概要
ロイガーとツァールは、クトゥルフ神話に登場する双子の神性である。初出はオーガスト・ダーレスによる『潜伏するもの』。ややこしいが「ロイガー族」と呼ばれる別の種族があるが全く関係はない。
中央アジアのツァン高原のチョー・チョー人に崇拝されるグレートオールドワン。別名『双子の卑猥なるもの』『忌まわしき双子』。うしかい座のアルクトゥルスから地球にきたとされている。
現在ミャンマー(もしかしたらチベット)にあるスン高原にある都市アラオザルの地下に棲み、封じ込められている。
彼らの起源であるアルクトゥルスが地平線の上にある時には、ロイガーは他の場所に現れることが出来る。その本来の姿は泣き叫ぶ触手と巨大な翼のついた塊。ロイガーは風を使って敵を捕らえ、押さえ込む。
ツァールは適切な儀式によりトゥルクあるいは霊的な体を別の場所に投影することが出来る。自身を崇拝するチョーチョー人とテレパシーで交信する。ツァールはロイガーと物理的に接続されていると言う者もいる。
また、彼らは自身の身体を分子以下の大きさに分解し、また全く元通りにすることが出来るとされる。
伝説の都市アラオザル
スン高原にあると言い伝えられている都市。何千年も前に到来した地球外の存在によって「恐怖の湖」の中にある「星の島」に造られた。どんな探検隊も今までこの場所を発見したことはないが、そこはチョーチョー人の巡礼地である。
ミャンマー奥地からの報告が正確であるなら、この都市は破壊されたのかもしれない。
信仰
チョーチョー人達によって崇められている。
・星を歩くものの結社
ロイガーとツァールを崇拝するチョーチョー人達の結社。名前から考えると、星間宇宙を渡り歩くハスターの眷属と関わりが深い組織だと思われる。
関係性
・ハスター
主人。父親だという主張もある。旧神との戦いがあったとされる場合、ハスターに付き従って戦った。
作中において母親だとする説がある。
余談
一部の関連書籍には「ロイガーノス」と言う表記が存在する。