曖昧さ回避
- ウルトラシリーズと仮面ライダーシリーズのコラボタグ。本稿で記述。
- ロックバンド「PENICILLIN」による楽曲。アニメ『金田一少年の事件簿』のエンディングテーマに用いられた。
- NHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』の劇中劇に登場する特撮ヒーロー
概要
日本の特撮において、片や巨大ヒーロー、片や等身大ヒーローの代表格として、何かと並べて語られたり、比較されたりすることも多い両シリーズである。ともに数十年にわたる長い歴史を擁して、現在まで続いている。
製作会社が円谷プロ、東映と異なる両シリーズだが、公式にコラボも実現している。1993年に製作されたオリジナルビデオ作品『ウルトラマンVS仮面ライダー』である。
初代ウルトラマンと仮面ライダー1号の両雄が共闘するという燃えずにはいられないシチュエーションに加えて、何と1号ライダーが巨大化し、敵を倒した後にウルトラマンと握手するという展開が視聴者の度肝を抜いたのだった。
また後年、『仮面ライダー電王』の公式派生作品『イマジンあにめ』で、「ウルトラマンタロス」が登場。円谷プロ公認のものであり(EDでしっかりクレジットされている)、しかも声を『ウルトラマン物語』以降ずっとタロウの声を担当してきた石丸博也が演じており、まぎれもなくタロウ本人である。これももうひとつの公式のコラボである。
また、仮面ライダーtheNextでは円谷プロがVFX協力という形でクレジットされている他、円谷作品が東映ビデオからソフト化される事もある。
コンパチヒーローシリーズではウルトラマンと仮面ライダーのコラボ必殺技を発動したことがある。
さらに2007年6月23日(土)では横浜ベイスターズ対オリックスバファローズ戦(横浜スタジアム)ではまさかの夢の共演を果たした。
コラボ例
トップ絵のように、ウルトラ戦士と仮面ライダーを共に描いたものが一つの方向。
名前繋がり
共通名 | ウルトラマン | 仮面ライダー | 備考 |
---|---|---|---|
アーク | ウルトラマンアーク | 仮面ライダーアーク | |
X | ウルトラマンX | 仮面ライダーX | |
ギンガ | ウルトラマンギンガ | 仮面ライダーギンガ | ※1 |
シン | シン・ウルトラマン | 仮面ライダーシン | |
タイガ | ウルトラマンタイガ | 仮面ライダータイガ | ※2※3 |
レジェンド | ウルトラマンレジェンド | 仮面ライダーレジェンド |
※1…CVも同じ杉田智和。また両者とも未来から来た可能性も示唆されている。
※2…仮面ライダータイガの東條悟を演じた高槻純は、ウルトラマンネオスのカグラ・ゲンキも演じている。
※3…それぞれ大河ドラマとのコラボタグもある⇒ウルトラマン大河/仮面ライダー大河
以下は変身者の名前繋がり。
※1…「光太郎」繋がり以外にも、方角が名字という共通点も。昭和でのチート系戦士の代表格という共通点もある。なお、漢字は異なるが仮面ライダーには野上幸太郎というキャラクターも存在する。
フュージョン
ウルトラマンと仮面ライダーとをフュージョンさせた独自のヒーローの絵が投稿されることもある。
近年は何らかの意味で「融合」のかたちで変身する作品が両シリーズともしばしば作られているので、こうした発想もしやすいのだろう。
出演者ネタ
ウルトラマン・仮面ライダーでどちらも戦士を演じた演者一覧。
共通演者 | ウルトラマン | 仮面ライダー | 備考 |
---|---|---|---|
石川真 | ウルトラマンヒカリ | 仮面ライダー真 | |
高野八誠 | ウルトラマンアグル | 仮面ライダーライア | ※1 |
内山眞人 | ウルトラマンネクサス | 仮面ライダーザビー | ※2 |
高槻純 | ウルトラマンネオス | 仮面ライダータイガ | ※3 |
※1…『仮面ライダーTHEfirst』なども仮面ライダー2号を演じている。
※2…『仮面ライダーカブト』内で仮面ライダーパンチホッパーも演じている。なお、ネクサスとザビーは、変身者が移り変わる点も共通している。
※3…上記の通り、仮面ライダータイガが登場した『仮面ライダー龍騎』から17年後に『タイガ』を名前に冠するウルトラマンが登場した。
以下、演者ネタ・中の人ネタ
- 仮面ライダー第1話時点ではウルトラマンエースの声を演じた納谷悟朗氏が、ショッカー科学陣役でウルトラマンタロウの声を演じた石丸博也氏が出演している。ある意味、エース兄さんがタロウに命じて(Gのナレーターである)本郷を改造しているシュールな光景に見えなくもない。
- この他、郷秀樹を演じた団時朗氏は忍風戦隊ハリケンジャーにて電光石火ゴウライジャーの父親を演じ、ゾフィーは作品によっては阪脩氏他、東映特撮に悪役として出演している声優が声を演じる事もある。つまり、ウルトラ6兄弟は東映特撮での悪役経験者が非常に多いのである。
- ウルトラシリーズで変身者を演じた俳優(当然多くは主役)が、ライダーシリーズでは悪役を演じているということがなぜかかなり多い。
黒部進(ハヤタ隊員→黒松教授)、森次晃嗣(モロボシ・ダン→天王路博史)といった大御所クラスですらそうである。近年では、かつて『仮面ライダー電王』でラスボスであるカイを演じた石黒英雄が、『ウルトラマンオーブ』の主人公・クレナイ・ガイを演じた例がある。
- 『仮面ライダー555』であまりにもダークすぎるライダー・草加雅人/仮面ライダーカイザを演じた村上幸平が、その3年後の『ウルトラマンメビウス』では(一癖も二癖もある人物とはいえ)紛れもない善人の勇魚洋を演じた。
- 『ウルトラマンアーク』で主題歌「arc_jump'n_to_the_sky」を歌唱しているaccessは、貴水博之が『仮面ライダーエグゼイド』で檀正宗/仮面ライダークロノス役として出演し、浅倉大介は小室哲哉とのユニット「PANDORA」名義で『仮面ライダービルド』主題歌「Be_The_One」を担当している。
両シリーズの関連性にまつわるネタ
- 仮面ライダーの昭和最後のTVシリーズ『仮面ライダーBLACK RX』を皮切りに、平成に入ってからの両シリーズでは多段変身の要素が広く導入されることになった。ウルトラシリーズではタイプチェンジ、ライダーシリーズではフォームチェンジと呼ばれるのが普通である(個別作品内ではモードチェンジなどの別用語が使われる場合もあり、タイプチェンジやスタイルチェンジなど両者で共通するものもある)。
- 平成シリーズ第一作目であるウルトラマンティガと仮面ライダークウガは、両者ともに現代の蘇った古代の戦士という共通点がある。
- 仮面ライダーディケイドとウルトラマンゼロは次元を超える力を持っており、しかもゲスト出演が多いうえに後輩の作品では準レギュラーと言っても過言ではないくらい活躍した。
- 仮面ライダーWに登場したスイーツ・ドーパントは、その巨大で特徴的な見た目の赤い頭部からメトロン星人に似ているとたびたび話題になる。
- ウルトラマンオーブ最終回翌日の12月25日に放送された仮面ライダーエグゼイドでは仮面ライダーレーザーが退場している。
- 『仮面ライダーエグゼイド』で人気を博した檀黎斗と『ウルトラマンジード』の伏井出ケイとは、「普段は紳士的だが内面に狂気とエキセントリックさを秘めている」という点で相通ずるものがあり、「主人公に隠された秘密を握っている」という立ち位置も似ている。その独特なキャラクター性から「黎斗劇場」「フクイデ・ワールド」という用語が公式に存在しているのも共通点である。共に「乱心した際に上半身裸(厳密には伏井出ケイは全裸)」の姿を晒しており、『エグゼイド』終了間もない頃に放映された『ジード』第12話のケイの姿から黎斗を連想した視聴者も多かった。
- 『ウルトラマンR/B』の主人公兄弟の父親・湊ウシオはセレクトショップ「クワトロM」を経営しており、自ら服飾のデザインも手かげているのだが、そのセンスがかなり独特なため、同時期の『仮面ライダービルド』でこれまた常識の斜め上を行くファッションセンスで視聴者に衝撃を与えたあの人とは気が合うだろうというネタが『R/B』初回放送日から早速出てきた。
- 同作で愛染マコトが変身するウルトラマンオーブダーク(ノワールブラックシュバルツ)が自作自演行為を通して人々から英雄として讃えられようとしたことに対して、仮面ライダーゾルダ・北岡秀一が例のツッコミを入れるイラストも投稿された(もとより彼の言動にはツッコミどころが多すぎるのだが)。
- ウルトラマンタイガと仮面ライダーゼロワンはどちらも2019年にスタートした令和最初の作品で、『タイガ』のトライスクワッドと『ゼロワン』の初期3人とポジションが被っている。
ウルトラマンタイガ=仮面ライダーゼロワン…主人公タイプ
ウルトラマンタイタス=仮面ライダーバルカン…パワータイプ
ウルトラマンフーマ=仮面ライダーバルキリー…スピードタイプ
ただし、性格はタイタス=バルキリー(冷静沈着)、フーマ=バルカン(血気盛ん)であり、後者は青い戦士繋がりでもある。
「パートナーを替えてさまざまな形態に変身する」「変身のパートナーたる人外たちの掛け合いが見所」という意味で、『仮面ライダー電王』にも通じる。既出のように『電王』はタイガの父親と縁のある作品でもある。
また、両作品の主人公は祖父の演者が西岡徳馬で、メインヒロインに共通点がある(一部文中リンクでのネタバレ注意)。
- 『ウルトラマンZ』は「メダル3枚で変身する」という方法から『仮面ライダーOOO』を連想した人は多い(違いは変身の際に流れる歌の有無。ただし『Z』の方にも変身時にタトバの歌に劣らずインパクトのあるフレーズがある)。両作品とも第1話で主人公は「助かる唯一の方法」として変身者となることを求められている。
なお同作第14話でで主人公ナツカワ・ハルキが過去に転移して出会った亡き父親マサルが言った「手が届く範囲で...自分の信じる正義を、守ると決めた人を全力で守る。それが使命だと思っています」というセリフに火野映司を思い出した視聴者も多い。ハルキもその精神を継承する決意を固めている。
『Z』と同時期の『仮面ライダーセイバー』とは共に、「特別な剣を抜く」という状況で強い印象を残している。Zの剣の方は「意志を持ち顔のついた剣」ということでデンカメンソードを思わせるものがある。
- 同時期の『ウルトラマントリガー』の闇の三巨人と『仮面ライダーリバイス』のデッドマンズ三幹部とは、「女性リーダー」「どこか純情なところがあるパワーファイター」「狡猾な策士」というメンバー構成が似ている。
- 『ウルトラマンブレーザー』の主人公ヒルマ・ゲントはネーミングセンスに少々難ありだが、演者の蕨野友也がハート・ロイミュード役で共演した『仮面ライダードライブ』の主人公泊進ノ介のネーミングセンスがこれまた酷いものであったため、「影響を受けたのか?」などとしばしばネタにされる。
出演者ネタ
「ウルトラマン」で「仮面ライダー」な俳優
- 石川真:風祭真/仮面ライダーシン&セリザワ・カズヤ/ウルトラマンヒカリ
- 高野八誠:藤宮博也/ウルトラマンアグル&手塚海之/仮面ライダーライア&一文字隼人/仮面ライダー2号(リメイク版)
- 高槻純:カグラ・ゲンキ/ウルトラマンネオス&東條悟/仮面ライダータイガ
- 内山眞人:千樹憐/ウルトラマンネクサスジュネッスブルー&影山瞬/3代目仮面ライダーザビー/仮面ライダーパンチホッパー
- 山﨑勝之:カザモリ・マサキ/ウルトラセブン(平成ウルトラセブン)&赤井/カクタスオルフェノク/仮面ライダーファイズ(第4話のみ)
- ケイン・コスギ:ケンイチ・カイ/ウルトラマンパワード&アヅマ/仮面ライダーダイモン
- 中村優一:トキオカ・リュウイチ/イーヴィルトリガー&桐矢京介/京介変身体/仮面ライダー響鬼&桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス
- 谷口賢志:デッカー・アスミ/ウルトラマンデッカー&鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ&バハト/仮面ライダーファルシオン
- 俊藤光利:溝呂木眞也/ダークメフィスト&ケケラ/仮面ライダーケケラ
- 蕨野友也:ヒルマ・ゲント/ウルトラマンブレーザー&ハート/ハート・ロイミュード/仮面ライダーハート
- DAIGO:タイガ・ノゾム/ウルトラマンゼロ&未来の一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャードデイブレイク
番外
- 中村龍介:シュラ/仮面ライダーブラックバロン&ババルウ星人ババリュー/にせウルトラマンオーブ
- 悪役・偽者という形でウルトラマンと仮面ライダーを演じた特異な例である。
こんな関係も
2021年6月からNHKで放映される特撮ドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』では、主人公の森宮大志を仮面ライダージオウ/常磐ソウゴこと奥野壮が、その父親の源をウルトラマンダイナ/アスカ・シンことつるの剛士が演じることになり、ある意味で「ウルトラマンと仮面ライダーが親子」という関係が成り立つことになった。
注意点
両シリーズをコラボさせたイラストには、「ウルトラマンVS仮面ライダー」のタグがつけられていることもある。
だがこれは上記のように特定の作品を表す固有名詞でもあるので、混同を避ける意味でも今後のコラボ作品については本タグ「ウルトライダー」を付けるのが望ましいだろう。
関連タグ
ウルトラシリーズのコラボタグ一覧 仮面ライダーシリーズのコラボタグ一覧
コンパチヒーローシリーズ:バンプレストが展開するコラボ作品。ガンダムシリーズも加えて御三家として扱われている。
バトルスピリッツ:同じバンダイスポンサーの作品としてコラボブースター並びにコラボスターターが発売されている。なお、ウルトラマンvs仮面ライダーの他にゴジラやケロロ、バンナムからの刺客にデジモンとも戦う事が出来るカードゲームは公式作品ではここぐらい。そして2020年、ガンダムシリーズも参戦したことで、遂にコンパチ御三家が出そろった。
破滅生命体ザクロス:仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマンのコラボイベントに登場した謎の敵。