ウルトルフ
うるとるふ
ウルトラマン(ウルトラシリーズ)とクトゥルフ神話の融合・クロスオーバーネタを取り扱っているタグ。大まかに言えば、ウルトラシリーズの作品に恐怖成分を増量した二次創作ものである。
闇を見つめるものは闇に見つめ返されている。科学と文明の発達が人類の認知領域を広げ、宇宙はその姿を新たにする。概知宇宙の外では太古から正邪の戦いが繰り広げられていた。今その戦いに人類が巻き込まれる・・・?
旧支配者を封印した旧神の眷属として、宇宙の彼方から飛来して光線を放ち怪物を倒す、炎または光でできた巨人「星の戦士」が登場している。
また、旧神が本拠地とするオリオン座には「M78」という星雲が存在している。ウルトラマンの故郷光の国の所在地もM78星雲だが、本来はM87星雲だったのが誤植でM78星雲となりそのまま定着したものであって、偶然の一致である。もしかしたらクトゥルフの人ならざる力でこの誤植が起こったのかもしれない…?
ウルトラ怪獣の中にはクトゥルフ神話モチーフとなったものも存在する。
こちらは明言されておらず、曖昧ながらもクトゥルフ神話モチーフではないかと考えられる怪獣達。
平成ウルトラセブン
宇宙昆虫ガロ星人
昆虫型の小型宇宙人。
小さく脆弱な肉体、外見に見合わない高度な知能、生物に取り憑き操る等の類似性からファンの間では元ネタはシャッガイからの昆虫怪物ではないかと推測されている。
ウルトラマンティガ
炎魔人キリエル人
ティガが現れる以前に地球に侵入していた種族。一部ショーでは太古の昔にアトランティス大陸で高度な文明を築き、人類の祖先を支配していたことが語られている。
イスの偉大なる種族モチーフではないかと視聴者に推測されているが小中千昭氏曰くクトゥルフ神話をクロスさせたのは後付けラスボスのガタノゾーアだけとのことなので無関係かもしれない。
人工生命体ビザーモ / 惑星ビザーモの生物
南極で発見されたスライム状の生命体と小説版に登場したそれを生み出した存在。
創造主の外見描写が古のものに酷似しており、ビザーモもショゴスモチーフと推測される。
愛憎戦士カミーラ / 剛力戦士ダーラム / 俊敏戦士ヒュドラ
ルルイエの奥地で眠りについていた三体の闇の巨人。
ウルトラマンネクサス
フィンディッシュタイプに分類されるスペースビースト。
多種多様な海産物を寄せ集めたような外見で「異形の海」という異空間に潜んでいる。
名の由来はクトゥルフの可能性があり外見も十分に関連性を感じさせるものの、本来の名前の由来は「苦痛」+「裏」なので、違う可能性が高い。
ウルトラマンメビウス
宇宙植物怪獣ソリチュラ
隕石に潜んでいた宇宙起源の植物生命体。
登場回を担当した小中和哉監督がクトゥルフ神話愛好家ということもあり、ファンの間では元ネタはナイアルラトホテップの化身の1つアトゥではないかと言われている。
- ティガの小説『深淵を歩くもの』には内原戸哲夫なる這い寄りそうな名前の怪人が登場している。
- 丸山浩の画集『光の記憶』にはウルトラマンティガとメルバが邪神化したクトゥルーティガとクトゥルーメルバのイラストが掲載されている。またティガが敗北し、ダイナ共々モノリスに変えられたIFの世界を支配するガタノトーアのイラストも掲載されている。
- 『小説 ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア~超時空のアドベンチャー~』に登場するカイザーギザレス13世の召喚呪文にはクトゥグアなど邪神の名が含まれている。
- 『マウンテンピーナッツ』には玩具修理者と黄衣の王と思われるスパークドールズが登場。
- ボードゲーム「アーカムホラー」1988年版には「光の巨人」と「誘拐怪人」というコマがあり、それがまんまウルトラマンとケムール人だったりする。
- 食玩「ネクロスの要塞邪神クトゥルフ編」のナイトゴーントのシールは口を開き両腕が翼になったウルトラマンにそっくり
- 小林泰三の小説『ΑΩ超空想科学怪奇譚』は、外宇宙から飛来した侵略者「影」を追ってきたプラズマ生命体「ガ」が旅客機と衝突、犠牲者の若者と融合して白い巨人に変身して「影」に立ち向かうといった、『ウルトルフ』そのものの内容になっている。