概要
仮面ライダーファイズおよび仮面ライダーカイザの必殺技の一つ。ライダーパンチに相当する。
デジカメ型アイテム「ファイズショット」または同様のツールである「カイザショット」にミッションメモリーを挿入しパンチングユニットに変形。それを握ってエクシードチャージ後に強力なパンチと共に高エネルギーの塊となったフォトンブラッドをゼロ距離から叩き付ける。
他の必殺技と同様にアクセルフォームやブラスターフォームでも使用可能(後者は未使用)。
殴るモーションは特に定められていないが、ファイズは正拳突き、カイザは横薙ぎのボディフックが多い。
初使用の第3話では直撃したオックスオルフェノクの背中からゆっくりと浮かび上がるようにΦのマークが現れ、後ろに吹き飛んだオルフェノクにぶつかってマークが弾け飛ぶという演出になっている。
スカイインパクト
仮面ライダーサイガのグランインパクトに相当する必殺技(こちらは飛行できるライダーなので名前にスカイを冠しているのだろう)。サイガにはファイズショットやカイザショットのようなデジタルカメラ型ナックルダスターを持たないが、設定上はツール無しで高空から放つ技とされている。
作中での活躍
ファイズの技の中で一番不発が多く、前半だけで第7、10、15と3回失敗している。
・第7話…オウルオルフェノクに止めをさそうとしたが、ガスを出され視界を悪くした隙に逃走
・第10話…海堂ファイズがホースオルフェノクに向けて放とうとしたが寸止め
・第15話…草加カイザに向けて放ったが寸止め
また、第14話ではクロコダイルオルフェノク凶暴態にヒットしたものの、カウンターに放たれた大剣の攻撃を受けてしまい敗北している。
カイザの技としても劇場版では不意打ちでバタフライオルフェノクを撃破したものの、優れた格闘能力を持つ仮面ライダーサイガには軽くいなされ、TV本編では第23話でワームオルフェノクに回避されて階段の手すりを粉砕しただけだった。
第41話ではドラゴンオルフェノク魔人態との戦闘でファイズ、カイザがグランインパクト、デルタがデルタムーバー・ブラスターモードで同時攻撃する合体技を披露したこともあるが、結局倒しきれず龍人態となって脱出されてしまうなどイマイチ活躍しきれない技という印象が残る(武器技やキック技のように拘束手段がないことも要因と思われる)。
初使用の第3話からしてオックスオルフェノクを絶命させたはいいものの、死体は原型を留めたままであり、啓太郎が棒で死体を突いてようやく崩れ落ちるというなんとも締まらないオチが待っていた(原型を留めているオックスの頑丈さが凄いというべきか…)。
特に木場勇治は劇中3度もこの技の標的にされたが、
・第10話(海堂ファイズ)…上述の通り不発
・第30話(草加ファイズ)…ガードしたため気絶に留まる
・最終話(巧ファイズ)…木場カイザのカイザスラッシュと相殺される
と、3度とも辛くも生き延びている。
しかし第19話におけるクロコダイルオルフェノク凶暴態との最終決戦ではクリムゾンスマッシュを防がれて空中に吹き飛ばされたファイズが再度エクシードチャージを行い、落下と共にグランインパクトを放って撃破。
第21話ではアクセルフォームが使用し、スコーピオンオルフェノクを撃破してロブスターオルフェノクにはギリギリでガードされたものの大ダメージを与えており、全く活躍していないわけではない。
客演作品ではリーチや演出の関係からか、スパークルカットやクリムゾンスマッシュが披露されがちだが、『仮面ライダー4号』では数あるループの中で仮面ライダー王蛇を撃破している(しっかりφのエフェクト付き)。
この二人は直近の先輩・後輩ライダーの関係にありながらも、公式の映像作品でバトルする機会は滅多になく、結構レアなシーンである。
威力
仮面ライダーファイズ(通常時) | 5.2t |
---|---|
仮面ライダーファイズ アクセルフォーム | 7.8t |
仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム | 8t |
仮面ライダーカイザ | 5.5t |
余談
- 当時のスタッフ・キャストの間では「デジカメパンチ」という通称だった(『仮面ライダー3号メイキング』、半田健人の発言より)。