CV:島津冴子
概要
細野不二彦の漫画作品『さすがの猿飛』の主人公・猿飛肉丸の彼女。
舞台である忍ノ者高校に通う高校生。同校校長(父)および理事長(母)夫妻の娘。忍ノ者高校が忍者養成校であり、自身も忍者一族(霧隠家傍流とされる)の末裔であるため、彼女もまた優れたくノ一の卵である。
ポニーテールの美少女で料理上手。彼氏である肉丸のために手作り弁当を毎日持参するほどベタ惚れである。
肉丸が神風の術でスカートめくりを行う時には激怒するものの、実はそれは彼自身を守るためのポーズ(周囲の女の子に「あたしが怒ってるからいいよね」とのアピール)であり、実際の所は慣れも手伝って肉丸がやらかす事をほとんど疑問を持たず文句も言わずに受け入れているフシがある(もっとも、肉丸自身も魔子の好意にあぐらを掻くような事はしないのだが)。
一方、思い込みが激しく、肉丸自身も真意を悟らせない深い行動を取る事もあるため、その際には暴走しやすい。良くも悪くも年頃の少女なので、場合によってはやきもちもしっかり焼きまくる。
幼い頃は、町育ちであったため両親の「忍びの隠れ里」への帰省を苦手にしていた。その中で肉丸と出会ったのだが、第一印象は最悪で、周囲の女の子が、なぜ肉丸に愛想が良いのかが理解できず、悔し紛れに「やっぱりイモにはイモね」と暴言を吐き、肉丸にたしなめられる。その後、一人で町へ帰ろうとして雪山で遭難。肉丸に助けられ、そのまま彼に惹かれて行った。完全無欠かつ教科書通りのツンデレボーイミーツガールである。
肉丸の事を心から好いているが、学校生活の中で肉丸との忍者としての実力に開きが出るようになり「自分は彼に相応しくないのではないか」と悩むようになり、そこを妖ノ者学園に突かれて洗脳され「肉丸が絶対に攻撃できない、強大な力を持つ刺客」として利用されてしまう。
本作のヒロインにして(主人公が最後に対峙する相手という意味での)ラスボス。
主な技
- 忍法 投げキッス…投げキッスで悩殺して行動不能にする技、に見えるが、実はしびれ薬の塗られた含み針を口より射出する技。もちろん、しびれ薬を(危険ではあるが)即効性の毒殺薬に変えて射出することも可能。針のセットと射出をカモフラージュするために投げキッスの動作を用いているのである。
- 神風の術…肉丸のそばに居続けることでマスター。項目参照。
- もろ肌くずし…いわゆる空蝉の術。
- 幻術…相手にイメージどおりの幻を見せる。見せた幻の効果は、そのままプラセボ効果により、直接相手の身体感覚に作用する。ただし痛覚作用は弱いため、現実の痛覚に対しては効果をキャンセルされる。
- 蝶の舞…アニメのみで用いられている技。上述した幻術の一種で、相手の視界や方向感覚を狂わせる。
- 肉丸くーんたすけてー!…おそらくは魔子の持ちうる手札の中でも最強のチート技。叫べばコンマ0秒かからず奴が召喚される。効果のほどはお察しください。もちろん彼女にこの技を使わせた連中は、確実に地獄を見ることになる。