イエスタデイ・ドーパント
いえすたでいどーぱんと
「さあ、始めましょうか。左翔太郎君?」
身長 | 189.0cm |
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体重 | 87.0kg |
生体コネクタ | 胸元 |
頭文字デザイン | 歪んだ砂時計(y) |
特色/力 | 「イエスタデイの刻印」を対象に撃ち込んで24時間前の行動を繰り返させる |
副作用 | メモリブレイクされると「全ての"昨日"を失う=記憶喪失」する |
登場話 | 第33話「Yの悲劇/きのうを探す女」、第34話「Yの悲劇/あにいもうと」 |
謎の女性が「イエスタディ(昨日)」の記憶を内包する「イエスタデイメモリ」を使用して変身したドーパント。
帽子を目深に被ったような頭部に中心部に砂時計がくっついた顔をしている(前が見えてるのか不思議である)。また、両手の甲部分や腹部など身のあちこちに時計の意匠が見られ、指はコード状になっていたりと「時間」の概念を持つドーパントであることが強調された姿をしている。
相手に8の字型の砂時計の刻印「イエスタデイの刻印」を撃ち込み、翌日に手首のスイッチで相手の意識を奪った状態で操作することで昨日と全く同じ行動を取らせる能力を持つ。
さらに刻印を付けられ上記の昨日の行動をとらされた人間はその後丁度24時間後に昏睡状態に陥る(ただしエクストリームメモリで無効化は一応可能)。
なお、能力は強いがハイドープではないらしく人間体では能力行使は出来ない模様。
井坂深紅郎も相手への攻撃と自身の防御を同時にできるその合理性から高く評価していた。
(ネタバレ注意!)
不破夕子の正体は園咲霧彦の妹須藤雪絵(演・CV:平田薫)。詳しくは該当記事を参照。
風都南地区の地上げに関わった西山不動産の社長と部下の3人を能力で始末し昏睡状態にした。
夕子はこの能力を上手く利用して先の3人を事故死に追い込もうとし、依頼人を装って近付いた左翔太郎にもこの能力を使って操ることで兄である霧彦を殺害した園咲冴子の暗殺を目論んだ。
だが、目的は兄の復讐ではなく自身がミュージアムの幹部になることだと言うが、本心は「幼い頃に兄と育った孤児院を守る」ことだった。
さらに用心深いタブーに刻印を撃ちこむべく、彼女の信頼を勝ちとって接近し、イエスタデイの刻印を打ち込んでいる。
不破夕子の偽名の由来は「who_are_you?(あなたは誰?)」
イエスタデイはガイアメモリの毒素を「イエスタデイ」の刻印として体外に排出することでガイアドライバーに頼らずとも毒素によって精神を汚染されないという能力も持つ。
作中でも使用していたが、メモリの力に目をつけた井坂が冴子の身体を改造しイエスタデイの力を受け付けなくされ、逆に刻印をはね返され昨日にとらわれてしまう事になり昏睡手前になってしまった。
劇場版第2作「AtoZ/運命のガイアメモリ」ではT2ガイアメモリの「Y」担当。メモリのみ登場した。
- 登場の経緯
書籍『「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀!』で語られた。
脚本は後に『仮面ライダーフォーゼ』でメイン脚本を担当する中島かずきが担当。先に脚本や企画が進んでいた劇場版にて『イエスタデイ』のメモリがでることだけは決まっており、「このメモリの能力は?」と塚田英明プロデューサーに聞いても「さあ?」と返されてはぐらかされたので中島氏が能力を考えたとのこと。
最初は時間を戻る能力案もあったが、『電王』と被ることもありボツに。能力が決まった後、『イエスタデイ』の謎解き前後話のみにする案もあったが、プロデューサーから「前編でトリックを説明仕切しきらないと子供には分かりづらい」と指摘を受け、後半の話の軸として霧彦の妹である雪絵が登場することとなったらしい(霧彦は園咲冴子に婿入りした身なので、旧姓の須藤から園咲に改めている)。
- 演者
演じた平田薫女史は魔法戦隊マジレンジャーの山崎由佳役でも知られる。
マジレンジャーでも登場人物が過去と同じ行動を繰り返す回がある。
- 関連?ガイアメモリ
時間関連のメモリとして他にも「タイムメモリ」が存在するが、イエスタデイメモリとの差異は不明。
関連・類似キャラクター
ティーレックス・ドーパント、インビジブル・ドーパント:同じく依頼人として鳴海探偵事務所にやってきたドーパント繋がり。
暁美ほむら:同じく砂時計を模した手甲を持つ。こちらは過去に遡るためのアイテムである。