「さすがの猿飛」の主人公・猿飛肉丸が使っていた、突風を巻き起こす忍術。
用途は見ての通りである。
原理
作内の言葉を引用するならば「極めて人為的かつ局地的に作られた台風のミニモデル」(肉丸の後輩である服部くんの言葉)である。そのため高温多湿の気象条件ならば成功条件はますます高くなるとされる。
術使用時の注意点
作内ではメイン使用者である肉丸と、そのパートナーである魔子以外の人間がフルパワーで使用すると自ら起こした上昇気流に、自身の体が煽られ、中空に吹き上げられて自爆すると表現されている。(特に同質の技がぶつかり合ったときに起こる乱気流発生時に顕著)
ではなぜ肉丸と魔子が、その状態に陥らないのかというと、肉丸の場合は自身の体重そのものを重しにする事(同時に、それだけの体重を持ちながら忍びの能力に影響がない、というのは肉丸の筋力および瞬発力がチートレベルに優れている証左となる)で吹き飛ばされるのを防いでおり、魔子の場合は優秀なくノ一として培ってきた抜きん出て優れたバランス感覚(体幹操作による体重移動)で煽られる体の重心をフォローしているのである。
(一応、術の中心となる術者の周囲は、いわば台風の目になるため一番、巻き起こる風が弱い。ただし、それだけで上述した上昇気流の影響を避け得るかというと、人間の体には不随意運動という反射的な微動が常に行われているため、いわずもがな不可能である)
どちらにしても、この技が使える、というのは優れた技術を持つ忍びの証明のようなもの。だが用途はスカートめくり……これを才能の無駄遣いと言わずして、なんと言おうか。
なお、佐天さんの絵にもタグとして使われる場合があるが、彼女の場合(設定に沿って好意的に見た場合)空力使いの能力によるものなので、厳密に見れば似て非なるものともいえる。(もちろん後述する「神風破り」の影響も受けない可能性が高い)
神風の術破り
上述したように、神風の術とは「ミニ台風」である。一応の安全地帯もあるが、その範囲は限りなく狭い。
だが、その限りなく狭い「安全地帯」に自らの身を寸分隙間なく、優れたバランス感覚をもって押し込むことができれば、神風の術の影響は受け得ない。
その安全地帯とは術者の上空である。神風の術の有効範囲の中から見れば、針の先ほどの小さなポイントとなるが、その無風空間に自身の身をやつし不随意運動すらも御する事ができたならば、神風の術はその効果を失う。
実際、肉丸自身も、先輩女生徒の藤林祥子に、その点を突かれて神風の術を破られている。(ご丁寧にも足の裏で顔を踏まれ、視界を塞がれた上での完全敗北を喫した)
関連タグ
飛龍昇天破 - 似た原理で放たれる技。こちらは闘気の気温差と相手の移動軌道を利用する。
関連イラスト
※ターゲットが「神風」さん。