さすがの猿飛
さすがのさるとび
日本某所にある忍ノ者高校。そこは現代社会において人知れず活躍する忍者たちを養成する学校であった。同校で役職を務めるのは、いずれも名だたる忍者たちの子孫であり、通う生徒もほとんどが、その子弟たち。彼らは、いずれ世間に出て天下国家のために忍術を役立てるため、学問・常識と共に、その技術を磨くのである……が、その日、忍ノ者高校・校長の娘である霧賀魔子は朝っぱらから浮かれ回っていた。幼馴染にして恋人である猿飛肉丸が、ついに忍ノ者高校に転入してくるという知らせを聞いていたためだ。
魔子は忍ノ者高校校長の一人娘にして才色兼備のくノ一。その恋人とはいかなるイケメンであろうか……と思いきや、彼女の前に現れたのは超絶肥満に、女の子好きという、豚にも例えられるブサメン少年であった。周囲が呆れ果てる中、魔子は頓着する事無く、かの少年にデレデレ。当初は彼の実力に疑問を隠しきれない周囲であったが、やがて彼らは、肉丸の腕の冴えを、その超絶忍術と共に思い知っていく事になるのである。
忍ノ者高校での学生生活の中、絆を深め仲間を得ていく肉丸と魔子だったが、魔子の母の帰還によって暗雲が立ち込めて行く。魔子の母は、ある理由から肉丸を嫌っていたのだ。彼女は、あらゆる策略を以て二人の仲を引き裂こうと企むが、最終的にはわだかまりを解く。しかし母が引き起こした騒動は魔子の心に深い蟠りを残してしまう。
魔子の母は肉丸への妨害工作によって、彼のポテンシャルを最大限に引き出してしまった。それはとりもなおさず、肉丸自身が「世界の平和のために才能を活かす事を目指しうる器」である事を顕在化させてしまい、自身がそのレベルまで到達しえぬ魔子に強烈なコンプレックスを与えてしまったのである。
そんな中、忍ノ者高校設立時の因縁が時を超えて顕在化し、魔子はそれにからめ捕られて洗脳され、肉丸に対する最凶の刺客へと変貌させられてしまう。
それは、忍ノ者高校の影たる妖ノ者高校の存在。妖ノ者に、その心を囚われた魔子を肉丸は救えるのか。彼の最期を覚悟した戦いの火蓋が切られる。
土田プロダクションの手によってテレビアニメが制作。
監督およびキャラデザは金沢比呂司。シリーズ構成は首藤剛志。音楽は久石譲。
フジテレビ系列局(ただし一部系列局除く)ほかで1982年10月~1984年3月まで放送される。
なお日本アドシステムズ(アサツーディ・ケイの子会社)が設立後に始めて手掛けたアニメ作品でもある。
原作ストックの不足を理由にオリジナル展開やパロディぶっこみの展開が目立つ。さらには同じ原作者の漫画作品「どっきりドクター」からストーリーを拝借したエピソードも存在する(のだが、その「どっきりドクター」も後にテレビアニメ化、制作スタジオは違えどフジテレビ系列局で放送されたがこちらも放送しなかった系列局が存在)。
また、原作では1話しか出てこなかったキャラクターである豚の忍豚が、猿飛家の「ペット」としてレギュラー出演者に昇格している。
終盤はアニメオリジナルでの完結となった。
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