。またあちらをどことなく意識したネタも存在しており、同声優同士のやり取り等も含め、あちらの視聴者は本作品をまともな目線で見れないかもしれない。
石版とカード
その昔、偉大なる預言者が創世したとされる、支配の石版と慈愛の石版。
欲望をつかさどる『支配』で統治し、理性をつかさどる『慈愛』で包み、時代を作り上げてきた。
2枚の石版が離れ離れになると、災いが降りかかるとされている。
それらを守護するために作られた22枚のカードこそ、変身に用いられるアルカナカードである。
(カードのモチーフはタロットカード)
石板にはそれぞれ人の姿と意思があり、カードの力を第三者に与えることができるのは彼らのみである。
(なお、セロハンテープで修復したり、コピー機で増産した場合でも、何故か効果を発揮できる様である)
登場キャラクター
ゴスロリ少女探偵団
アルカナシティに探偵事務所を構える、変身できる3人の少女探偵達。
変身前も変身後もゴスロリ分が少ないのは、言わないお約束。
なお、3人の名前の頭文字を合わせるとコ(ことの)ナ(なつき)ミ(みさき)になる。
- 葉山小十乃(はやま ことの) / 黒ロリ(くろろり)
「深淵に眠りし根源の光よ 罪を贖う聖なる力よ
背徳という名の鎖を解き放ち 今こそ我を導きたまえ!」
(CV.片岡あづさ)
明るく元気で正義感が強い少女探偵にして、本作の主人公。
幼い頃の記憶がなく、孤児として孤児院で生活をしている。ケーキが大好物。
物語のカギを握る「JUDGEMENT(裁き)」を下すことができる剣使い、黒ロリに変身することができる。
- 白藤菜月(しらふじ なつき)/ 白ロリ(しろろり)
「永久(とこしえ)の純白の光よ 光臨の胎内に眠りし慈愛の力よ
銀の鎖の道を辿りて 今こそ我を導きたまえ!」
(CV.福井裕佳梨)
お団子ツインテールと八重歯が特徴の発明家であり、小さい頃から芸能界で活躍しているアイドルでもある少女探偵。
小十乃ちゃんを象った人形を大量に作ってしまうほど、小十乃の事をとても愛おしく思っている親友である。
お屋敷に住んでおり、『リチャード(CV.松山タカシ)』と言う執事さんがいる。
ヌンチャク使い、白ロリに変身することができる。変身シーンが妙にエロいが気にしてはいけない。
- 聖三咲(ひじり みさき)/ 赤ロリ(あかろり)
「地平に昇る生命の光よ 諸人に宿りし戦いの力よ
悪しき芽を踏み断ち 今こそ我を導きたまえ!」
(CV.小林ゆう)
ボーイッシュでイモリが大好物のワイルド少女探偵。
ちゃん付け呼ばれるのがイヤで、呼ぶともれなく「ちゃんはよせ!」が帰ってくる。
ツキノワグマの『H(ひろし)・P(ぴろしき)・ロマノフさん(CV.井上優)』とは、お友達である。
弓矢使い、赤ロリに変身することができる。変身シーンが妙にグロいが気にしてはいけない。
主な協力者
- ヨシュア(よしゅあ)
(左:ヨシュア 右:小十乃)
「たとえ、世界中の誰もがあなたを見捨てても、世界中の誰よりも、私が側にいます。」
(CV.小野友樹)
小十乃の育ての親であり、ケーキ作りの天才。本人曰く、小十乃は自分の全てだそうである。
いかなる時も今日のケーキ作りを忘れない。心やさしい神父さんである。
謎の少年の正体から、女優の豊胸(ウソちち)疑惑まで見破るなど、観察力も優れている。
終盤では、中の人の特技が反映された面白い技を披露した。
- ユアン(ゆあん)
「小十乃はジャッジメントなの… たった一人のジャッジメントなの…」
(CV.鈴木真仁)
満月の夜に小十乃と出会った、10歳ぐらいの謎の少年。リバース社に追われている。
結構生意気。ヨシュアと小十乃を取り合っている。
名前以外の記憶を失っているらしいのだが、そうは思えない言動を繰り返す。
小十乃、菜月、三咲の3人に、変身する力を与えたのも彼である。果たしてその正体とは…?
なお、「JUDGEMENT(裁き)」の代償について説明せず、小十乃を発狂させる要因を作った張本人でもある。
その後、さらっとリスクのない新たな力を与えたりと、かわいい顔してやることは意外と外道。
- ニケ(にけ)
「ごーー!はーー!んーー!」
(CV.中川里江)
小十乃のペットの黄色いオカメインコ。簡単な単語ならしゃべることができる。
冤罪で飯抜きになったり、理不尽に踏まれたりする、文字通りの苦労人ならぬ、苦労鳥である。
- 黒木功士朗(くろき こうしろう)
「見よ!俺の魔球。初恋はレモンの味スペシャルぅー!」
(CV.川本成)
元刑事の探偵さんにして、ヨシュアとは学生時代からの腐れ縁。
そして、この物語一番の苦労人。
その不遇っぷりの一例。
・白藤家がバックにいることをいいことに、自分の探偵事務所を菜月達にのっとられる。
・小十乃達の身代わりになった所、忘れられて放置プレイを食らう。
・ボーリングが得意とアピールした所、見事にハブられた。
・小十乃達にアドバイスをして頼もしさをアピールするが。殆ど無視される。
と、ちょっと上げただけでも、悲しいぐらいの不遇っぷりである。
菜月には「攻撃力も守備力も低い」と言われ、「俺はレベル1か!?」と返していた。
しかし終盤ではその苦労が実り、まさかの活躍が見られる…かもしれない。
- アルティスタ(あるてぃすた)
「大事なのは、何万年分の過去よりも、十分先の未来でしょ?」
(CV.細野佑美子)
ヨシュアと功士朗の友人にして、驚異の的中率を誇る占い師である。功士朗とはかつての恋仲。
リバース社の人々
アルカナシティの超巨大企業。
手がける職種は、マスコミ、芸能、交通、ブランドから百円ショップまで多種多様。
この会社に抗うことのできる物はいない程の権力を持つ。
謎の少年ユアンを手に入れようと、カードの力を与えられた多くの刺客を送りこんでくる。
やってることや格好からして、コントにしか見えないが、本人達は至って真剣である。
そしてその全ては、クルツ様のお力である事を忘れてはならない。
- クルツ社長(くるつさま)
「だって、ボクが一番偉くて! 一番強くて! 一番完璧なんだもん!」
(CV.津田健次郎)
『世界を支配する者にふさわしいゴージャスな衣装』を身にまとった、
若いながらもアルカナシティの経済を支配する巨大企業・リバース社の社長になった超風雲児。
その正体は謎に包まれている。
「偉そうにみえるから」と言う理由で、子どもの様な突然の思いつきをしては、毎回視聴者を困惑させた。
また、中の人が有名カードゲーム漫画の社長と同じ人で、しかも同じ社長キャラである為、
そのイメージを一々破壊する言動と行動で視聴者を困惑、そして爆笑させていた。
その一方では、残酷な命令を下したり、社員を使い捨ての様に扱ったり、
町中の生き物を洗脳したり、過ちに打ちのめされる少女をあざ笑うなどの悪行もしっかり行っている。
- アッシュ(てらこやす)
「クルツ様は 私の全てです…。」
(CV.子安武人)
リバース社の社長秘書にして、クルツ社長の右腕。
冷酷非道な性格で、連れ添った部下さえも使えないと判断すると切り捨てる。
常に無表情であり、何を考えているのか悟ることは不可能に近い。
クルツ社長の命令ならば、どんな命令でも忠実に遂行しようとする。
ある人物と深い因縁があるようであるが…。
- ソフィア(いちずなおこちゃま)
「ジャッジメントたおす…ジャッジメントタオス…ジャッジメントォォォォーー!」
(CV.宍戸留美)
リバース社(ひみつ部)の部長さん。ふがいない部下の失敗にいつも頭を悩ませている。
お酒が飲めないなど、子供っぽい所にコンプレックスを抱いている。
クルツ社長に恋心を抱いており、その一途さはこのアニメ1クール目の真のヒロインと言ってもいいほど。
しかしその一途さが仇となり、中盤でかわいそうなことに…。
- カフカ(あどりぶのかたまり)
「すてきに、はなさいたのねぇーん♪」
(CV.清水宏)
リバースや秘密部に所属する、カカシの様なオカマ口調の吸血鬼。
分身を作りだすことができる。身体は木くずで出来ている。なんだかよくわからない生き物。
ちなみにセリフは殆どアドリブで、なんとキャラの役付けまで、中の人のアドリブだったりする
実力は高く、黒ロリたちの技を跳ね返し逆に木の枝で拘束するなど苦しめた。
。
- 帝猟兵(こんにゃろ)
「俺、疫病神だからさ…。」
(CV.豊永利行)
小十乃達のクラスメイト。小十乃の事をよく冷やかす。
その正体は、行き場をなくしてこまっていた所をアッシュにスカウトされた、リバース社のスパイである。
- エルロック(いもうとおもいのわるいひと)
「こんばんはー 悪い人でぇーす。」
(CV.前田剛)
小十乃達の前に現れた、最初の敵さん。
クルツ社長の命令で、ユアンくんを探していた。実は、スズメと妹想いの優しい人。
最初の銭湯では黒ロリの前にあっけなく倒されるもの、2度目の戦闘では強化されており、黒ロリを電撃であっさり倒し、白ロリとの格闘戦でも圧倒し、追い詰めたものの、謎の少女の登場に反撃され、怯んだところを、立ち上がった黒ロリにより再度カードを切られ、完全に倒されてしまった。
- エスメラルダ(ほんとのごすろりしょうじょ)
「ガキっぽい場所は、わたちには合わないでち。」
「エス心メラメラしてルダっち」
(CV.江里夏)
2クール目から登場したエルロックの妹にして、このアニメ、真のゴスロリ少女である。
おにいたん(エルロック)の言い付けを守り、ハンカチ、ティッシュに拷問道具をいつも携帯している。
奇抜なカッコウに、お尻からにょろっと生えた悪魔の様なしっぽ。
目つきはちょっと悪い。が、パッチリおめめにもなれたりする。
何故か「し」を「ち」と発音してしまう。実力は高いが結構おバカなせいで失敗している。
髪の毛はピンクのツインドリル。声もネチネチして超特徴的。しかも妹キャラで、物凄くお子様かわいい。
視聴者誰もがゴスロリはもう全部あいつ一人でいいんじゃないかな?と思ったことであろう。
なお、彼女だけキャラクター原案が違うのは、元々ゲストの位置づけだったからである。
それが気がついたら、登場から最終話まで大活躍のキャラとなっていた。
スタッフ達も少なからず、彼女に感化されていたようである。
「チュン!チュン!」「チュン!チュン!」
エルロックやエスメラルダと手を組む、ワルぶるスズメ。
- エディ塚原(ろうしんしなせいそういん)
「正義は憎しみではなく 願いから生まれなくてはいかん…。」
(CV.上別府仁資)
リバース社の清掃員。…それ以外、何もありませんよ。タブンネ。
主題歌
オープニングテーマ
「Wheel of fortune」 (第1話 - 第25話)
歌 - ゴスロリ少女探偵団(片岡あづさ・福井裕佳梨・小林ゆう) / 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 高木洋
エンディングテーマ
「未知なる場所へ」 (第1話 - 第10話、第12話 - 第13話)
歌 - 福井裕佳梨 / 作詞 - 森由里子 / 作曲 - 高木洋
「空のコトバ」 (第14話 - 第25話)
歌 - 小林ゆう / 作詞 - 森由里子 / 作曲 - 高木洋
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | ロリ誕生! 少女が超ゴスロリに! |
第2話 | ロリ吃驚(びっくり)! 噂の美女が超襲来! |
第3話 | ロリ共闘! お嬢様だって超変身! |
第4話 | ロリ迷惑! 超昼間から吸血鬼! |
第5話 | ロリ再戦! エルロックの超リベンジ! |
第6話 | ロリ結成! ゴスな少女の超探偵団! |
第7話 | ロリ疑惑! ヨシュア、超秘められたその愛… |
第8話 | ロリ熱投! 何故なの? あなたと超ボーリング! |
第9話 | ロリ潜入! その時、TVに映った超大物が! |
第10話 | ロリ初恋! あなたに届け超マイハート! |
第11話 | ロリ激突! 女の意地が超ごっつんこ! |
第12話 | ロリ純愛! ソフィアの愛は超輝いて… |
第13話 | ロリ慟哭! 悩んで迷って、超乙女!! |
第14話 | ロリ復讐! あたちのうらみを超くらえでち!! |
第15話 | ロリ昔日! 記憶のあなたに超会うために… |
第16話 | ロリ桃色! フォーリンラブに超ホーミータイトでち! |
第17話 | ロリ抹殺! 山で遭難超二人きり!! |
第18話 | ロリ救出! お嬢の決意が超マグマ! |
第19話 | ロリ水着! 波に消えた超片思い… |
第20話 | ロリ救急! 友情? 同情? 過剰に超看病! |
第21話 | ロリ帰国! 世界よ、われに超ひざまづけ! |
第22話 | ロリ公開! 超NAZO・NAZOな私のヒミツ! |
第23話 | ロリ窮地! いつの間にやら超敵だらけ! |
第24話 | ロリ激怒! 愛を奪還、超突入! |
第25話 | ロリ激戦! 信じて見つめて超正義! |
第26話 | ロリ決着! めくるめくあなたと超運命! |
PV
[nicovideo:sm11236193]
オープニングテーマである『Wheel of fortune』のPV。
黒ロリ役の片岡あづさ、白ロリ役の福井裕佳梨、赤ロリ役の(画伯)小林ゆうご本人達である。
完全に実写だこれ。
めくるめーく めくるめーくのフレーズは意外と人気だとか。
メディアミックス
月刊コミックブレイドに、2006年8月号から2007年10月号まで漫画が連載された。
・小十乃の料理が出来ない設定がない。
・菜月の一人称が「ボク」。
・赤ロリの武器が弓矢ではなく二丁拳銃。
と、テレビ版とは設定がちょっと違っているのが特徴。
元々の原案にはこちらのほうが近いらしい。
その他にファンブック、アンソロジー、ノベルスなどがある。
ロリっと関連リンク
ロリっと関連項目
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